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波止場日記 の商品レビュー

4.2

11件のお客様レビュー

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2024/04/29

とても良い読後感。薄っぺらい文字シンボルのみを操る知識人への反感、自由とは何か、働くことと思索すること、いろいろと改めて考えさせられる。他の著作も読んでみよう。

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2023/04/28

時間切れにつき、途中でリタイア また借りてきたいなぁ 冒頭のこの部分が印象的で、ホッファーについては何も知らずに借りたのだけど、これを踏まえて以降を読むと、なんか冷めてるなっていう印象のもとはここなのかな?って思う。 自分自身の幸福とか、将来にとって不可欠なものとかがまった...

時間切れにつき、途中でリタイア また借りてきたいなぁ 冒頭のこの部分が印象的で、ホッファーについては何も知らずに借りたのだけど、これを踏まえて以降を読むと、なんか冷めてるなっていう印象のもとはここなのかな?って思う。 自分自身の幸福とか、将来にとって不可欠なものとかがまったく念頭にないことに気づくと、うれしくなる。いつも感じているのだが、自己にとらわれるのは不健全である。 役者あとがき、解説者日記を先に読んだ。 面白かった。自分が好きだと思う本はあとがきや解説も面白い。当然か。 ホッファーの自伝が読みたくなった。

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2023/03/22

他の著作を読んでたら違ったのかも。すぐ眠たくなってしまい読むのに時間がかかった。たまに、後で考えてみたくなる問いを見かけるが、時代が違い過ぎて、そこを差し引いたりしないといけないので、研究でもないのにちょっと面倒に感じてスルーしてしまった。

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2023/01/18

港湾労働者として働きながら思想や哲学をしたためていたエリック・ホッファーが1958年~1959年間に記していた日記。 自分もブルーカラーとして働いているのでエリック・ホッファーは憧れである。彼ほどの教養や知識はないけれども、彼の生き方に学ぶところは非常に多い。 そして今後も幾度...

港湾労働者として働きながら思想や哲学をしたためていたエリック・ホッファーが1958年~1959年間に記していた日記。 自分もブルーカラーとして働いているのでエリック・ホッファーは憧れである。彼ほどの教養や知識はないけれども、彼の生き方に学ぶところは非常に多い。 そして今後も幾度となく読むことになるだろう書籍に出会えてとても幸運である。

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2023/01/29

内容自体は何という事も無いが、病院の待ち時間や就寝前に読むのに最適な本。本書はまさにそのような一冊だった。 1958年6月から1959年5月にかけて綴られる、著者の労働と休日・余暇と思索。「知識人」や「変化」についての執筆に難儀し、"家族"――知人の妻子と楽...

内容自体は何という事も無いが、病院の待ち時間や就寝前に読むのに最適な本。本書はまさにそのような一冊だった。 1958年6月から1959年5月にかけて綴られる、著者の労働と休日・余暇と思索。「知識人」や「変化」についての執筆に難儀し、"家族"――知人の妻子と楽しく過ごす日々が、アフォリズムのようなものを挟みつつ記録されている。劇的な物語や画期的な思想は一切無いのに読み進められる独特の読み心地があった。

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2022/10/31

「独学者」エリック・ホッファー 現場労働のなかで未来に希望をつなぐ、上昇感を持てるか。ということ以上に「それ自体」が習慣化し楽しんでいる感じもする。 「人々にまじって生活しながら、しかも孤独でいる。これが、創造にとって最適な状況である。このような状況は都会にはあるけれども村...

「独学者」エリック・ホッファー 現場労働のなかで未来に希望をつなぐ、上昇感を持てるか。ということ以上に「それ自体」が習慣化し楽しんでいる感じもする。 「人々にまじって生活しながら、しかも孤独でいる。これが、創造にとって最適な状況である。このような状況は都会にはあるけれども村とか小さな町にはない。創造的状況の他の構成要素は、きまりきったこと、刺激のなさ、さらに少々の退屈と嫌悪などである」P117

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2022/05/31

ホッファーは紆余曲折を経て、波止場で働く沖仲仕という仕事を天職とした。 そんな彼の日々の思索が綴られている。 私は彼の自伝を読み終えて、彼が当時どのような高みにのぼりつつあるのか興味がありこの本を読んだ。読み終えたが彼はやはりどこまでもプレーンであった。 憂うつなときもあれば、幸...

ホッファーは紆余曲折を経て、波止場で働く沖仲仕という仕事を天職とした。 そんな彼の日々の思索が綴られている。 私は彼の自伝を読み終えて、彼が当時どのような高みにのぼりつつあるのか興味がありこの本を読んだ。読み終えたが彼はやはりどこまでもプレーンであった。 憂うつなときもあれば、幸福感に満ちた朝を迎えることもある。

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2020/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

波止場日記―労働と思索 (和書)2010年04月28日 23:54 2002 みすず書房 エリック ホッファー, Eric Hoffer, 田中 淳 労働と思索・・・興味深い。 思索には孤独が必要とも言えるし、刺激となるものも必要だろうと思う。その辺りを突き詰めている。自由。 ・・・確かなことが一つある-絶対的権力はその所有者を、神のごときものではなく神に反するものに変えてしまう。神は粘土を人間に作り変えたが、絶対的な暴君は人間を粘土に変えるからである。・・・

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2019/03/07

正規の教育を受けられなかった独学の探求者、エリック・ホッファーの1958-1959年にかけての日記です。 ホッファーは一時的な失明によって学校教育を断念し、視力回復後に読書で知識を求めた労働者です。 過酷な肉体労働を行いながらの思索と執筆に、人生の全てを捧げました。 在野研究者の...

正規の教育を受けられなかった独学の探求者、エリック・ホッファーの1958-1959年にかけての日記です。 ホッファーは一時的な失明によって学校教育を断念し、視力回復後に読書で知識を求めた労働者です。 過酷な肉体労働を行いながらの思索と執筆に、人生の全てを捧げました。 在野研究者の鑑といえる彼のプライベートが垣間見える一冊。

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2018/11/24

美しいほどの洞察に満ちた日記。たまに日記ものは読みたくなる。これと確かまだ手元に未読のウィトゲンシュタインの日記があったはずだ。 松岡正剛はホッファーを「思いやり」という。ちなみにこの本は松丸本舗最終日に買った。 ・宗教は貧乏人の夢 ・人間が不死となるには、不滅の主義主張を抱く...

美しいほどの洞察に満ちた日記。たまに日記ものは読みたくなる。これと確かまだ手元に未読のウィトゲンシュタインの日記があったはずだ。 松岡正剛はホッファーを「思いやり」という。ちなみにこの本は松丸本舗最終日に買った。 ・宗教は貧乏人の夢 ・人間が不死となるには、不滅の主義主張を抱くか、または現実に永久に生きるしかない ・自然はまったく機械的で自動である。自然の姿に似せて何かをつくるのは、機械をつくることだ。 ・科学とロマン主義の共通点はなにか。明らかに、自然への回帰。ともに「人間性=自然」という等式を前提にしている。 最後のほうの以下の洞察も素晴らしい ・モーゼは奴隷となっているヘブライ民族を自由人にしたかった。しかし、モーゼはよくわきまえていた。奴隷から自由人への変質は自由人から奴隷への変質よりも困難で苦しい。他の多くの根本的変化が必要である。まず第一に、一つの国から別の国への飛躍ー移住。したがって出エジプト。さらに重要なのは、解放奴隷に新たな自己意識と再誕意識を与えること。モーゼの5書全体は、再誕激の上演を扱っている。大団円は何であったか。モーゼは、いかなる移住も、いかなるドラマも、いかなるスペクタクルも、いかなる神話も、いかなる奇跡も、奴隷を自由人に変えないことを発見した。そこで彼は奴隷を砂漠に連れ戻し、奴隷の世代が死に絶え、新しい砂漠で産まれ育った世代が約束の地に入る準備ができるまで40年間待った。

Posted byブクログ