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ローマ亡き後の地中海世界(3) の商品レビュー

3.8

19件のお客様レビュー

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2023/06/02

海賊が暴れる地中海。トルコはそんな海賊を中核に取り込んでいく。アラブ人のイスラムから変わってトルコのイスラムがキリスト教側と戦うが、ふと思うとイタリアはベネチア国、教皇領、スペイン領などパクスロマーナの記憶も遠い過去になってしまい、国として存在しなくなってしまった。ドーリアと赤ひ...

海賊が暴れる地中海。トルコはそんな海賊を中核に取り込んでいく。アラブ人のイスラムから変わってトルコのイスラムがキリスト教側と戦うが、ふと思うとイタリアはベネチア国、教皇領、スペイン領などパクスロマーナの記憶も遠い過去になってしまい、国として存在しなくなってしまった。ドーリアと赤ひげの海戦が始まる。

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2019/09/08

北アフリカから到来するイスラムの海賊による侵攻が激しさを増すなか、マホメッド二世率いるトルコ軍の猛攻の前に、ビザンチン帝国の首都コンスタンティノープルが陥落。さらにトルコは海賊を自国の海軍として吸収し、攻勢をますます強める。キリスト教連合国はアンドレア・ドーリアを総司令官に擁立。...

北アフリカから到来するイスラムの海賊による侵攻が激しさを増すなか、マホメッド二世率いるトルコ軍の猛攻の前に、ビザンチン帝国の首都コンスタンティノープルが陥落。さらにトルコは海賊を自国の海軍として吸収し、攻勢をますます強める。キリスト教連合国はアンドレア・ドーリアを総司令官に擁立。事態は地中海世界全域を巻き込んだパワーゲームの様相を呈することとなった……。

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2019/06/28

インテリジェンスの始まりは中世のヴェネツィア共和国、塗料がトルコ政府に売られたのを知った。日本では戦国時代の前半、スレイマン、カルロス、フランソワ1世の時代。イェニチェリ軍団。カルロス憎しのあまりのフランスとトルコの同盟。赤ひげ(バルバロッサ)とドーリア。

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2018/10/25

1453年コンスタンティノープルの陥落から1538年プレヴェザの海戦途中まで オスマントルコと海賊たちとフランススペイン教皇とわれらがイタリアの戦いの海編 作者大好きの地中海洋歴史ロマンの詰め合わせでとても楽しそうなのが伝わってくる

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2018/11/03

キリスト教世界海軍vsトルコ海軍(中身は海賊)の時代へ(そして、キリスト教世界はフランスとスペインという2大国の時代へ)アンドレア・ドーリアがイタリア軍艦の名前にいかにふさわしい名前なのかが伝わった。

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2021/09/21

北アフリカから到来するイスラムの海賊による侵攻の激しさが増すなか、マホメッド二世率いるトルコ軍の猛攻の前に、ビザンチン帝国の首都コンスタンティノープルが陥落。さらにトルコは海賊を自国の海軍として吸収し、攻勢をますます強める。 キリスト教連合国はアンドレア・ドーリアを総司令官に擁立...

北アフリカから到来するイスラムの海賊による侵攻の激しさが増すなか、マホメッド二世率いるトルコ軍の猛攻の前に、ビザンチン帝国の首都コンスタンティノープルが陥落。さらにトルコは海賊を自国の海軍として吸収し、攻勢をますます強める。 キリスト教連合国はアンドレア・ドーリアを総司令官に擁立。事態は地中海全域を巻き込んだパワーゲームの様相を呈することとなった・・・。 (当書裏表紙あらすじより) コンスタンティノープルの陥落、そしてロードス島攻防。 海軍を持たないトルコが地中海を荒らしまわっていたイスラム教の海賊達を引きいれて海軍代わりに徴用した、というのは知らなかった。 中世は基本的にキリスト教圏とイスラム教圏のせめぎ合い、という様相だということが、これでもかと描写されています。 でも所々に、スペインでは魔女裁判が盛んに行なわれていた、という具合に、キリスト教の闇の部分についても記述しています。 この辺のバランスは下手な教科書を読むよりも、よほど為になると思います。 イスラム教の海賊の拉致・略奪が多く描かれているけれど、キリスト教も「異端」と認定された教義を信仰していた人々は迫害を受けていたのだ、ということを忘れてはならないと感じました。

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2016/02/12

読了。 ローマ亡き後の地中海世界3 / 塩野七生 大国対大国になってまいりました。 中世も1500年にさしかかっても地中海は海賊世界です。 海賊王はいませんでしたが近い人ならいたようですね。 この3巻はコンスタンティノープル陥落からスタートして対トルコにヴェネツィア参戦!...

読了。 ローマ亡き後の地中海世界3 / 塩野七生 大国対大国になってまいりました。 中世も1500年にさしかかっても地中海は海賊世界です。 海賊王はいませんでしたが近い人ならいたようですね。 この3巻はコンスタンティノープル陥落からスタートして対トルコにヴェネツィア参戦!ってところまでです。 勝手気ままな海賊家業から有名有力海賊が登場してきまして、赤ひげの登場ですね。 海賊クロトゴル 海賊ユダヤ人シナム 海賊赤ひげ 対するは 法王の海軍パウロヴェットーリ ジェノバの海軍総司令アンドレアドーリア (のちに法王庁海軍総司令をへてスペイン海軍の総司令) 現在のイタリア海軍の巡洋艦の一つにアンドレアドーリアと名前がついてるくらいすごい人という位置づけですね。 個別海賊撃破から海賊の艦隊化で艦隊対艦隊になっていって、国が絡んでトルコのイスラム海軍とヨーロッパ諸国のキリスト海軍の戦いになっていくわけですが、トルコ艦隊の司令は海賊上がりというおもしろ構造。 でもって トルコ対スペイン(神聖ローマ帝国)+法王庁+ヴェネツィア という展開です。 こちらの世界では赤ひげはいるけど、あちらの世界の白ひげや黒ひげはいないようですね。 面白かったです。 残り1冊4巻のみ。

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2015/12/09

 オスマン・トルコがイスタンブールを占領し,地中海の東のイスラム側をリードするようになった時代からの話です。東のオスマン・トルコが北アフリカの海賊をどのように支援したのか,そして,それに対してスペイン・フランス・イタリア諸国がどのように対抗したのかという15世紀,16世紀の地中海...

 オスマン・トルコがイスタンブールを占領し,地中海の東のイスラム側をリードするようになった時代からの話です。東のオスマン・トルコが北アフリカの海賊をどのように支援したのか,そして,それに対してスペイン・フランス・イタリア諸国がどのように対抗したのかという15世紀,16世紀の地中海世界の物語になっています。  ルネサンス前後の地中海世界を書く塩野さんはやはり面白いと思います。海洋都市国家から,領土型の国家に時代の主人公が移っていく,パワーゲームの世紀への移り変わりも,この巻のテーマだと思います。

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2015/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

コンスタンチノープル陥落から始まる、トルコの東地中海支配と、16世紀のトルコと、西欧諸国の攻防。16世紀といえば大航海時代に目が向きがちですが、この時代の地中海世界のパワーゲームは相当に興味深いです。塩野さんの作品では、地中海戦記三部作の「コンスタンティノープルの陥落」、「ロードス島攻防記」、「レパントの海戦」と同時代。個別作品では掴めない、全体俯瞰ができました。

Posted byブクログ

2015/02/16

ミケランジェロが最後の審判やダビンチがモナリザを描いてた時代、地中海では海賊との死闘が繰り広げられてたんだ。。。高校の世界史で習ったかな〜???

Posted byブクログ