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12歳の地図 中学受験、親がわが子にできること の商品レビュー

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2022/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あるファミリーの中学受験ストーリーが、父・母・息子目線で描かれている。 最終的に合格したのかどうか、というところまでは描かれていなかったものの、受験を通して親子ともに成長したことが素晴らしく、合格であれ不合格であれ、このファミリーにはかけがえのない経験だったし三人四脚の良き思い出になったんだと思う。 自分の家族に置き換えて考えてみると、わが息子はこの物語に出てくる男の子のように素直でなく、意欲的でもない。夫も一貫校に行って欲しいとは思っているようだがきちんと指導することはなく、厳しく接するのみ。私も私で溢れかえる受験情報に右往左往してしまい息子に寄り添ったサポートにはほど遠い・・・。 というわけで、さすがに我が家には所詮中学受験なんて無理なんだろうなと改めて思い知らされるものの、合格不合格にかかわらず、受験を通して成長する、中学進学のその先を考えながらチャレンジすることには価値がありそうだとは思った。 この物語に出てくる塾が「啓明舎」という塾であることはあとがきを読んで知った。物語中での指導、また塾長や講師の人柄がとても素晴らしそうだったので、こんな塾が近くにあったら通わせてみたいと思えた。 以下、読書メモ ・塾選びも大切 目指す学校もさることながら、こどもの性格にあった塾、保護者へのサポートなど色々と考慮するポイントあり ・学校の選定 やはり実際に足を運ばないとわからないこともある。テキスト情報だけでは分からない、言語化しにくい雰囲気(たたずまい?)のようなものなど (オープンスクールがベストだが、放課後ウォッチングも良い) 特にこども本人には実際に見せてみるのが一番良い 受験するにあたって相性みたいなものもある(出題の傾向、物語文での心情読み取りなど・・・) ・成績が伸びたら目指す、ではなく目指すから成績が伸びる ・好奇心と向上心 いろいろなことを知りたいと思える好奇心が十分に育まれたら、今度はできるようになりたいという向上心につなげていく 目的意識が大切 ・駅弁めぐりで地名を覚えるのは効果がありそう

Posted byブクログ

2017/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

啓明舎での受験体験を元に書き下ろした体験記。親会社のさなるの社長さんが著者。 啓明舎への絶大な信頼感を感じる。 以下、レビューから外れるが ずっと1校舎だけだったが、最近新宿に2校目ができた。カリスマ先生の引退を見据えた、体制変更への過渡期なのかな。

Posted byブクログ

2015/06/22

「あとがき」まで読んで、ようやく、本書が作者の実体験的小説で、主人公一家とともに大きな存在を占める塾やその教師が作者の子供が通った塾であることが分かった。どうりで、この塾の理念や塾長・教師の熱意、ユニークな教育法などがリアルかつ力を入れて書かれているはずだ。 たしかに、こんな塾に...

「あとがき」まで読んで、ようやく、本書が作者の実体験的小説で、主人公一家とともに大きな存在を占める塾やその教師が作者の子供が通った塾であることが分かった。どうりで、この塾の理念や塾長・教師の熱意、ユニークな教育法などがリアルかつ力を入れて書かれているはずだ。 たしかに、こんな塾に子供を通わせたかったとは思う。でも、この塾は東京の文京区にあり、誰でも通えるわけではない。塾の宣伝ではないとしたら、いったい何を言わんとして本書は書かれたのだろうか。 「はじめに」や「あとがき」では、中学受験に臨む家族の姿勢やあり方、そして中学受験の意義を読者自身に考えてほしいというようなことが書かれている。しかし、本書がそれにふさわしく、成功しているかと言われれば疑問を感じる。 登場人物にはリアリティが感じられない。仲が良く、何でも話し、分かり合える夫婦や親子。物分りがよく、すぐに反省の言葉を口にする夫と妻。理想的かもしれないが、まったく現実味も親近感も湧かない。中にはこういう家族もあるのだろうが、そういう人たちだけが読めばいい本という感想を持たざるを得なかった。

Posted byブクログ

2016/03/25

小学校3年生の俊哉は父の晃久と母の美佐の3人暮らし。中学受験に対する晃久と美佐の考えは違っていました。しかし美佐の病気をきっかけに同じ中学受験という目標に向かって歩き始めます。 実在する「啓明舎」という塾を舞台としたフィクション。中学受験を通して得られるものとは?

Posted byブクログ