90歳の昔話ではない。 の商品レビュー
世界最年長サッカーライターのエッセイ。強くなかった日本にも、強くなった気がした日本にも、歴史はあった。生きる伝説。
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サッカーの現役最年長ライターの賀川さん。 そのコラムや記事をサッカー雑誌などではよく目にしていて とっても含蓄のある言葉に、目を引き付けられました。 日本だけではなく世界のサッカーに精通し 選手やライターの人たちからも一目置かれる存在。 ある意味、日本のサッカ...
サッカーの現役最年長ライターの賀川さん。 そのコラムや記事をサッカー雑誌などではよく目にしていて とっても含蓄のある言葉に、目を引き付けられました。 日本だけではなく世界のサッカーに精通し 選手やライターの人たちからも一目置かれる存在。 ある意味、日本のサッカーを別の角度から牽引し続けてきた人です。 今回の本はそんな賀川さんが長年見られてきた世界や日本のサッカーを 人物、大会、ワールドカップという視点から書かれたわれらの備忘録的作品。 やっぱり自分が本気でサッカーに興味を持ち始めたアメリカワールドカップからの 考察はすごく興味深いですね。 なんかあの頃おぼろげに感じていた自分の考えなどが また思い出されてとってもよかったです。 まだまだ賀川さんにはサッカーを見続けてほしいとあらためて感じた一冊でした。
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「昔話ではない」といってもねぇ。単純に戦後サッカーを全て見てきているのだから、昔話にもなるものです。 過去も現在も、目指すべき場所・教えとするもの・拠り所とするものは同じだよ、という意味での昔話ではない、ということのなのでしょう。技術・戦術は進化するけれどもね。 なにより、司馬...
「昔話ではない」といってもねぇ。単純に戦後サッカーを全て見てきているのだから、昔話にもなるものです。 過去も現在も、目指すべき場所・教えとするもの・拠り所とするものは同じだよ、という意味での昔話ではない、ということのなのでしょう。技術・戦術は進化するけれどもね。 なにより、司馬遼太郎と部署はちがえど、同じ職場にいたというのが、すごいと思ってしまいました。。あちらは故人であることもあるし、10代のころから知ってるので、歴史上の人物のような感覚なんですよ。その人と、一緒の時代を過ごしているとは。 第3章のワールドカップクロニクルの書き出しが、紀行文なのが、司馬遼太郎を思い出させますしね。 単純に、スポーツ観戦歴に脱帽です。 過ごしてきた年月が違うのだから、見ることのできた試合、出来ない試合というのは、当たり前のように存在するのですが。「メッシが史上最高」「いや、クリスチャーノ・ロナウドだ」。「その前にペレやマラドーナを見てからにしなさい」といえる観戦歴。 見続けているということの重みです。 古いことを知っているから偉い、というわけではないんです。そういう意味もあっての「昔話ではない」ということかな。 年老いた時に、単なる懐古趣味のじいさんにならないように。賀川さんのような、古今東西楽しく話せるじいさんになりたいものです。
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フットボールへの愛情に満ち溢れる内容はタイトル通りの単なる昔語りではなく、今その場で行われているかのように活き活きと光景が目に浮かんできます。
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