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西洋珍職業づくし の商品レビュー

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2023/06/18

かつて中部ヨーロッパに存在した職業24種。 その仕事の内容と必要性、衰退について、詳細に物語る。 1移動貸しトイレ業  2 何でも呑みます屋 3 蟻の蛹採り 4 乳母 5 大道演歌師 6 鯨骨加工職人 7 洗濯職人、小便壺清掃人 8 コーヒー嗅ぎ担当兵 9 従僕トルコ人、宮廷ムー...

かつて中部ヨーロッパに存在した職業24種。 その仕事の内容と必要性、衰退について、詳細に物語る。 1移動貸しトイレ業  2 何でも呑みます屋 3 蟻の蛹採り 4 乳母 5 大道演歌師 6 鯨骨加工職人 7 洗濯職人、小便壺清掃人 8 コーヒー嗅ぎ担当兵 9 従僕トルコ人、宮廷ムーア人、島勤めインディアン 10 炭焼き 11 蝋燭の芯切り係 12 石版印刷工 13 屑屋、古布回収業 14 ビー玉職人 15 ロザリオ職人、琥珀細工職人 16 にせ医者 17 気送郵便局員 18 博労 19 砂売り 20 刑吏 21 輿担ぎ 22 影絵肖像画家 23 遍歴説教師 24 野蜂飼い 原注、参考文献、挿絵について、索引、有り。 見開きに職業の簡易な紹介、特徴、活躍期、挿絵、背景。 続いて5~11ページの物語。 それらは必要性によって生まれ、消えていった多種多様な存在。 良きも悪しきも、当時の生活の一端として不可欠な職業。 技術の進歩や宗教改革、時代の変遷の中で衰退していったが、 その多くが、第二次世界大戦が終わるまで存続していたという。 トイレの問題、劇場内の照明、鑑賞用鳥の餌、床掃除用の砂等、 必要ではあるのに、差別や偏見、僅かな収入の悲しき職業。 また、江戸時代の日本の瓦版売りの読売みたいな、大道演歌師、 江戸時代の日本とは何か違う、屑屋&古布回収業や炭焼き等、 日本にある、またはあった職業と比較するのも面白かった。

Posted byブクログ

2015/09/16

 世の中には色々な職業がある。そんな中、西洋社会で実際存在していた一風変わった職業が紹介されている。歴史上の物かと思っていたら、著書で取り上げられている職業の多くが第2次世界大戦終了まで存在していたとあり驚いた。  職業を通して当時の生活がどのようなものか「垣間見せてくれる窓」...

 世の中には色々な職業がある。そんな中、西洋社会で実際存在していた一風変わった職業が紹介されている。歴史上の物かと思っていたら、著書で取り上げられている職業の多くが第2次世界大戦終了まで存在していたとあり驚いた。  職業を通して当時の生活がどのようなものか「垣間見せてくれる窓」と著者が述べている。コーヒー嗅ぎ担当兵、蝋燭の芯切り係、砂売り、輿担ぎなど様々な職業が紹介されている。  コーヒー嗅ぎ担当兵は、プロイセンのフリードリッヒ大王に任命された老練兵を動員して、税金を払うのがイヤで隠しているコーヒーを嗅ぎ分けた。言って見れば、「マルサの老人たち」だ。当然、人々からは嫌われていたが、もっと嫌われていた職業があった。それは、カツラの臭い嗅ぎ。今の時代にいたら、カツラを付けていると疑惑になっているあの司会者も戦々恐々としていることだろう。  奇妙な職業がこれからも生まれるのだろうか。それが気になる。そしてその奇妙な職業がロボットに取って代わられる可能性があるのかどうかも気になる。

Posted byブクログ

2015/05/04

200年以上も昔の珍しい異国のお話と笑っていられない、その時は必要だったお仕事の話。200年後、同じように自分の仕事が珍しがられているかもしれないのだから。 

Posted byブクログ

2015/04/21

女性の職業に興味があるので、乳母のことをこちらに書いてあります。 「西洋“珍”職業づくし―数奇な稼業の物語」乳母 http://rimaroom.jugem.jp/?eid=1660

Posted byブクログ