最重度の障害児たちが語りはじめるとき の商品レビュー
前半はどのように障害児から話を聞いたかをいくつかの事例で紹介。中盤から始まるNHKでほうそうしたりした「奇跡の詩人」についての話が書かれていてこちらのほうが興味深い。「奇跡の詩人」に特定しての話に特化した内容ではないので、ものたりない人もいるかもしれないが。
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相手の言うことが分かっているのに、自分の思いを伝えられない。 自分がわかっているということすら、伝えられない。 それはどんなにつらいことだろうと思います。想像を絶します。 「この子はなにも分かっていない」と思われていた人たちが、わずかな体の動きによって意志を伝えていると、誰かに気...
相手の言うことが分かっているのに、自分の思いを伝えられない。 自分がわかっているということすら、伝えられない。 それはどんなにつらいことだろうと思います。想像を絶します。 「この子はなにも分かっていない」と思われていた人たちが、わずかな体の動きによって意志を伝えていると、誰かに気づいてもらえた瞬間というのは、どんなに、どんなに、うれしかったことでしょう。その喜びの深さも測り知ることができません。 セクシャルハラスメントも花粉症もDVもそれに名前がついていなかった時は問題自体が人に見えませんでした。 一度も言葉を話したことがない人は、意志や人間らしい感情があると認められてきませんでした。が、彼らが音声によらない、機械や通訳を介した言葉を獲得した時、初めてその人に人間として名がついたのかもしれません。
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