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〈問い〉の読書術 の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2015/02/11

書評集だったので、興味のある部分のみ(第3章 現代社会と人間関係、第4章 格差社会時代の希望、第6章 愛と暴力のはざま、第7章 本質を問うダイナミズム)摘み読みするつもりで読み始めたのだが、意外におもしろくなってしまい、全編読むことにした。 WEB連載時にリアルタイムで読んだも...

書評集だったので、興味のある部分のみ(第3章 現代社会と人間関係、第4章 格差社会時代の希望、第6章 愛と暴力のはざま、第7章 本質を問うダイナミズム)摘み読みするつもりで読み始めたのだが、意外におもしろくなってしまい、全編読むことにした。 WEB連載時にリアルタイムで読んだものもあったが、やはり、まとまったものを紙ベースで読むと読書感(趣き)が違う。 画面で文章を読むと、何か(なぜか)読むのをせかされているような気がして、ついつい字面を追うだけになってしまい、書評などの長文は十分に理解できないことが多い。 そのため、長文の場合はわざわざプリントアウトして紙ベースで読むのだが、これまた、何か、会社の文書か、レジメののような気になってしまい、落ち着いて読むことができない。 新聞ならば、ペラの紙でも気にならずに読めるのだが。 文章が落ち着くべき形(本)になっていないことが、心のどこかに違和感を感じさせるのだろうか。 ともあれ、他の章もすべて読んでみたのだが、経済学(第1章)、数学、物理などの理数系の書評(第5章)は、あまり興味のある分野ではなかったせいか、いまひとつ理解、共感が沸かなかった。残念。

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2015/01/31

さすがというべきか、著者の専門の社会学にとどまらず、科学、経済学から小説などのフィクションまで、幅広いジャンルの本を読みこなしている。 本を読み込んで、主要な論点を要領よく紹介し、それぞれの面白さが紹介されていく。 たしかに、そういう点で、すごい本だと思う。 読むことを通して「...

さすがというべきか、著者の専門の社会学にとどまらず、科学、経済学から小説などのフィクションまで、幅広いジャンルの本を読みこなしている。 本を読み込んで、主要な論点を要領よく紹介し、それぞれの面白さが紹介されていく。 たしかに、そういう点で、すごい本だと思う。 読むことを通して「問い」を掘り当てていくことが読書の要諦だ、ということのようだ。 で、実はこの本の帯には、「仮説を立てて頭を鍛える」とか、「本質をつかむコツは「補助線」の引き方」などと書いてある。 こうした「問い」を読みだしていく技を知りたいのだけれど… 残念ながら、本書によれば「問い」は来訪するものらしい。 さらに言えば、ここでいう「問い」というのは、元の本の著者の問題意識を読み解くことなのか、読者である大澤さん自身の疑問なのか…。 それがどうもよくわからなかった。

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2014/12/31

いや頭いい人は考えることが違う。 たぶん学問的にはぶっとんだものもあるんだろうけど、読んだ本を媒介にして自身の思索を深める姿勢には脱帽。 特に科学本の紹介は熱が入っていて、読みたいと思わされた。

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2014/12/11

さすがは大澤さん、圧倒的な知識と思考。こういう堅い本はあまり読まないので、読み始めてすぐに「これはいつも読んでいるような本とはちがうな」と思った。 読書は楽しみとしてだけではない、自分に刺激を与えてくれ、思考に深みをもたらしてくれるものである、という。 それはそうやねんけどさぁ、...

さすがは大澤さん、圧倒的な知識と思考。こういう堅い本はあまり読まないので、読み始めてすぐに「これはいつも読んでいるような本とはちがうな」と思った。 読書は楽しみとしてだけではない、自分に刺激を与えてくれ、思考に深みをもたらしてくれるものである、という。 それはそうやねんけどさぁ、本を読むたびに問いを立てて読むっていうのは、なかなか骨の折れる作業ですよ。 大澤さんの本を、ほかにも読みたくなった。

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2014/10/28

本を読むことを通じて、世界への問いが開かられ、思考が触発あsれる。 良い本は問いを与えてくれる。 本を深く読む必要がある。

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2014/10/13

書評集。 ジャンルは多岐にわたるが、どの本に対しても「なるほど」と思わせる考察になっている。 一番良かったのはサンデルの著作のエピソードから、原発を受け入れる器量は日本にないことを述べてるところだな。そうだなと100%納得した。

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2014/09/24

本書は、朝日新聞ウェブ版の「ブック・アサヒ・コム」に掲載されたものを再構成したものになります。ジャンル分けするといわゆる書評やブックガイドに相当するのですが、実は、本を深く読むためのケーススタディー本という位置づけが、一番しっくりくると思います。 また、本書の特徴の一つは、本のセ...

本書は、朝日新聞ウェブ版の「ブック・アサヒ・コム」に掲載されたものを再構成したものになります。ジャンル分けするといわゆる書評やブックガイドに相当するのですが、実は、本を深く読むためのケーススタディー本という位置づけが、一番しっくりくると思います。 また、本書の特徴の一つは、本のセレクトの多様性です。学術書と言われるような硬い本から、半沢直樹シリーズのようなエンタメ小説、あるいは、テルマエロマエのようなマンガまでが扱われています。また、出版年に関しても広がりがあって、2000年以降に出版された本が多いのですが、1970年代に出版された本も2冊含まれています。ジャンルに関しては、社会科学や歴史、経済系の本が多くを占めますが、第5章では科学分野の本についても書かれています。ただ、この第5章「科学の迷宮」の内容は、他の章に比べると<問い>が浅く、本の内容をなぞっているだけのように感じたのは少し残念でした。(それでも、十分読む価値はあるのですが・・・。)しかし、やはり大澤さんの本領が発揮されるのは、社会系の本に関してです。本書からも多くの洞察を得ることができるのですが、それよりも本書で学ぶ読書術を身につけることによって、今後の読書がより実りあるものになるのではないかと思います。

Posted byブクログ