新しい道徳教育のために の商品レビュー

人間教育研究協議会(編者),梶田叡一(編者)

2013/10/14

読者がわからない。この本は誰を対象に書いているのだろうか。

梶田先生をはじめ、押谷先生や渡邉先生など道徳教育では有名な人が書いてはいる。3人の論考も既にどこかで発表したもの（例えば梶田先生のは2011年4月号『現代教育科学』、渡邉先生のは1998年の『兵庫教育大学紀要』）であり、内容自体は悪くはないが新しいことは全く記されていない。
その他の論者も道徳教育とは何か、道徳教育の課題は、改善策はなどを記してはいるが、既存の道徳教育の本を超えるものはない。というより、教育学概論程度で学べることしか述べていない。

道徳教育の専門家や教育学専攻以外の読者に向けて記されているのだろうか。だとするとを対象にしているのか。
内容自体は悪くないのだけれど、どこかで発表したものを集めて2400円は高いだろう。

（まっちー）