一日一日はたからもの の商品レビュー

渡辺つぎ(著者)

もっと読みたかったです

[こでまり]

もっと沢山読みたかった。さらっと読んでしまいました。

百歳は大きな節目ですが、百歳にこだわらず
晩年をいかに色濃く生きるべきかを考えさせられました。
ずっと若くいたい気がして、気持ちの切り替えは難しいけれど、
その齢その齢の楽しみ方もあるということを改めて感じました。
今の若者には分からない苦労も経験されたと思いますが、
強く精一杯生きられたのだと思います。

2015/03/17

百三歳の女流歌人である渡辺さん。百歳以上の世界をちょっとかいま見させてもらった。

〈私が気に入った歌〉
百歳は浦島太郎かわがめぐり幼な友だち一人もおらず

百一歳記憶袋の底が抜けためしこみものどっと失う

いつの日か歌が詠めなくなるだろうその日が怖い
死ぬより怖い

せめて人間の顔でいたいよ百二歳そっと鏡におたのみ
申す

音量をしぼりラジオ体操中誰ものぞくなよ百二歳なれば

一度雲にさわってみたいと幼な日に空を見上げし
ことをわすれず