ヴィジュアル・ストーリー ポー怪奇幻想集 黒の恐怖(2) の商品レビュー

エドガー・アラン・ポー(著者),金原瑞人(訳者),ダビッド・G.フォレス

2022/08/09

黒猫の主人公にみる心理「理性や倫理に対する反発」＝「おれがプルートを吊したのは、プルートがおれになついていたからで、おれにひどいことなど何もしなかったからだ。プルートを吊したのは、それが罪であることを知っていたからだ。それは――」この表現のような事件が平成令和とずっと目につく。自分の中にあるそれが発動しないよう祈るばかりという気持ちになる。絵だけでなく活字でも遊ぶ絵本。

2021/04/19

小びとの道化師の凄まじき復讐『ひょこ蛙(1849年)』､古い屋敷の悲しい記憶を呼び覚ます『鴉(1845年)』､魂を凍らせる恐怖の『黒猫(1843年)』の3篇が物語る､エドガ－･アラン･ポ－の怪奇と幻想の世界です｡

2020/04/19

ポーのとしても、ゴシックホラーのとしても、読み始められる入門書。
イラストなしのほうが想像力を発揮できるんだけど、そもそも読まなきゃ始まらないんだし、こういう選択肢があってもよいと思う。
やはり、『鴉』『黒猫』がとても良い。

2015/09/30

帯文：”魂の底に刺さる怖さ、狂乱の愛と死” ”端正で読みやすい新訳と、ポーの小説や詩の世界を拡げる新感覚のイラストによる傑作集”

目次：ひょこ蛙、鴉、黒猫、スケッチブック、解題

2015/02/23

"「予言者!」わたしはいった。「邪悪なるもの!ーー鳥であれ悪魔であれ、予言者!
はるか高みにある天にかけてーーおまえとわたしのあがめる神にかけて
どうかこの悲しみにうちひしがれた魂に教えてほしい。彼方エデンの地に
この魂が、天使たちがレノアと名づけたいまは亡き少女を抱きしめる日がーー
あの世にもまれな輝く少女、天使たちがレノアと名づけた少女を抱きしめる日があるか？
鴉はいった。「もう、ない」"[p.59_鴉]

「ひょこ蛙」
「鴉」
「黒猫」