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明暗 の商品レビュー

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2023/04/07

「明暗」が絶筆になったのは1916年(大正5年)。 この作品では登場する女性(お延やお秀)の考えていることが、細かに書かれている。 漱石の以前の作品に登場する女性、例えば、「こころ」の先生の奥さんや、「三四郎」のみねこなどは、何を考えているのかが書かれていない。 こういう変化が...

「明暗」が絶筆になったのは1916年(大正5年)。 この作品では登場する女性(お延やお秀)の考えていることが、細かに書かれている。 漱石の以前の作品に登場する女性、例えば、「こころ」の先生の奥さんや、「三四郎」のみねこなどは、何を考えているのかが書かれていない。 こういう変化が、中々面白い。 ですが、睡眠不足のまま読んでいたところ、途中で読む気をなくしました。 426ページまで読みました。 ●2023年4月7日、追記。 本作のあらすじは、次のとおり。 ---引用開始 結婚して半年、平凡に暮らす津田。しかし夫婦仲はどこかぎくしゃくしていた。昔の恋人・清子の居場所を知った津田は、密かに彼女の元へ向かう。人間のエゴイズムを描く未完の絶筆。(解説/山城むつみ 鑑賞/水村美苗) ---引用終了 ・登場人物メモ(ウィキペディアより) 津田由雄---主人公。30歳の会社勤め。 お延---津田の妻。まだ新婚だが、夫に愛されているか疑問を持つ。京都出身で、岡本の家から女学校に通っていた。 お秀---津田の妹。 吉川夫人---津田の会社の上司の妻。津田に清子を紹介、後にお延を紹介する。 岡本---お延の伯母・お住の夫。 藤井---津田の叔父。子に真弓、真事らがいる。 小林---津田の旧友。津田の傲慢さを指摘する。 清子---かつて津田と愛し合った仲。1年ほど前に別れ、関という男と結婚した。

Posted byブクログ

2015/08/14

未完作ですが、とてもいいところで終わるので、いやがおうにもその後の空想が止まりません。夫婦を中心としたその周辺の人間たちの会話がベースなので非常にテンポがよく軽快です。例えが下手ですがタランティーノ映画の無駄話シーンだけでを編集でつないだ感じ?しかしその会話の裏ではものすごい権謀...

未完作ですが、とてもいいところで終わるので、いやがおうにもその後の空想が止まりません。夫婦を中心としたその周辺の人間たちの会話がベースなので非常にテンポがよく軽快です。例えが下手ですがタランティーノ映画の無駄話シーンだけでを編集でつないだ感じ?しかしその会話の裏ではものすごい権謀術数が渦巻いており、その圧倒的な質量こそが主題であると感じました。そのおかげ(?)でだいたいの登場人物にムカつきましたw

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