後世に残したい昭和史の名著と人物 の商品レビュー
ここで紹介されている本はぜひ読んでみたいと思うものが多い。特攻隊員、戦前の天皇側近の日記、山田風太郎などの作家の日記いずれも歴史の真相を知る上で貴重な資料のようだ。保阪氏と半藤氏が現代の世相を昭和10年代に似てきたと一致したと書いているのは、そのような研究から痛感するのだろう。首...
ここで紹介されている本はぜひ読んでみたいと思うものが多い。特攻隊員、戦前の天皇側近の日記、山田風太郎などの作家の日記いずれも歴史の真相を知る上で貴重な資料のようだ。保阪氏と半藤氏が現代の世相を昭和10年代に似てきたと一致したと書いているのは、そのような研究から痛感するのだろう。首相経験者には体験談の記述を残すことを義務付けるべきだとの主張は突飛なようでいてその通りだと思う。 後半は昭和の人物128人の紹介。知らない人物もあり、興味深かったが、政治家、文学者、芸術家、科学者、俳優、喜劇人など多彩であり、逆に選定基準が何なのか?と不可思議感は否めなかった。その中では戦前に勇気を持って軍を批判した人たちの記述が印象に残る。阪急の小林一三、元軍人の水野広徳、反軍演説で有名な斎藤隆雄、割腹自殺をした中野正剛、そして変人宮武外骨などである。
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