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少女の物語 の商品レビュー

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2022/07/24
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アニメーションの方に興味が有って購入した。 今日、韓国は日本を遥かに超えた映像文化大国である。かつての「広島国際アニメーションフェスティバル」にも商業アニメとは一線を画した芸術領域にある韓国のアニメが上映されていた。 映画「新聞記者」、圧力を恐れ主演女優のなりてが無いのに韓国の女優さんが救いの手を差し伸べてくれた。その演技の凄さには度肝を抜かれた。 本編アニメは当時の韓国の3DCGアニメの技術とセンスの粋を駆使した非常に真剣な内容である。 私達日本人は8月になると「ヒロシマ、ナガサキ」*を軽々に口にするが、第二次大戦の本質をどれだけ理解し、反省しているのだろう。 「他民族を抑圧する民族はそれ自体自由では無い」と言われるが、正にそう思う。 よく、「反日的」とか「自虐的」言われるが、自らの膿を出し切らないと、自らの被害も回復出来ない。 竹島を返してほしければ、自国の行った極悪非道を謝罪し、個人への補償をしなければ、「反日」「嫌韓」の感情だけが渦巻き交渉のテーブルにすら付けない。 好例としてはアメリカのベトナム侵略戦争に韓国軍は参戦したが、韓国、ベトナム双方による冷静な検証と韓国軍軍人の遺骨収集が行われていると言う。 もう一つの好例として、キューバーのフィデル・カストロの存命中、かつてのキューバ危機のOBである、退役した米旧ソ軍人、同じく停年退官した元政府高官が、カストロの元に一同集まり、毎年「反省会」を行ったと言う。最初は当時の感情のまま喧嘩腰だったが、最終的には全員一致で「核兵器は廃絶すべき」という結論に達している。(これの劇映画化を希望します。) 韓国=ベトナム、アメリカ=キューバ=ロシアの人々の様な努力は私達日本人にも求められていると思うし、それは日本の映像表現にも求められていると思う。 *中沢啓二の漫画「はだしのゲン」は広島の被爆前から在日韓国人が差別迫害され、それをゲンの父親を始め家族が庇い、戦後原爆症でひん死のゲンの母親に薬代を工面してくれたのがその韓国人の社長である事が描かれている。

Posted byブクログ