夜鳴きめし屋 の商品レビュー
本所五間掘りの『鳳来堂』。 「ひょうたん」からの続きのような感じである。 父親の代で、古道具屋をやっていたのを、料理を出して客をもてなすことを出来るようになった息子の長五郎は、居酒屋と、して再開したのだが、、、母親が、亡くなり一人で切り盛りをすることになる。 母親を亡くした喪失...
本所五間掘りの『鳳来堂』。 「ひょうたん」からの続きのような感じである。 父親の代で、古道具屋をやっていたのを、料理を出して客をもてなすことを出来るようになった息子の長五郎は、居酒屋と、して再開したのだが、、、母親が、亡くなり一人で切り盛りをすることになる。 母親を亡くした喪失感から、段々夕方から朝方迄の商売で、「夜鳴き蕎麦」ではなく「夜鳴きめし屋」になってしまい、深川芸者や、武士等様々な人達が、集まってくるのだが、、、、 かって、好きだった芸者のみの吉の子供が、自分の息子では、、、と、聞かされるのだが、、、 本当の事がわからず、そして、みの吉にも違うと、言われながら、なぜか、どうしてよいのかわからない長五郎。 どちらも、なかなか本音を言えないでいる優柔不断さ。 しかし、鳳来堂を取り巻く、皆が、いい。 味噌屋の若旦那、とび職の宇助、辰巳芸者だったおしの、かまくらの友吉達が、皆人それぞれも持ち味を出して、長五郎を見守っていてくれている。 人は、行きているのでなく、生かされているのだと、、、 なぜか、問題のありそうな人生なのに、作者は、なんと、綺麗に描いているのだろうと思う。
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悪くはないのだけど、主人公に魅力が感じられなかった。 お店にやってくる子供たちが可愛かっただけにちょっと残念。
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本所五間堀の「鳳来堂」。 若主の長五郎が調えたうまい酒と肴、 そして親譲りの心意気に惹かれて またひとり、今宵も暖簾をくぐる。 傷ついた心とお腹を満たす、江戸の情けと心ばえ。
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鳳来堂シリーズ二作目。音吉お鈴夫婦の息子、長五郎が鳳来堂を居酒見世に変え、美味しそうな飯がたくさん。
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本所五間堀の「鳳来堂」は、父親が営んでいた古道具屋を、息子の長五郎が居酒見世として再開した“夜鳴きめし屋”。朝方までやっているから、料理茶屋や酒屋の二代目や武士、芸者など様々な人々が集まってくる。その中に、かつて長五郎と恋仲だった芸者のみさ吉もいた。彼女の息子はどうやら長五郎との...
本所五間堀の「鳳来堂」は、父親が営んでいた古道具屋を、息子の長五郎が居酒見世として再開した“夜鳴きめし屋”。朝方までやっているから、料理茶屋や酒屋の二代目や武士、芸者など様々な人々が集まってくる。その中に、かつて長五郎と恋仲だった芸者のみさ吉もいた。彼女の息子はどうやら長五郎との間にできた子らしいが…。人と料理の温もりが胸に沁む傑作(裏表紙より) 久々の宇江佐さんの作品.長五郎の人柄ににんまり.長五郎とみさ吉のもどかしさも何とも微笑ましい.いつの時代も恋っていいなと思わせてくれる.とても面白く,なんでもっと早く読まなかったのかと,少し後悔,早速,まだ読んでない宇江佐さんの作品をチェックせねば.
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大人になってみて、初めて父親の気持ちが分かったような気がする。 父親はもう、雲の上で酔っ払いだけど(笑) うちの子もいつかわかってくれるかなぁ~
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201409/ひょうたんの続編。長五郎とみさ吉は結果そうなるよねってカンジでよかったけど、おしのの悲しい最期は切ない。
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飯屋、鳳来堂の一年の話。 宇江佐さんの本を読むと、日々を丁寧に欲張らず真摯に過ごしたいと心底思う。 実際は難しいのだけど。 長五郎とみさ吉がもどかしくもあったけど、ラストもとてもよく良い本を読んだなと気持ちが暖かくなる。
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