宇宙の果てはどうなっているのか? の商品レビュー
宇宙はロマンだ。「ヒミコ」は地球から130億光年先にあって、質量は太陽の数百億倍、直径5万光年とかいう、わけのわからない天体。こういう桁数のバグってるところが宇宙の面白いところだなあ。 天文学の歴史や偉大な発見から分かりやすく解説してくれているので、素人でも楽しい読み物として読め...
宇宙はロマンだ。「ヒミコ」は地球から130億光年先にあって、質量は太陽の数百億倍、直径5万光年とかいう、わけのわからない天体。こういう桁数のバグってるところが宇宙の面白いところだなあ。 天文学の歴史や偉大な発見から分かりやすく解説してくれているので、素人でも楽しい読み物として読めます。 ■系外宇宙と宇宙膨張の発見 ハッブルによる発見。ハッブルは天文学の巨人だけど色々と怪しい噂もある人らしい。 ■宇宙マイクロ波背景放射 宇宙誕生の38万年後に「宇宙の晴れ上がり」によって光が電子に遮られずに直進できるようになったときの様子を示すマイクロ波。1964年に米ベル研究所にて発見される。ムラがあって非等方性があることが1972年に発見さらる。 ■暗黒物質の発見 1934年、ツビッキーは銀河の異常速度を観測。通常の物質による重力では説明がつかないことから、暗黒物質なる物質による影響とされた。暗黒物質って何よ? ■宇宙望遠鏡すばる 日本が誇る宇宙望遠鏡。口径8.2メートル。ヒミコはすばるによって発見された。
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物理的な内容から、泥臭い観測の現場まで、バランス良く簡易な表現でまとめられた良い本だと思います。 悠久の時間にロマンを感じる職業、大変でしょうがその素晴らしさが存分に述べられており、羨ましさを感じました。
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初期宇宙の銀河ヒミコの発見者による、宇宙探索の物語です。 理論屋による解説本が多い中、観測屋の夢溢れるドキュメンタリーは、新鮮であり、気持ちが伝わってきました。うらやましい限りですね。
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発見者が自ら語る巨大銀河ヒミコ発見の顛末。前半で観測天文学の前提知識も要領よくまとめてあって万人に読みやすい。駆け出しの頃のエピソードや大望遠鏡の観測時間獲得競争,研究チームの作り方といった天文学研究の裏話も大変興味深い。 ヒミコ命名の経緯も思い入れがあるようで詳しい。130億光...
発見者が自ら語る巨大銀河ヒミコ発見の顛末。前半で観測天文学の前提知識も要領よくまとめてあって万人に読みやすい。駆け出しの頃のエピソードや大望遠鏡の観測時間獲得競争,研究チームの作り方といった天文学研究の裏話も大変興味深い。 ヒミコ命名の経緯も思い入れがあるようで詳しい。130億光年離れた古代の銀河で,すばる望遠鏡を使って日本人研究者が発見,多くの謎に満ちた天体ということで卑弥呼の名前を採ったそうだが,良いネーミングと思う。すんなりというわけではなかったようだけど,晴れて採用になって良かった。 序盤では観測天文学者として「近代天文学の12大発見」を推してるのだがこれも有用。 ①ガリレオの望遠鏡による天体観測(1609-10) ②ケプラーの法則(1609-19) ③ハーシェルによる天の川銀河の発見(1800頃) ④太陽からの赤外線の発見(1800) ⑤エディントンによる一般相対論の検証(1919) ⑥ハッブルによる系外銀河と宇宙膨張の発見(1924-29) ⑦ツビッキーによる暗黒物質の示唆(1934) ⑧宇宙マイクロ波背景放射の発見(1964) ⑨宇宙大規模構造の観測(1989) ⑩宇宙背景放射の非等方性の発見(1992) ⑪太陽系外惑星の発見(1995) ⑫宇宙の加速膨張の発見(1998-99)
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この本 「宇宙の果てはどうなっているのか?」 子供の頃からの疑問が そのままタイトルになっているのだ! 読まずにいられましょうか(^.^) 著者は東京大学宇宙線研究所准教授 大内正己さん。 130億光年の彼方の巨大天体ヒミコを発見した 38歳の若き天文学者だ。 宇宙の果てはど...
この本 「宇宙の果てはどうなっているのか?」 子供の頃からの疑問が そのままタイトルになっているのだ! 読まずにいられましょうか(^.^) 著者は東京大学宇宙線研究所准教授 大内正己さん。 130億光年の彼方の巨大天体ヒミコを発見した 38歳の若き天文学者だ。 宇宙の果てはどうなっているのか それを明らかにするために大内さんたち 世界中の天文学者が日夜 観測と考察を繰り返している。 この本にはもちろん 聞き慣れない専門用語がたくさん出てくる。 しかし 「宇宙の進化」「天文学の歴史」で 宇宙とその研究の基本を 「望遠鏡の世界と観測の実際」で 観測方法と研究の実情を 「ヒミコ発見」「ヒミコとは何か」で ヒミコの「謎」、その謎とは何なのかを 丁寧にわかりやすく説明して下さっている。 さて、ヒミコの謎とは。。。? そもそも宇宙は 小さな銀河が合体と集合を繰り返して 大きな銀河に成長していく ボトムアップシナリオに従って進化したと 考えられている。 しかし ビッグバンから間もない時代に(といっても8億年後) 現在の宇宙の標準的な銀河に近い 直径5万5000光年、質量は太陽の数百億倍 という大きな銀河が存在するとしたら それはどういうことなのか? ということ。 さらに、ヒミコはガスに包まれた3つの星の塊が 横一直線に並んでいる。 これもなかなかに珍しいことなのだそうだ。 今も大内さんは観測を続けており 世界中の学者たちがヒミコを追いかけているので 今後、その謎は少しずつ解明されていることだろう。 宇宙は加速しながら膨張を続けているから 宇宙の果てをのぞくことが果たして 人間にできるのかどうか。 それでも、あてのない旅を続ける 天文学者の皆さんが私はとてもうらやましい。
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