哀しみの星 の商品レビュー
家にあったので読みましたが、読まなくても良かったと思った本。 幼い頃に実の母から殺されかけた過去を持つ女の子、沙織。 その暗い経験から誰にも心を開けずにいたが、盲目の少年、亮との出逢いにより更生していく物語。 沙織は、とにかく我儘で自分勝手。 「母から殺されかけた過去を持つ自...
家にあったので読みましたが、読まなくても良かったと思った本。 幼い頃に実の母から殺されかけた過去を持つ女の子、沙織。 その暗い経験から誰にも心を開けずにいたが、盲目の少年、亮との出逢いにより更生していく物語。 沙織は、とにかく我儘で自分勝手。 「母から殺されかけた過去を持つ自分は一番かわいそう。誰にもこの辛さは分からない。」 その言い訳から、継母を殴ることもクラスメイトの頭を便器に突っ込むことも厭わない。 クラスメイトの弟から敵討ちでレイプされそうになり、それを助けてくれた同じクラスメイトの慶太にも 「あんたの顔なんか見たくない」 と酷い言葉を浴びせます。 他人を誰も信用していません。 そのくせ、その他人に助けられなければ生きていられない。 継母である優子をずっと毛嫌いしていたくせに、最後の十数ページでいきなり親しげに会話していたのはビックリ。 その間の描写は?描かれなかった数ヶ月の間に2人に何が? どうでもいい場面ばかりダラダラと続き、肝心なところが分からない。 あと最後に、2〜3回会っただけの亮に対して下半身不随となった自分の世話をしろとのたまうなんて、勝手もいい加減にしてほしいです。 自己中心的すぎる主人公に、全く共感できませんでした。
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幼い頃に母親に殺されかけた沙織は、優等生を演じながらも他人には心を閉ざしたままだった。そんな彼女がただ一人心を許せたのが、公園で偶然出会った盲目の青年・亮。しかし亮のことを「彼氏」と呼ぶ女性が現れたことが、沙織を悪魔へと変身させる。家庭内暴力、同級生へのリンチ、不良グループとつるみドラッグに手を出す。荒みきった沙織を亮は救うことができるのか…。 新堂冬樹先生らしい作品だった。盲目の青年が少女を救うところや少女が最終的には障害を負ってしまうところなど、『忘れ雪』とかの作品と似通っているところがおおかった。
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久しぶりに著者の作品を読む。 白新堂らしい、ほっこりするところ、 黒新堂らしい、読み進むのもためらうほどのエグい描写の双方が盛り込まれている。 物語構成は先が読めてしまう部分もあるかもしれないけれど、目が見えない少年と、心に傷を負った女子高生というシナリオ自体は面白いと思う。...
久しぶりに著者の作品を読む。 白新堂らしい、ほっこりするところ、 黒新堂らしい、読み進むのもためらうほどのエグい描写の双方が盛り込まれている。 物語構成は先が読めてしまう部分もあるかもしれないけれど、目が見えない少年と、心に傷を負った女子高生というシナリオ自体は面白いと思う。 だからこそ、もう少しどうしてこうなったのか? そうした掘り下げが欲しかった。
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母親に殺されかけた経験から心に深い闇を抱く少女と盲目の青年との出会いの物語.青年は少女の闇に気付き,自らの過去の闇に重ね,次第に少女に惹かれていく.そして青年は彼女を救うことを決意する.これ面白いな.もっと掘り下げても良い感じ.単純なハッピーエンドではちと物足りない.人は自らの心...
母親に殺されかけた経験から心に深い闇を抱く少女と盲目の青年との出会いの物語.青年は少女の闇に気付き,自らの過去の闇に重ね,次第に少女に惹かれていく.そして青年は彼女を救うことを決意する.これ面白いな.もっと掘り下げても良い感じ.単純なハッピーエンドではちと物足りない.人は自らの心を壊さないために時に鬼を棲まわせてしまう.そして一度棲みついた鬼は一生出て行ってはくれないのだと思う.鬼とどう向き合って生きていくのか,そんなテーマだったら良かったな.
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