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水に眠る恋 の商品レビュー

4.3

7件のお客様レビュー

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2022/05/01
  • ネタバレ

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恋心を抱き締めながら逃げるように置いてきた、尚哉 恋心を信じて置いて行かれた久住 九年の歳月をお互いに狂おしく想いを秘めながら過ごし再会し、傷つけ合いながら、恋に落ちる二人。 一緒に生きていく為に、さらに悩み苦しみながら踏み出す、流れが深かったです。 懺悔と憎しみの違いはあれど、純粋にたった一人を想い合ってきた二人が、やっと心から結ばれても、尚哉の家族への思いから距離を置いたりと順風満帆でない恋に切なさとジレンマに揺さぶられました。切なキュンが至極。 同性同士の愛だからこその家族間の葛藤、依存するようにお互いを守って生きてきた家族だからこその責めに揺れる尚哉を、それでも離れないと言い切る久住が善きでした。

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2018/07/29

良かった。完全な王道だけど萌え滾った。ただ本編が短かったのでちょっと物足りない。もっとこのじれじれを読んでいたかった。

Posted byブクログ

2015/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルから、水泳か水難事故の話?辛い?思っていたのだが、出会ったときのきっかけがプールということでそれほど重要な要素でもなく。 痛い評判を聞いていたので、木原音瀬センセ系だったら辛すぎるなとなかなか読めずにいたのだが、ワタクシ的にはちくちくはするが最後にカタルシスするしオッケーでした。ただ泣けるツボをぎゅーと押してくるので2回くらいうるっとしたかなぁ。でもいい押し方でした(なんやそれ)。 初読の作家さんだけど文章もこなれていて読みやすかったです。ただ、それほど残らないかも……。読み終わった後は、最後の方に出てきた美人ぽい病院の真柴センセは今後どうにかならない?なんて妄想をしていたけれど。 母親と妹の3人家族で苦労して育つんだけど、この2人はちょっといただけなかったかなぁ。途中までは平気だったのに、最後の方で妹の抵抗がちょっと辛かった。最後の最後には丸く収まりそうな雰囲気を醸し出しつつも。 ゲイに対する葛藤とかあんまり読みたくないんだなぁ。代わり映えしない、しかも辛い、不要なエピソードを今まで他の本でも何度も読んでいるので、もうお腹いっぱいなんだ。変わってるのならいいかもね。 肝心のストーリー。忘備録として書いておく。超ネタバレです。 高校時代に事情があって諦めた、自分から別れた忘れられない相手、久住に再会する。恨まれていると思ったのに先方はにこやかに接してくる。忘れられていたのか、と思いきや、2人きりになった途端借りを返せと……。 その後、些細なすれ違いや勘違いなどあってなかなかまどろっこしい。最初の事情も、すれ違いの模様も、納得できる感じでとても上手でした。チクチクチクチクしながら絶望の中とあるアイテムで……泣けるよ……。そんなにスゴいことがある話ではないのだけれど、他の作品も読んでみたいなぁ。

Posted byブクログ

2021/12/17
  • ネタバレ

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評判が良かったので読んでみた。当たりでした。受けが前半攻めから責められ、後半家族に責められ、可哀想すぎるであります(T-T)受けの妹はあまりにも責めすぎててどこまで縛り付けるつもりなのかとイライラさせられてしまう。それでも攻めが本心から受けが好きなのが伝わってくるから安心して読めました。 高校時代のプールで気持ちを確かめあうくだりは青臭くて萌えたし、大人になって一度別れたあとの駅での抱擁は切なくて萌えたし、車中でのアレもエロくて萌えたw 再録らしいけど、書き下ろし付きで読めてよかったです。

Posted byブクログ

2014/10/09

私的BL不朽の名作です。9年前にリンクスロマンスで出ていたのを新作書き下ろしつきで文庫化。この作品関連の薄い本もいろいろ読みました。 なので、もう大丈夫だろうと思って読んだんですが、やっぱり泣いてしまいました…この手の話に弱いのは自覚していますが、また泣いてしまうなんて。 すれ...

私的BL不朽の名作です。9年前にリンクスロマンスで出ていたのを新作書き下ろしつきで文庫化。この作品関連の薄い本もいろいろ読みました。 なので、もう大丈夫だろうと思って読んだんですが、やっぱり泣いてしまいました…この手の話に弱いのは自覚していますが、また泣いてしまうなんて。 すれ違って再会して、でも誤解したままの関係で、しかも事実が判明して互いに好きであることがわかっても離れなければならなくて…という昼メロか韓流かという話の流れにベタだとわかっているんだけど、涙せずにはいられなくなるのです。そのあたりはやはり可南センセの腕前なんでしょうね… 家族からの強烈な非難と、自ら抱く同性愛への罪の意識がこんなにもはっきりと障害物として描かれているBLはあまりお目にかからないので、インパクトがありましたね。カムアウトに悩むレベルどころじゃないのがすごいです。 そして、尚哉が9年前にとった行動の真相が途中でやっと明かされた時の衝撃、ずっと心の拠り所にしていたものへの思い入れを知った時の切なさ、これは何度読んでもたまらないものがありますね。 そんな障害物をひとつひとつ乗り越えてきた二人が精神的にも子供から大人へと、とても成長したことがはっきり受け取れるところがいいですよね。 強くなっているし、しなやかになっていると思いました。これから先ずっと二人で幸せに生きていけるだろうなと確信できました。 また読み返すこと間違いない作品です。

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2014/09/30

初めて読んだ可南さん作品。BLの醍醐味は男同士であることの葛藤が欠かせないと思っていますが、これは重かったなぁ…。面白かったけど、途中受けの妹に攻めとの仲を反対され母親に気に入りの女性を紹介されそうになる件は、読んでいて辛かった(泣) すごくリアルな問題なだけに、円満な解決はなさ...

初めて読んだ可南さん作品。BLの醍醐味は男同士であることの葛藤が欠かせないと思っていますが、これは重かったなぁ…。面白かったけど、途中受けの妹に攻めとの仲を反対され母親に気に入りの女性を紹介されそうになる件は、読んでいて辛かった(泣) すごくリアルな問題なだけに、円満な解決はなさそうで…家族との板挟み、ツラかった~(`;ω;´) お互いが非力な子供でしかなかった高校時代に酷い別れかたをした二人が、9年の時を経て再会。気持ちがすれ違ったまま身体の関係になだれ込むのも ツラかったけど、そうせざるを得なかった真実もツラい(涙) なんか『ツラい』しか感想言ってないけど、過去も現在もいろんな場面がツラかった作品。 でもその分、恋の甘さや幸せの重みもたくさん詰まっていて、読み応えのある面白い1冊でした。9年前の作品の新装版とのことだけど、今回新たな書きおろしも加わっているという事でお得感たっぷりでは…? ハイスペックな攻めに溺愛される受けが好物なので、美味しくいただきました♪ ただ作者さんもあとがきで書かれてるけど、あぁ~ジャンルに分けると確かに『昼メロ調』だわこの重さ(笑) 好き嫌いあるかもだけど、ドラマチックな演出好きの方にはオススメしたいな。 受けが手帳を大切にしていた理由は読みながら先に気付いてしまったけど、あの歩道橋の場面での叫びは切なくて泣けた★

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2014/09/20

★4・5 大好きなお話なのに断片的にしか内容覚えてなかったから、また新鮮な気持ちで読めた。やっぱりすっごい好き。めちゃめちゃせつなくて泣いた;;母と妹とのところはすごいしんどかった…。尚哉が幸せになること何で許してくれないのって腹立って仕方なかった。紆余曲折あったけど今2人が幸せ...

★4・5 大好きなお話なのに断片的にしか内容覚えてなかったから、また新鮮な気持ちで読めた。やっぱりすっごい好き。めちゃめちゃせつなくて泣いた;;母と妹とのところはすごいしんどかった…。尚哉が幸せになること何で許してくれないのって腹立って仕方なかった。紆余曲折あったけど今2人が幸せなのがほんと何より。

Posted byブクログ