テクニカルコミュニケーションへの招待 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
テクニカルコミュニケーション(TC)に関する書籍.発行当時の日本国内では,製品マニュアル作成に関わる方々が主に興味を持つ領域だったようだ. 1章から3章までは,テクニカルコミュニケーションの必要性やわかりやすいとは何か,わかりやすい文書を作成するための方法や言語学をさらりと解説しており,ここまでは実用的である. 面白いのは4章で,筆者のメーカー勤務時代の実務経験と,現場の難しさが軽い調子で書かれている. その後の章では筆者の興味のあったと思われる専門用語に対する取り組みかたや,専門家としてのテクニカルコミュニケータについて,また歴史などが書かれているが,このあたりは必要になったときに読めば良いという感じがする.
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TC(テクニカルコミュニケーション)という概念全般について解説されている。 もう少し平易なものかと思っていたが、かなり専門的で難解である。
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テクニカルコミュニケーションとは何であるか?についての解説書のはずであるのだが、どちらかと言えば言語学に関する内容が大勢を占めており、テクニカルコミュニケーションの本を読んでいるという感じはしなかった。また、著者がメーカ勤務時代にマニュアルを担当していたということもあり、それを...
テクニカルコミュニケーションとは何であるか?についての解説書のはずであるのだが、どちらかと言えば言語学に関する内容が大勢を占めており、テクニカルコミュニケーションの本を読んでいるという感じはしなかった。また、著者がメーカ勤務時代にマニュアルを担当していたということもあり、それを軸に論を展開するのは自然な流れであるが、テクニカルコミュニケーションがマニュアル以外にも適用される物であるという定義に照らし合わせればマニュアルに偏り過ぎな印象も受けた。ただ、「分かりやすさ」と「分かりにくさ」がどういうものであるかの分析は興味深かった。 テクニカルコミュニケーションという概念やその適用領域、方法論がまだ完全に定まっているわけではないので、テクニカルコミュニケーションそのものよりもそれを支える周辺知識の側を取り上げざるをえないことは理解できるが、テクニカルコミュニケーションを広めたいという意図があるのであれば、それを軸にした構成とするべきだったように思う。
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