やさしく学べる乳幼児の発達心理学 の商品レビュー
タイトルに惹かれて読んだが、「乳幼児の発達心理学をやさしく学べる」本ではなかった。 「乳幼児の発達心理学に関する研究や理論の紹介とともに、著者の子育ての断片的記録を追う」本だった。 よって、 「乳幼児の発達心理学に、どんな研究や理論があるのか軽く知りたい、概要をたくさん知りたい」...
タイトルに惹かれて読んだが、「乳幼児の発達心理学をやさしく学べる」本ではなかった。 「乳幼児の発達心理学に関する研究や理論の紹介とともに、著者の子育ての断片的記録を追う」本だった。 よって、 「乳幼児の発達心理学に、どんな研究や理論があるのか軽く知りたい、概要をたくさん知りたい」という目的 「子育てエッセイ風の文章が自分にとって読みやすい」という人 に向けては、おすすめできる。 私の場合は、前者においてはとても有用だった。 アカゲザルの代理母親の実験は示唆に富んでいて興味深いし、「愛着理論」や「育てやすい子、育てにくい子」など、言葉だけは知っていても出典を知らないものなどが複数紹介されており、これを機に関連書籍を読んでみようと思えた。 しかし、後者においては、エッセイ風の文章を読むのがつらく、特に「子供がこの歳になるとこんなに忙しい、こんなに大変」「子育ては我慢だ、修行だ」といった論調には「私もそのうちこうなってしまうのか?」「子育てを楽しんでいる私は不十分な養育者なのかも?」と不安を感じた。著者の子育ての記録は、乳児育て中の私にとっては、暗い未来の予言のようであった。
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子育てではなく、子育ち。大人の都合をこどもに押し付けているな、と反省しきり。こどもを育てながら働くことに毎日不安を抱いているけれど、考え方を変えればなんとかやっていけるかもしれないと思った。両方の親が仕事と子育ての複数の役割を担うことが親の育児ストレスを軽減させ、子どもも保育所で...
子育てではなく、子育ち。大人の都合をこどもに押し付けているな、と反省しきり。こどもを育てながら働くことに毎日不安を抱いているけれど、考え方を変えればなんとかやっていけるかもしれないと思った。両方の親が仕事と子育ての複数の役割を担うことが親の育児ストレスを軽減させ、子どもも保育所でたくさんのひとに囲まれてすごすことができる、ということを知れてよかった。でも「孤育て」の悩みを聞くにつれ、保育所への入所資格をもつ親とそうでない親に二分される現状に疑問を感じる。著者が訴えているように現状を変えなければいけない。たくさんの人に知ってもらいたい中身のある本。でも私は3時に起きて家事と仕事はできない。。
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