ファストレーンのお金持ち(下) の商品レビュー

エムジェー・デマルコ(著者),サミー・コイワ(訳者)

2014/09/01

（エントリーのおきて？）……入り口の障壁が低いビジネスは激しい競争、そして同じ一つのパイを奪い合う。もしキミがみんなと違う生き方をしたいのなら、みんなと同じではダメだ。
（コントロールのおきて？）……もしキミが、もし運転をしないのなら、キミはただ助手席に座り、誰か他の人に運転をコントロールされることになる。キーを持つ者が力を持つんだ。キミのドライバーは倫理、モラル、正義の人、あるいはよこしまな悪人かもしれない。
（歩行者がリッチにしてくれる？）……「私は成功への鍵が何かは分からないが、失敗への鍵は、全ての人を喜ばせようとすることだ」（ビル・コスビー）。満足した顧客は人材システムとして、キミのビジネスを無料で宣伝してくれる。クレームはキミの顧客の心の本質を見抜く価値のあるもの。
（ビジネスでなくブランドを築け？）……生き残るのがビジネスで、反映するのがブランド。

2014/08/30

下巻は上巻で述べられたファストレーンを走るための具体事例が書かれている。若干精神論よりな気がする。
〈やり方がわからないのは、ノウハウを本気で知ろうとしなかったからだ〉など。
一方、役立ちそうな技もある。
〈生活をキミの大学にしてしまうんだ〉
運転大学、運動大学、待ち大学、トイレ大学など

〈ファストレーン５つのおきて：NECST〉
１、ニーズのおきて
２、エントリーのおきて
３、コントロールのおきて
４、スケールのおきて
５、時間のおきて

〈価値を提供するとは次のどれかを100万人に提供すること〉
⑴もっといい気分にさせてあげる
⑵問題の解決を手助けをしてあげる
⑶教育してあげる
⑷もっときれいにしてあげる（健康、栄養、洋服、メイク）
⑸安心を与えてあげる（住宅、安全、健康）
⑹ポジティブな感情をもたらしてあげる（愛、幸福、笑い、自信）
⑺基本的なこと（食欲）から、際どい（性欲）ことまで、欲求を満たしてあげる
⑻物事を簡単にしてあげる
⑼夢を膨らませ望みを与えてあげる
「100万人に」がポイントであると思う。

〈ファストレーンのインターステート〉
１、インターネット
２、イノベーション
３、意志を持った反復

〈USPを開拓するステップ〉
１、メリットを明らかにする
２、オンリーワンであれ
３、具体的に、そして証拠を示す
４、短く、明確に、そして簡潔に
５、USPを全てのマーケティングマテリアルに統合する
６、現実化する

〈雑音を越える方法〉
１、二極化
２、アダルト
３、感情の換気
４、インタラクティブ
５、型破り

マーケティング本などでよく言われているようなことも多い。結局原理原則は同じなのだろうと感じる。自分のやりたいことをやりたいようにやるだけでは成功しない。必ず相手がいるものだから。その相手とはどこのどんな人で、何人くらいいるのかを明確にする必要がある。そして、どのようにしたら伝わるかを考えることが重要。でも、考えているだけではなく、とりあえずやってみよ、と。