泡沫候補 の商品レビュー
泡沫候補と呼ばれる組織の支援なく当選の見込みの低い候補者たち。2024年7月の都知事選にあたり本書の存在を思い出し読んでみる。 橋下徹の維新旋風に揺れる2011年の大阪府知事選。立候補したマック赤坂、羽柴誠三秀吉などの候補たちを追った書籍。映画「立候補」の取材から生まれたもの。 ...
泡沫候補と呼ばれる組織の支援なく当選の見込みの低い候補者たち。2024年7月の都知事選にあたり本書の存在を思い出し読んでみる。 橋下徹の維新旋風に揺れる2011年の大阪府知事選。立候補したマック赤坂、羽柴誠三秀吉などの候補たちを追った書籍。映画「立候補」の取材から生まれたもの。 あの頃から10年、都知事選の泡沫候補たちのあまりのレベルの低さをみると供託金意外にもあまりに投票数の少ない候補者に、供託金意外にペナルティを課す必要があるのかもしれない。立候補の自由との両立が難しいところであるが。SNSの閲覧数を稼ぐ時代だからこそ。 本書の頃から少しも世の中は変わっていない。
Posted by
選挙の度に「この人はどういうつもりで立候補したのか?」、理解に苦しむ様な人≒泡沫候補。外山恒一氏、羽柴誠三秀吉氏、そしてマック赤坂氏。 この書で取り上げられたお三方は、自分なりに政治の現状に思う所があっての立候補であり、所謂「面白がり屋」では無い。しかし、特にマック赤坂氏に言える...
選挙の度に「この人はどういうつもりで立候補したのか?」、理解に苦しむ様な人≒泡沫候補。外山恒一氏、羽柴誠三秀吉氏、そしてマック赤坂氏。 この書で取り上げられたお三方は、自分なりに政治の現状に思う所があっての立候補であり、所謂「面白がり屋」では無い。しかし、特にマック赤坂氏に言える事だが、本人の「真摯な」思いと選挙運動中の言動やパフォーマンスから第三者・有権者が受け取る印象の間のギャップが大き過ぎる事が、彼らに取って不幸なのだろう。(その辺のご本人達の忸怩たる思いも十分汲む事が出来る)。 マック赤坂氏の場合、秘書の方や息子さんのインタビューから彼のもう一つの姿が裏打ちされて興味深いが、やはりインタビュー記事の積み上げだけだとインパクトは今ひとつで、少し残念な気がする。 マック氏の真の意図を理解するには、各選挙中の実際の演説映像を見た方がいい。泡沫候補と一括りにされてはいるが、大阪知事選では松井氏を向こうに、2万数千票を集めている。大阪という土地柄とは言え、破天荒なパフォーマンスにも共鳴した人は少なからずいたのだろう。少なくとも既存の政治(家)、政治の在り方に対する批判票の受け皿として十分な役割を果たしているのではないか?例えご本人の意図する所では無いとしても。
Posted by
【由来】 ・図書館の新書アラート 【期待したもの】 ・単純に面白そうだと思った。 【要約】 ・ 【ノート】 ・マック赤坂、羽柴誠三秀吉、外山恒一…。負けるとわかっていて、なぜ彼らは立候補するのか? 気鋭の映画監督がドキュメンタリー映画「立候補」での取材を基にして、泡沫候補者...
【由来】 ・図書館の新書アラート 【期待したもの】 ・単純に面白そうだと思った。 【要約】 ・ 【ノート】 ・マック赤坂、羽柴誠三秀吉、外山恒一…。負けるとわかっていて、なぜ彼らは立候補するのか? 気鋭の映画監督がドキュメンタリー映画「立候補」での取材を基にして、泡沫候補者たちの真実に迫る。ドワンゴ会長との対談も収録。 【目次】
Posted by
参議院選挙、知事選挙で楽しみにしていたものの一つ、泡沫候補。三権分立と言いながら、行政が立法を凌駕し、事実上官僚支配と思しきこの国(本当かどうかはわからんが)で、三権の一つとして行政組織に立ち向かう候補!というのは間違いなく言いすぎだが、まあ、一つのエンターテインメントとして昔...
参議院選挙、知事選挙で楽しみにしていたものの一つ、泡沫候補。三権分立と言いながら、行政が立法を凌駕し、事実上官僚支配と思しきこの国(本当かどうかはわからんが)で、三権の一つとして行政組織に立ち向かう候補!というのは間違いなく言いすぎだが、まあ、一つのエンターテインメントとして昔から見ていました。供託金を払うリスクを伴い、世間から笑いものになり、彼らは何を得るのか? 本書は2013年の大阪市長知事ダブル選挙で、知事選にでた泡沫候補3名にスポットライトを当てている。 あちこちに出没、音楽と共に踊るのは良いが、結局は政治の世界で何をしたいのかよくわからん人。そのほかの2名も同じ。目立とうが目立つまいが、選挙が終わってしまえば、彼らの考えは、あるのかないのかは判らないが、施政者、市民とも、誰にも響かず、忘れ去られてしまう。 と思って読みながら、政治家と候補の違いは明白。選挙で当選した人と落選した人である。では落選した候補のうち、泡沫候補とそうでない候補の違いって、何だろう?政策?政党の支持?無所属の候補者もいるが、泡沫候補と宗でない候補の違いって、何なんだろう?
Posted by
泡沫候補と呼ばれる、選挙に立候補するも注目されず集票できずひっそりと消えゆく人々に焦点を当てた本。主にマック赤坂を中心として。映画「立候補」とセットになっているようだが、映画は見ていない。 泡沫候補の中にも(当たり前だが)いろいろな考え方の人がいて、本気で世の中を変えたいと思って...
泡沫候補と呼ばれる、選挙に立候補するも注目されず集票できずひっそりと消えゆく人々に焦点を当てた本。主にマック赤坂を中心として。映画「立候補」とセットになっているようだが、映画は見ていない。 泡沫候補の中にも(当たり前だが)いろいろな考え方の人がいて、本気で世の中を変えたいと思っている人から、本業のPRに使っていそうな人、人生の記念に立候補した人まで十人十色だ。その中で、マック赤坂などが奇抜なパフォーマンスをするのは、まじめな政策をメガホン使って語りかけても誰も注目しない、逆に言えば奇抜なパフォーマンスをしなければ本当の単なる泡沫にしかならないからだという話は納得感がある。 外山晃一の知事選のポスターは衝撃だった。大学の壁沿いの掲示板に見入った記憶がある。インタビューは意外と冷静で、当時の盛り上がりや自分に注目した人を冷静に分析して、再度出るための供託金でも集まらないだろうと見ているところは面白い。 一気に読めるので、トリビア気分で読むのが吉。
Posted by
選挙は地盤「組織」、看板「知名度」、鞄「お金」。 なかなか当選は難しいのがよくわかる。 でも、投票するよりも立候補した方が全然面白い。 らしい。
Posted by
面白いYoutubeで有名なマック赤坂氏の大阪府知事選挙における選挙活動を中心に、映画監督がまとめた本。 そんなに面白くない。 書かれた発言を真に受けるとこうなる。なんだか面白くない。 ・マック赤坂は真面目に日本を変えようとしている ・マック赤坂の子供は良識ある経営者だ ・マッ...
面白いYoutubeで有名なマック赤坂氏の大阪府知事選挙における選挙活動を中心に、映画監督がまとめた本。 そんなに面白くない。 書かれた発言を真に受けるとこうなる。なんだか面白くない。 ・マック赤坂は真面目に日本を変えようとしている ・マック赤坂の子供は良識ある経営者だ ・マック赤坂も良識ある経営者だ エンターテイメント性を追求した映画ではなくドキュメンタリーのためか、なお一歩下がった視点で書かれている。 故羽柴秀吉氏が出馬しなかったためライバル不在とはいえ、もう少し面白味のある本にしてもよかったのではないかと思う。
Posted by
選挙って何なんだろうか。 近年色々と疑問に思うけれど、 読んだことでさらに疑問が深まってしまった。 外山氏へのインタビューは興味深い。 あの政見放送は、かなり練習していたのだなあ。
Posted by
映画『立候補』のこぼれ話が多く、映画を観た後に楽しめる本。逆に映画を見ていないとあまんまりかもしれない。
Posted by
選挙で選ばれる候補というのは本当の意味でベストの統治者なのか。もしかしたら君主制の王様の方が、寧ろ真に政治のことを分かっていたりするのではないのか。かわいい自分の子どもや子孫が後を継ぐ世襲制であれば、より真剣に統治システムを構築するということが、あるいはあるのかもしれない。どんな...
選挙で選ばれる候補というのは本当の意味でベストの統治者なのか。もしかしたら君主制の王様の方が、寧ろ真に政治のことを分かっていたりするのではないのか。かわいい自分の子どもや子孫が後を継ぐ世襲制であれば、より真剣に統治システムを構築するということが、あるいはあるのかもしれない。どんなに立派な理想を掲げていても選挙に勝ち続けるためには地元のため、支持者のため、が優先事項にならざるを得ない。その土壌をつくっているのが国民自身。泡沫候補を笑う前にまず自らを見つめ直す必要がありそうだ。
Posted by
- 1
- 2