こんな、はかない恋。 の商品レビュー
「こんな、せつない嘘。」のスピンオフ。書き下ろし付きで新装文庫化された作品です。 本編で夏に自分の身代わりを頼んだ拓実の方の話で、お相手は遠野。 ストーリー自体は本編の二番煎じで強烈に惹きつけられるものはそれほどなかったんですが、センセ独特の甘くてやさしい語り口でふんわりとした良...
「こんな、せつない嘘。」のスピンオフ。書き下ろし付きで新装文庫化された作品です。 本編で夏に自分の身代わりを頼んだ拓実の方の話で、お相手は遠野。 ストーリー自体は本編の二番煎じで強烈に惹きつけられるものはそれほどなかったんですが、センセ独特の甘くてやさしい語り口でふんわりとした良い読後感でした。 ちょっと現実離れした設定が、ドリーミーで?心地良いです。…ツッコミどころは満載ですが。 前回拓実の人柄についてはあまり言及されていなかったので、人のいい夏に面倒ごとを押し付けるなんて!と、少々憤慨していたんですよね~ でも、本当はとてもかわいくて遠慮がちな性格で、だからこそあんな逃げるような行動に出たんだなと今回納得。 そして創作活動にも熱意を持って頑張っている真面目な姿も知ることができて、拓実にとても好感持つことができました。そのせいで汚部屋になってて、そこで遠野が大活躍ww 拓実をあらゆる面でフォローしまくる、頼もしい遠野さん。 オールマイティで細やかなお仕事ぶりと、ストイックなスーツの外見とのギャップがいいです。 たくらみ系というよりは大人の余裕を感じてしまいました。 エロ的には、お約束の「執事」「主従」「敬語攻め」萌えがギュギュッと詰め込まれていました。 …あまりにも露骨なので、読んでいて照れが入ってしまい集中できなくなりましたがw ストーリー的には、甘えたがりでワガママな自分を自己規制して一人で頑張っている拓実が、遠野に溺愛されていくうちに恋に落ちるけど障害物の元カレが恋の行く手を阻む…という王道でしたが、夏や恭一も登場して意外に楽しめる展開。 実相寺紫子センセのステキなイラストにうっとりできます。
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