ジョン・ケージ 小鳥たちのために の商品レビュー
ユングやロジャーズ、レインをさらにさらに過激に推し進められたら思想はかれが音楽家だったからだろう。芸術のカナリア性を強く受け止めた。
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音楽家ジョン・ケージの対談集。禅をはじめとする東洋思想や茸を研究し、自然や環境を思想する深遠な哲学。難解な発言もあるし、音楽の専門的な内容もわかりにくいが、これは、何度も再読したくなるような深い本。 多少、日本びいきに思える箇所もあるが、ケージがどのように日本を観てるのか、彼の...
音楽家ジョン・ケージの対談集。禅をはじめとする東洋思想や茸を研究し、自然や環境を思想する深遠な哲学。難解な発言もあるし、音楽の専門的な内容もわかりにくいが、これは、何度も再読したくなるような深い本。 多少、日本びいきに思える箇所もあるが、ケージがどのように日本を観てるのか、彼の音楽や人生にどんな影響を与えたのかを知ることはとても興味深い。
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ジョンケージについては今まで名前や音のない曲の作曲家として知っていたが、あくまでも現代アートのジャンルに繋がる少し奇抜な人物だという印象を持っていた。本書においてはジョンケージによる対談の内容によって厚生されているが、実に興味深かく内容ある一書でありジョンケージの印象が改まった。...
ジョンケージについては今まで名前や音のない曲の作曲家として知っていたが、あくまでも現代アートのジャンルに繋がる少し奇抜な人物だという印象を持っていた。本書においてはジョンケージによる対談の内容によって厚生されているが、実に興味深かく内容ある一書でありジョンケージの印象が改まった。 ジョンケージの説く内容は表面上の音楽よりもさらに幾層も深い音楽領域の話、裏付けとなるものが東洋の禅の影響などが深く関係し既存の音楽領域よりも新たな領域の発見となっている。ジョンケージという人物は一部の音楽好きや現代アートファンのみに認識される人物だが、本書は音楽を少しでも聞く人間にとっては確実に新たな発見をもたらしてくれる一書だ。
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時代が時代なのか、禅やら荘子やらの哲学の話から果てはマルクス主義やら政治の話にまで右往左往する内容で、いささか取っつきにくいなーという感触の対談本です。 ジョン・ケージの応答は終始一貫して「音そのものを聴く」ことをひたすら説いており、読み進めていくうちに意味するところが掴めるかと...
時代が時代なのか、禅やら荘子やらの哲学の話から果てはマルクス主義やら政治の話にまで右往左往する内容で、いささか取っつきにくいなーという感触の対談本です。 ジョン・ケージの応答は終始一貫して「音そのものを聴く」ことをひたすら説いており、読み進めていくうちに意味するところが掴めるかと思います。通読した後には「4分33秒」などの作品も なんとなしに理解できる...気がします。
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もう一度読む。 何回も読む。 一度読んだだけではもったいない本だ。 ものを作る人にとってはあらゆる示唆に富んだ本であり 音楽を鑑賞する側からみても興味深い。 あらゆる読み方ができるしどの読み方をしても面白い稀有な本。 というわけで私もまたもう一回読みます。 全然飽きません...
もう一度読む。 何回も読む。 一度読んだだけではもったいない本だ。 ものを作る人にとってはあらゆる示唆に富んだ本であり 音楽を鑑賞する側からみても興味深い。 あらゆる読み方ができるしどの読み方をしても面白い稀有な本。 というわけで私もまたもう一回読みます。 全然飽きません。
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別に音楽好きでなくても、好きな事にこした事はないんだけど 楽しめると思う 別に音楽に限定して物事を考えてないjohn cage の思想がそのまま、その辺りに表れている様に思う ぼくは、彼の言う時間と空間の概念がとても好きだ それは、彼の友人である フラーやマクルーハンも自分...
別に音楽好きでなくても、好きな事にこした事はないんだけど 楽しめると思う 別に音楽に限定して物事を考えてないjohn cage の思想がそのまま、その辺りに表れている様に思う ぼくは、彼の言う時間と空間の概念がとても好きだ それは、彼の友人である フラーやマクルーハンも自分が好きだからとも言えると思う。 表現とうものは、一方的に私たちに届いてしまう 構築的に順序立てて作られたものは、その順序通りに読み取ることしかできずに、一方向的に私たち届いてしまう しかし、彼はその考えを変える事を提案する。 文字はちょっと小さめだけど、全部対談だから 意外と時間がかからないで読めるので、ぜひ ちなみに、この本の題名 john cage pour les oiseaux (ジョン・ケージ 小鳥たちのために)はちょっとした言葉遊びになてるらしく、cage とは鳥籠を意味する単語らしいのです で、荘子が道の体験を説明する時に 私たちの根源的な姿への回帰と言うこの体験は『小鳥を鳴かせずに鳥籠にいれる』ような事だと言ってるらしく、そんでこの言葉も言葉遊びになっていて、 [『名が余計であるところに還る』、つまり沈黙に、自明の王国に還る事。名と事物が一体になっているところに還る事、名付ける事が存在する事である王国に還る事、詩へと還る事]ということも意味する で、題名に戻ると 『小鳥たちのための鳥籠』とも理解でき、それは上記に繋がる この題名には、そのような意味が備わっているようです そのあたりからも、この本が音楽のみを語る本でなく 彼の思想を語る本である事が表明されているのです。 そして、それゆえにほかの芸術概念の基礎に この人の思想があるといっても過言ではない でも、mozartになりたかったらしいけどね だから、mozartのほうが奥深いのか?
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もうずいぶん昔に読んで、すごく印象的で自分にとってのエポックメーキングになった本のひとつです。また、読み返してみようかと思います。ただ、読み返してみるのが怖い気もします。
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ジョン・ケージがインタビュー形式で自身の哲学を語っている。 彼は20世紀最高の音楽家だと私は確信しているが、残念ながら一部からは20世紀最高の詐欺師だと言われているのも事実。彼らが偏見を持ってこの書を手にしたところで何もないだろう。
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