農本主義が未来を耕す 自然に生きる人間の原理 の商品レビュー
20170521 資本主義を整理しないと農本主義の理解が追いつかない。農業に経済的な要素を入れないという主張のように思えるがまだ勉強・理解不足という事だろう。もう少し深く学んでみようと思う。
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進歩=経済的発展=近代化と農業を対置するやりかた自体は目新しいものではないけれど、『経済』以外の目に見えない価値を、農家自身が自覚的に評価しようと主張している。ここまで徹底して『原理主義』的な、ある意味過激なまでの主張は今まで見られなかった。 その背景のひとつが、『人は自然の中...
進歩=経済的発展=近代化と農業を対置するやりかた自体は目新しいものではないけれど、『経済』以外の目に見えない価値を、農家自身が自覚的に評価しようと主張している。ここまで徹底して『原理主義』的な、ある意味過激なまでの主張は今まで見られなかった。 その背景のひとつが、『人は自然の中にいる』のだから、自然を部外者として利用するのではなく、中から見つめる視点が必要だという立ち位置である。だから、自然のめぐみを無限に市場化し拡大することを止め、『農業』を媒介とした自然との共生を説く。 放射能汚染された地域の食物をどう考えるかと言う部分については、素直に首肯けない部分もあるが、それも『原理主義』としての決意表明だと思えば、賛同はしないけれど評価はできる。学ぶところの多い1冊であった。次は郷土と農本主義について書かれたものを読んでみよう。
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