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ねこの秘密 の商品レビュー

4.1

20件のお客様レビュー

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2015/04/25

ちょっと気になるあのコ。ボクの知らないトコで、あんなコトとや、そんなコトをしていたなんて! ますます好きになっちゃうじゃないか。

Posted byブクログ

2015/02/23

友達に新書を読めと言われ始めて自分で買った一冊。どちらかというと犬派の私でも笑顔になってしまいそうな事がいくつも。家で飼っている猫の見方、近所の野良猫の見方が変わったような気が無くもない。

Posted byブクログ

2015/08/13

むかし猫と一緒に生活していましたが、本書を読んで「ある、ある」とうなずく部分と、「へーそうなんだ」と新しく得られた知識もありました。いつも我々の生活の近くにいた猫ですが、学問的調査としてのノラ猫生態調査の中から、現代社会が変化してきた結果の猫と人間の課題まで、扱う視点は広がってい...

むかし猫と一緒に生活していましたが、本書を読んで「ある、ある」とうなずく部分と、「へーそうなんだ」と新しく得られた知識もありました。いつも我々の生活の近くにいた猫ですが、学問的調査としてのノラ猫生態調査の中から、現代社会が変化してきた結果の猫と人間の課題まで、扱う視点は広がっていきます。 よいことなのか悪い事なのか分からないが、子供のころ町中で普通に見かけていたノラ猫も、今いる地域ではほとんど見かけない。丁度今頃の寒い時期、発情期の雄たちの戦いはそれはすごい声だったのだけれど。家にいた猫(彼)も、冬の寒い時期になると「オーアー」と鳴きながら外で戦い、ぼろぼろになって家に戻り力尽き、じっと傷を癒していました。 人間と猫の関係は古く1万年以上も前に遡り、穀物を荒らすネズミを捕食する猫と人間の利害の一致から、家畜としての猫が作りだされた。あくまでも自由で個体で暮らす猫は、人に必要以上に媚びず独立している。しなやかで優美な体つき、俊敏な動きに魅力されてしまう。 それにしても「猫の集会」の意味は今でも分かっていないとは知らなかった。何回か遭遇したことはあるが、じっとただ集まっているだけで何をするでもない猫集会。やはり猫はミステリアスな魅力を残します。

Posted byブクログ

2014/12/13

 ノラネコロジーとは<野良猫+エコロジー>のことだそうで、玄界灘の島に渡って200匹の野良猫を7年間も観察を続けたネコ博士が開発した学問の新ジャンルである。センスの良さはこの命名を見れば一目瞭然、ブリジット・バルドー全盛期の頃のフランス映画のような話や同性愛に走る猫の実例等々、じ...

 ノラネコロジーとは<野良猫+エコロジー>のことだそうで、玄界灘の島に渡って200匹の野良猫を7年間も観察を続けたネコ博士が開発した学問の新ジャンルである。センスの良さはこの命名を見れば一目瞭然、ブリジット・バルドー全盛期の頃のフランス映画のような話や同性愛に走る猫の実例等々、じつにおもしろい。  それにしても野良猫の子猫で1歳まで生きていられるのは五匹に一匹、平均寿命は飼い猫の3分の1の5年前後というのは驚くばかりである。野良猫はサバイバルの達人なのだから、プライドも見識も高くて当り前とあらためて知った。

Posted byブクログ

2022/06/01

「ねこの秘密」です。 著者は小さな島で7年間にもおよぶノラネコのフィールドワークをしてきた、というねこ中毒の方です。 家畜になったねこの原種はリビアヤマネコだったといいます。人里近くで餌にありついていたリビアヤマネコの生まれたばかりの仔をひろってきて人に懐かせて、穏やかな...

「ねこの秘密」です。 著者は小さな島で7年間にもおよぶノラネコのフィールドワークをしてきた、というねこ中毒の方です。 家畜になったねこの原種はリビアヤマネコだったといいます。人里近くで餌にありついていたリビアヤマネコの生まれたばかりの仔をひろってきて人に懐かせて、穏やかな性格のやつをかけあわせて、そのうち「ねこ」が誕生したのだろう、と。ねこ中毒のぼくは、そんな「秘密」だけでほんわかと悶絶してしまいます。 ねこも犬も、原種とは違う動物になりましたが、ねこはほとんど姿が変わっていない。犬はあんなに多様な外見になっているのに。犬の外見は人間の都合で変化をさせてきたけれど、ねこの外見は完成されたものとして、変えたいと思われなかったのかもしれません。いや、きっとそうでしょう。 と、呑気に猫中毒自慢をしてきましたが、本書の多くは野良猫を引き合いにした、生きるための術や、肉体の描写に割かれています。仔ねこがじゃれつくかわいいさまも、実のところは獲物を殺すための技術を磨いているのです。 野良猫が仔を産むところまででも中々大変な上に、生まれても1年後まで生き残るのは20%程度。ノラネコのきびしい実態と、栄養たっぷりないえねこのギャップ。勝手な理想を言えば、ノラネコがなんとなく家にいる、ぐらいが心地よいのだけど、今の家庭やら交通事情やらだとなかなかそれも実現しづらい。本来の家畜としての機能は、もうねこに求められることはかなり少ない社会、ねこはもしかしたら生きづらいのかなあ。ごめんね、一方的に好きになって。 ところで、本書ではネコとねこは区別して書かれています。ひらがなの「ねこ」って本当にすばらしい字面ですね。響きも片仮名とは違う感じ(←ねこ中毒)。

Posted byブクログ

2014/11/03

複雑な「感情」に左右される人間に比べて、猫や他の動物の行動理由は至って簡潔で合理的。フッと肩の力が抜ける。動物学は、他者を知って自らを知るに通じるのかな。 「ねこにとって何が幸せかは、それぞれの‘ねこ’によっても違う」、そこは人間も猫も共通の理だ。 好きなものが対象の本は読んでい...

複雑な「感情」に左右される人間に比べて、猫や他の動物の行動理由は至って簡潔で合理的。フッと肩の力が抜ける。動物学は、他者を知って自らを知るに通じるのかな。 「ねこにとって何が幸せかは、それぞれの‘ねこ’によっても違う」、そこは人間も猫も共通の理だ。 好きなものが対象の本は読んでいて本当に楽しい。

Posted byブクログ

2014/11/01

動物生態学者による猫の生態に関するエッセイ。最新の生物学的知見と筆者のフィールドワーク結果をバランスよく折り込みながら平易に説明した良書。猫の群の個体識別の話題は、京大霊長類研究所のサル学でも使われていた手法と思われる。

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2014/10/28

<目次> 第1章  ねこ小史 第2章  魅力はどこから来るのか? 第3章  ねこの誕生 第4章  恋と青春 第5章  老後のくらし 第6章  けことひとの幸福な関係を求めて <内容> 九州玄界灘に浮かぶ相の島で7年間にわたって野良猫の調査フィールドワークをおこなってきた著者。ね...

<目次> 第1章  ねこ小史 第2章  魅力はどこから来るのか? 第3章  ねこの誕生 第4章  恋と青春 第5章  老後のくらし 第6章  けことひとの幸福な関係を求めて <内容> 九州玄界灘に浮かぶ相の島で7年間にわたって野良猫の調査フィールドワークをおこなってきた著者。ねこへの愛情が伝わる本である。それはペットとして「ネコかわいがり」をするのではなく、生き物として人格(?ねこ格?)を尊重したうえでねこと付き合おうという精神が溢れているからだ。そんなに新しい知見があるわけではないが、きちんとした知識を得るのはいい本だと思う。

Posted byブクログ

2014/10/17

【その魅力のひみつに迫る】媚びない、群れない、あせらない。そして、謎めいている。ねこ博士が意外と知らない、その生態と魅力をわかりやすく解き明かします。

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2014/09/30

猫って可愛いよねの一存でかってはいけないし、餌をあげてもいけないんですねと、改めて実感。 猫のルーツから始まり、ねこの一生やひととの関係について。 野良猫と飼い猫は、どちらが幸せかなんて、結局はねこに聞いてみないと分からないのかもしれない。ただ、お互いの世界を知っている猫は、...

猫って可愛いよねの一存でかってはいけないし、餌をあげてもいけないんですねと、改めて実感。 猫のルーツから始まり、ねこの一生やひととの関係について。 野良猫と飼い猫は、どちらが幸せかなんて、結局はねこに聞いてみないと分からないのかもしれない。ただ、お互いの世界を知っている猫は、そうはいないと思うので、お互いに知らない方が幸せかも。 猫の恋愛の話は興味深かったです。発情期のメス猫をめぐる雄たちの競争。ただ、雄は子育てには一切関わらないというのは驚き。それを育てる女性は強しの世界。その後、メス猫は生まれた後も親のメス猫と行動を共にする。一方でオスは寅さん状態で縄張りから出ていく。 猫のいる生活ってなんか良いなと思えてしまう。最後まで、面倒をみないといけませんが。

Posted byブクログ