PSYCHO-PASS ASYLUM(1) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
PSYCHO-PASSのスピンオフノベライズ。アニメは以前に見終えていたのですが、かがりくん目当てでこちらを。しかしながらチェグソンと槙島の出会いについてのストーリーがかなり良かったです。やはり槙島のカリスマ性は類を見ないのだと、唯一無二なのだと思い知らされました。彼のことを「月と雪が交わって生まれたような美しい男」と表現されていたのもすごく的確で。どんなかたちであれ、自分の意志で選択することの正しさ、貴さ。BANANAFISHといいPSYCHO-PASSといい、実在の本(ここでは時計仕掛けのオレンジが載せられていた)を出してくる点もズルい。
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グソン…辛い過去を…色々えげつすぎてしんどかったよ… マキシマスと出会えて良かったね… その後の我が推しの短編が素敵でした… かがり君世話焼きなの余計好きになった… 飯テロ短編でしたね。
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アニメでは謎に包まれたままあまり紐解かれなかった槙島に与していた朝鮮人グソンのストーリーとがガリが料理に目覚めるきっかけとなったストーリーの二本立て。 グソンの話が想像を絶するバックグラウンドで、ここまでの背景がありながら、アニメではただ飄々と、槙島の右腕として動いていたのは逆に...
アニメでは謎に包まれたままあまり紐解かれなかった槙島に与していた朝鮮人グソンのストーリーとがガリが料理に目覚めるきっかけとなったストーリーの二本立て。 グソンの話が想像を絶するバックグラウンドで、ここまでの背景がありながら、アニメではただ飄々と、槙島の右腕として動いていたのは逆に違和感かもしれない。アニメではもう少しグソンの底暗さを描いても良かったのでは、と思うくらいでした。 かがり君はやっぱり好きだ〜というかPSYCHO-PASS一期の一係好きだ〜となってしまう。
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サイコパスの小説が好き… グソンの話、もはやサイコパスの番外編というより一つの物語として楽しんだ。 なのに、サイコパスに繋がってるというお得感…笑 そしてそして、かがりくんは小説を読むとより魅力がわかる。ほんまにめちゃくちゃいい、好き… 本文から抜粋するけれど 何となく、こ...
サイコパスの小説が好き… グソンの話、もはやサイコパスの番外編というより一つの物語として楽しんだ。 なのに、サイコパスに繋がってるというお得感…笑 そしてそして、かがりくんは小説を読むとより魅力がわかる。ほんまにめちゃくちゃいい、好き… 本文から抜粋するけれど 何となく、この社会は、基本的にはよいものなのだろう、と思う。 自分は、その社会に相応しい人間ではなかった。ただ、それだけのことだ。 ここがもう、かがりくんで、好きだあってなった。 あとあと。 サイコパスが作中で抜粋する小説の1文が、尽くいいのよねって今回すごく思った。
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グソンさんが大好きなので大満足です………! 色々乗り越えてきたって知ってから本編を見返してまた浸ります…… 世界が優しくないのが良い
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寡聞にして吉上亮という作家を知らなかった。 サイコパスノベライズで初めて氏の作品に触れたのだが、これが本当に素晴らしい。 既にヒットしたビッグネームのノベライズというと、どうしてもその人気に頼って文章などもろもろお粗末になりがちなのだが、これは本当に文章力と構成力が高くてびっくり...
寡聞にして吉上亮という作家を知らなかった。 サイコパスノベライズで初めて氏の作品に触れたのだが、これが本当に素晴らしい。 既にヒットしたビッグネームのノベライズというと、どうしてもその人気に頼って文章などもろもろお粗末になりがちなのだが、これは本当に文章力と構成力が高くてびっくり。 文体自体に魅力があって、槙島の登場シーンに顕著だが、特にキャラクター描写が秀逸。各キャラのファンなら納得するのではなかろうか。 そしてその安定した筆力が支える世界観もまた素晴らしい。 扱う事件もまたシビュラ管理社会が抱える歪みや欺瞞をよく描き出している。 本編では語られなかったグソンが主人公としてインスパイアされてるのは嬉しい。彼が好きな人は読んで損ない。残虐シーンが苦手なら正直勧められないが、アニメ本編を見てるなら耐性あるはずだ。 ただ矛盾点もあり、グソンや下巻にでてくるリナの性格が本編とやや食い違ってるように見受けられる。 特にリナは、六合塚との決別時に「思ってたのと違うな」とひとりごちた軽さからは想像できない悪女にして聖女に進化していて、作中の経緯を辿ってもはたしてこんなにキャラが変わるか……?と疑問符が付く。 おそらく作者の好みの入ったアレンジだろうが、それを補ってあまりある魅力を評価したい。 個人的にはグソンが一介のハッカーから本編でのシビュラの裏をかく凄腕クラッカーになるまでの経緯が知りたかったのだが、その部分は省かれて残念。 妹を疑似空間で満足させるために、そのあたりのスキルや知識を磨いたのかな……と仕方ないので自己完結。 槙島の登場は後半になるが、カリスマ性は健在。文章で描写されることでさらにミステリアスな魅力が増すので、ファンにはぜひ読んでほしい。 縢の話はおいしそうでお腹がすく!料理描写が凄く生き生きとステキで、夜中に読むのは危険な飯テロ。 征陸や宜野座、他の一係の面々もそれぞれいい味を出している。 事件そのものも、シビュラ社会でいかにもありそうな盲点を突いたもので、「なるほどこうくるか!」と唸らされた。 狡噛の意外な生い立ち(母子家庭だった)も語られてお得。 人は死んでも技術は生き続ける。 縢ハザードで色相が濁った人は、終盤のモノローグにだいぶ救われるはず。
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チェ・グソンとかがりくんのスピンオフ。 話の流れはそれなりにオーソドックスながらも、サイコパスの世界観をそれぞれ違った切り口で楽しめた良作。 「無窮花」 崩壊しつつある朝鮮半島の工作員だったグソン。彼には異不妹のスソンがいる。しかし、グソンはじつは指導者を父に持つ「王子」であり...
チェ・グソンとかがりくんのスピンオフ。 話の流れはそれなりにオーソドックスながらも、サイコパスの世界観をそれぞれ違った切り口で楽しめた良作。 「無窮花」 崩壊しつつある朝鮮半島の工作員だったグソン。彼には異不妹のスソンがいる。しかし、グソンはじつは指導者を父に持つ「王子」であり、クーデターに巻き込まれ、妹ともども拷問の憂き目に。からくも、朝鮮半島から「楽園」日本へやってくるグソン兄妹。 骨子になっているのはグソン兄妹の悲劇だが、作者があとがきでも述べているようにこの時代の「日本」を外から眺めた風景がメインとなっている。サイコパスの世界観に奥行きを与えている。 「カンパーニュ」 この時代の日本は、万能麦で一括管理された食糧生産事情となっている。それに異を唱える天然食材派の食物テロが頻発する。潜入捜査のため、レストラン「カンパーニュ」にカガリ捜査官が潜入する。 サイコパスで描かれがちなのはシビュラシステムにはじかれた人々だが、本編ではそのなかで幸福になれる「はず」だった人々が準主役として描かれている。 シュウセイくんの大活躍はいいとしても、5歳から施設に入っていたのに、あのコミュ力はありえない気もする(^^;)
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『PSYCHO-PASS』の日本ディストピアじゃねーかと見ていた時思ったけど、この小説を読んだ結果、世界がディストピアですら無いというのが分かって実に良い感じに鬱になれる作品。エグいというよりグロい。そのくせ『PSYCHO-PASS』に浸れるという悪酔い必死だけど依存性の高い困っ...
『PSYCHO-PASS』の日本ディストピアじゃねーかと見ていた時思ったけど、この小説を読んだ結果、世界がディストピアですら無いというのが分かって実に良い感じに鬱になれる作品。エグいというよりグロい。そのくせ『PSYCHO-PASS』に浸れるという悪酔い必死だけど依存性の高い困った作品。
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縢くんが好きなので、とても期待して読みました。 縢が料理をするきっかけになったお話です。 グソンのスピンオフは結構政治的な面が強く設定は作りこまれているとは思ったのですが、引きこまれはしなかったかな。
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ずっと読みたかったPSYCHO-PASSスピンオフ本、やっと読めて満足です。しかしチェ・グソンの話はあまりにえぐくて。。後半滕くんの話で色相改善されてよかったです。。ひとりひとりに物語があって世界に深みと広がりがあって、改めてよくできた作品だなぁと感心。
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