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深海生物捕った、育てた、判った! の商品レビュー

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2022/06/01

深海生物の本はずいぶんたくさん出ている。キモチワリー、スゲー、という怖いもの見たさ的な本が多い。でも本書は違う。ぜんぜん違う。 もちろん深海生物は出てくる。ダイオウグソクムシも、もちろん出てくる。けれど、それが主ではない。 むしろ、深海というブルーオーシャン(って、書...

深海生物の本はずいぶんたくさん出ている。キモチワリー、スゲー、という怖いもの見たさ的な本が多い。でも本書は違う。ぜんぜん違う。 もちろん深海生物は出てくる。ダイオウグソクムシも、もちろん出てくる。けれど、それが主ではない。 むしろ、深海というブルーオーシャン(って、書くとおかしな想像が生まれそうなので、書いてみたかったが、深海生物自体はそれほど儲からないらしい)を通じたビジネス本なのである。 この水族館には行ったことがあるし、著者の他の本も読んでいたから、おおむね予想をしていたので裏切られた感じはない。(表紙にもあるメンダコは、ちょうど展示されてなくて、見られなかったんだ。そっちのほうが残念) 生き物を商売にすることへの葛藤を持つ人や、それを批判する人も多いだろう。僕にもそんな気持ちがないわけではなかった。けれど、そのことについても正面から答えている。 まさかこのメンダコの表紙の本で、そこまで読めるとは思わなかった。一方で、リュウグウノツカイは食べたらかなりまずかった、というようなネタも含まれている。あえて扱いが大きくないが、スゲーという写真も、ある。 というわけで、一冊で何度かおいしい本だった。

Posted byブクログ

2014/08/08

海の手配師が書いた新書第二弾。先にでた「水族館革命」と違うのは、こちらの方が写真が多く、前者が水族館自体にスポットを当てたとすれば、こちらは深海生物に重きを置いている。 中に、著者がショックを受けた言葉として、「水族館にくる人は魚に興味なんてないんだ」というのが上げられていたが(...

海の手配師が書いた新書第二弾。先にでた「水族館革命」と違うのは、こちらの方が写真が多く、前者が水族館自体にスポットを当てたとすれば、こちらは深海生物に重きを置いている。 中に、著者がショックを受けた言葉として、「水族館にくる人は魚に興味なんてないんだ」というのが上げられていたが(その言葉が一般人向けの水族館を作る上の戒めとなっていると書かれてあったが)、個人的に「ここに魚にめちゃくちゃ興味があって水族館に行く人もいますよ」と声を大にして言いたくなった。

Posted byブクログ