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プロジェクトぴあの の商品レビュー

4.4

18件のお客様レビュー

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2024/04/26

イャ~楽しかった。 アイドルにしてマッドサイエンティスト。人に対して愛を感じる事が出来ないが、宇宙に対する愛に溢れ、ただ一人がむしゃらに宇宙に飛び出す事を目指す少女・結城ぴあの。 周辺を固める人物造形も良いですね。語り手でぴあのに恋する「男の娘」下里昴、プロダクションの社長・真下...

イャ~楽しかった。 アイドルにしてマッドサイエンティスト。人に対して愛を感じる事が出来ないが、宇宙に対する愛に溢れ、ただ一人がむしゃらに宇宙に飛び出す事を目指す少女・結城ぴあの。 周辺を固める人物造形も良いですね。語り手でぴあのに恋する「男の娘」下里昴、プロダクションの社長・真下・・・・。特に同じアイドルグループのライバル・青梅秋穂とぴあのの会話は秀逸です。 充分な教育も受けず、独学で難解な数式を操り、実験を繰り返し、最後には熱力学の法則を超えて新エネルギーを考え出しちゃう。良き頃のホーガン的大ぼら話。そこに風変わりな美少女というジュブナイルの要素を加えて・・・。 一人乗りのテスト機を使った宇宙ステーションから二人の男性を救出するシーン。宇宙服を着て宇宙船の外に付けられた椅子に座って地球に帰還するシーンなんて爆笑しましたよ。 500ページ越え。ややいろんな要素を取り込み過ぎた面もあります。エンディングにも少し違和感を感じましたが、非常に楽しく読めました。

Posted byブクログ

2018/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「プラスチックの恋人」で言及されていたので読んでみた。 時系列的には、 「プロジェクトぴあの」 「プラスチックの恋人」 「地球移動作戦」 という感じ。 読んでてわくわくする大傑作。SFはこうでなくては。内容的にしょうがないかもしれないが「プラスチックの恋人」にはこの部分が足りない。 「みらじぇね」は要するにブラウン・ラチェットを魔改造した第二種永久機関らしい。 ところで、光起電力効果ってなんであるんでしょう。エネルギーから仕事を取り出すには差が必要。高温と低温、高い位置と低い位置みたいな。光起電力効果はどの差を利用しているのかよくわからん。と本筋と関係のない疑問が読んでてふつふつとわく。 宇宙はとても広く新しい物理を発見しないと恒星には行けそうもない。物理を女の子に語らせないと絵にならないとか。そんな感じの話。恒星はともかく62マイル離れるだけならアイドルになる必要はなさそうですし。

Posted byブクログ

2018/08/15

この濃さ。全然わからない科学、物理用語を連発されても読めてしまう。最後はそう来たか、というあっさり煙に巻く印象。

Posted byブクログ

2018/06/04

難しい用語や難解な公式が乱立したのにも関わらずここまで熱中出来るお話はすごい。斬新な視点であるのに、置いてきぼり感が全くなく続きが気になる。それなりに読み応えのある分厚い内容だったのにすごいひきこまれようだった。 ラストまでぴあのちゃんらしさがでていて、昴くんの一途な気持ちにも激...

難しい用語や難解な公式が乱立したのにも関わらずここまで熱中出来るお話はすごい。斬新な視点であるのに、置いてきぼり感が全くなく続きが気になる。それなりに読み応えのある分厚い内容だったのにすごいひきこまれようだった。 ラストまでぴあのちゃんらしさがでていて、昴くんの一途な気持ちにも激しく共感。がっかりすることなく納得の終わり方だった。

Posted byブクログ

2016/09/10

本当にありそうな話。ハードSFに当たるのかな? でも、ノリは軽いです。 アイドルっておバカなイメージがやはり強いのだろうか。 知的で、実はマッドサイエンティストという設定は面白いと思う。 宇宙への憧れは募るばかりですね。

Posted byブクログ

2016/08/23

結構ボリュームがあるが面白くて一気に読んでしまいます。 この著者の本は何冊か読んでいますがハズレは殆どありません。 個人的にはビブリオバトルシリーズのようなものよりもこの本のようなSFものの方がハマりますね。 いやー、面白くて読み応えもあり満足の一冊です。

Posted byブクログ

2016/01/30

近未来社会。 アキバ系アイドルで、物理学の天才である「ぴあの」は「宇宙へ行くこと」を目的に実験を繰り返している。 「ぴあの」の性格設定や行動などは面白かったが、半分を占める実験や物理学の話は興味がない身には辛かった。 ラストは予想外によかった。 (図書館)

Posted byブクログ

2015/09/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

近未来、リアルとバーチャルが入り乱れる世界で 天才少女がアイドルを経由して宇宙を目指す物語。 物理の用語や解説が難しすぎてわかりにくいが、 それを差し引いても楽しく読めました。 SFは壮大なホラ話と言う通り、いろいろと「そんなわけないやろ」みたいな所もありますが、この話は好きです。 初音ミクの「サイハテ」初めて聞きました。

Posted byブクログ

2015/08/29

この世界の延長線上にありそうな未来を書かせたら、やはり筆者は随一ではなかろうか。10数年後の日本が舞台のSFだが、圧倒的なスケール感…それは銀河系や宇宙と言う広さのスケールではなく、ぴあのが見つめ、彼女が持つ熱意と狂気のスケール感。 UGCとネットの功罪も、筆者の従来作同様によ...

この世界の延長線上にありそうな未来を書かせたら、やはり筆者は随一ではなかろうか。10数年後の日本が舞台のSFだが、圧倒的なスケール感…それは銀河系や宇宙と言う広さのスケールではなく、ぴあのが見つめ、彼女が持つ熱意と狂気のスケール感。 UGCとネットの功罪も、筆者の従来作同様によく描かれているが、今作は特に、筆者が言うように「自分なりのボカロ小説」なのかもしれない。「サイハテ」がとても効果的に使われ、本作の着想は20年前らしいが、今だから書けたであろう作品になっている。ハードSFだが平易に書かれ読みやすい秀作。

Posted byブクログ

2015/07/27

頁が進むにつれ増してゆく高揚感、頭の中を駆け巡るアドレナリンが理解力を遥かに超えてフル回転。超メガトン級の破壊力。 そして叶える夢。 心が空く。 脱力感。 途轍もない。

Posted byブクログ