それは秘密の の商品レビュー
久しぶりの乃南アサ 恋愛というか男と女の話しの短編集 乃南さんは長編でがっつり読ませるほうが好き、ではあるけど小さい声で、こういうのも悪くはない。 表題になっている「それは秘密の」がよかった、一歩ひいて非日常を男女が共有するとこうなるんだろうなと、冷静に見る部分もありながらもやは...
久しぶりの乃南アサ 恋愛というか男と女の話しの短編集 乃南さんは長編でがっつり読ませるほうが好き、ではあるけど小さい声で、こういうのも悪くはない。 表題になっている「それは秘密の」がよかった、一歩ひいて非日常を男女が共有するとこうなるんだろうなと、冷静に見る部分もありながらもやはりほんわかとする。 「僕が受験に成功したわけ」もよかった やはり心理描写がうまい
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【要旨】〈恋ごころ〉という厄介きわまるものを抱えた男たち女たちのミステリアスな心情と希望を描く、作者会心の珠玉短篇集。 ハズバンズ…自分を振って別の男と結婚した元女房がたまに会いに来る訳とは ピンポン…もうだめ、別れる、と酔いつぶれた翌朝早くになったピンポン 僕が受験に成功したわけ…もうすぐ中学受験という夏、自称彼女のマンションで会ったのは足の魅惑的な母親だった 内緒…香苗とおばあちゃんの内緒話 アンバランス…クリスマス目前、同棲中カップルの部屋に夜ごと響くコツコツ言う怪音 早朝の散歩…目の見えないピアノ弾きと彼女との、早朝のひととき キープ…15歳で一生ものの恋をして失恋をした彼女が、36歳で再び恋のときめきを覚える 三年目…共働きの夫婦、結婚ってこんなものだっけ? それは秘密の…台風の土砂崩れに合い遭難した見知らぬ男女の一夜 ありきたりな男女の恋の話なのに、どれも読んでいてほっこりクスリと温かい気持ちになれた。 「ピンポン」「アンバランス」「三年目」「それは秘密の」がお気に入り
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ホント上手。人の気持ちを書かせたら一級品です。 「アンバランス」と「それは秘密の」は特に気に入った。 わかる!わかる!って思いながら読み進めた。 ホント上手だわぁ
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久々の乃南さんの作品は予想以上に良かった~! ブクログの評価はなぜかあまりよくないけれど。 この作品は9つの恋愛にまつわるお話を集めた短編集。 そう!乃南さんてミステリー作家と言われることが多いけれど、恋愛小説の名手でもあるんだよね。 サスペンス小説の中に恋愛の要素を織り込んだ...
久々の乃南さんの作品は予想以上に良かった~! ブクログの評価はなぜかあまりよくないけれど。 この作品は9つの恋愛にまつわるお話を集めた短編集。 そう!乃南さんてミステリー作家と言われることが多いけれど、恋愛小説の名手でもあるんだよね。 サスペンス小説の中に恋愛の要素を織り込んだり、恋愛小説だけど続々させる恐怖が入っていたり。 今回もぞくぞくしたり、ドキドキしたり十分に楽しませてもらいました。 特に秀逸だったのが冒頭の「ハズバンズ」。 ディーラーの所長をしている主人公は元妻の夫と元妻には内緒で飲みに行く間柄。 エキセントリックな元妻の行動を聞くたびに夫に同情すると同時に自分の新しい家庭に満足している。 ところが最後にこれがひっくり返ってしまう。 元妻と夫のどちらが正しいのか、誰が嘘をついているのか。 男って本当に浅はか。 女の涙には弱いのか。 そして最後の「それは秘密の」。 台風の日に土砂崩れにあいトンネルに閉じ込められた男女。 お互いに名前も聞くこともなく、たった一晩を一緒に過ごしただけ。 普通ではない状況がそうさせるのかお互いに淡い恋心を抱く。 一瞬だけの恋。 「それは秘密の」。このタイトルにはある歌が隠れている。 40代以上の年齢じゃないと分からないかな。 この歌がコミカルでありつつ切ないような。 今でも頭の中をこの歌が流れています。 素敵なお話でした。 それにしても何を書かせても巧いな、乃南さん。 できればもっと頻繁に作品を出してほしいと思います。
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短編と極々短いストーリーが交互に入っている。 前夜に読み終えて、翌日図書館に返却したあと感想を書こうとしたら、何も浮かんでこない…という作品だった。 やはりこの作者、気合いの入った長編のほうがいいみたい。
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短編なので楽しみに少しずつ読もうと思うのにやめられず読んじゃいました。 40ページくらいの話もあれば、4ページで終わってるのもある。 長いのも短いのも、細い入り口を入っていくとぐーっといきなり話の世界に引き込まれてしまいます。深い広い。恋愛一口に言っても、いろんな切り取り方あるん...
短編なので楽しみに少しずつ読もうと思うのにやめられず読んじゃいました。 40ページくらいの話もあれば、4ページで終わってるのもある。 長いのも短いのも、細い入り口を入っていくとぐーっといきなり話の世界に引き込まれてしまいます。深い広い。恋愛一口に言っても、いろんな切り取り方あるんだな! 「アンバランス」と、「それは秘密の」が特に好きです。両方、とてもあたたかな気持ちになります。
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+++ 心理描写の名人上手が、小説技法と男女観察の粋を尽くした、きらめく宝石のような小説たち! 罠と浮気。カネとライバル。煩悶と純心。明けない夜と、白茶けた朝。いつまでも瑞々しい老婆、フェティシズムに目覚めた小学生男子、結婚できないカップル、闇の中で胸をときめかせる政治家――。〈...
+++ 心理描写の名人上手が、小説技法と男女観察の粋を尽くした、きらめく宝石のような小説たち! 罠と浮気。カネとライバル。煩悶と純心。明けない夜と、白茶けた朝。いつまでも瑞々しい老婆、フェティシズムに目覚めた小学生男子、結婚できないカップル、闇の中で胸をときめかせる政治家――。〈恋ごころ〉という厄介きわまるものを抱えた男たち女たちのミステリアスな心情と希望を描く、作者会心の珠玉短篇集。 +++ 表題作のほか、「「ハズバン」 「ピンポン」 「僕が受験に成功したわけ」 「内緒」 「アンバランス」 「早朝の散歩」 「キープ」 「三年目」 +++ 掌編を含む恋愛短編集である。恋愛とひと口に言っても、実にさまざまである。だましたりだまされたり、ときめいたり諦めたり、疑心暗鬼に陥ったり。年代もさまざまな恋愛模様が気負いなく描かれていて好感が持てる。何か特別なことではなく、自分の身にも起こりそうな、隣の部屋でまさに進んでいそうなリアルさがとてもいい一冊である。
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