入唐求法巡礼行記(1) の商品レビュー
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生死の狭間で渡海したものの、唐の政府に巡礼の旅の許可を出してもらえず、それでもなおくらい続け、1000km以上を踏破してようやく五台山に到着。そのとき不覚にも涙が流れたという。 誰かに親切にしてもらって有り難かったとか、耐え続けて出会えた風景に涙したとか、そのあたりの旅の喜びの本質といえるものは、1200年前と今も変わらない。そういうことを旅をした円仁自身(ほぼ)の言葉で読める。
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淡々とした記述から緊迫感やのどかな風情まで伝わってくる。漢籍を読み慣れていない世代には読むのに難儀はするが、難儀をするだけの価値はあると思う。でも全部読むのはさすがに無理。
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円仁の詳細な旅日記で、当時の旅の様子や大変さがうかがえる本です。 主にあった出来事を記載してありますが、ときに円仁の本音が書かれていて、円仁という人物が身近に感じられます。
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