親子の時間 の商品レビュー
丘の上の一軒家に暮らす、妻と2男1女の5人との生活。この本のなかには、小さな家庭のよろこびが、たくさんつまっています。「こんな素晴らしい家庭をつくりたい」と読んだ人は思うのではないでしょうか。装幀は和田誠さん。持っていてうれしくなるような、函入の短篇小説集です。
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音や光、匂いまで伝わってくる様な、優しい小説。 日々のささやかなできごとのひとつひとつが、幸せなんだなぁとシミジミ。 静かで温かい本。
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庄野潤三の家族小説集。『山茶花』を除き、全て文庫未収録の作品が選ばれている。 収録作は短編としても短めのものが大半だが、ちょっとした会話や景色が鮮やかに切り取られて、読んでいると気持ちがいい。特に親子の会話は暖かい。 収録作で最も長い『山の上に憩いあり』は、河上徹太郎との交遊を描...
庄野潤三の家族小説集。『山茶花』を除き、全て文庫未収録の作品が選ばれている。 収録作は短編としても短めのものが大半だが、ちょっとした会話や景色が鮮やかに切り取られて、読んでいると気持ちがいい。特に親子の会話は暖かい。 収録作で最も長い『山の上に憩いあり』は、河上徹太郎との交遊を描いたエッセイ。ジャンルとしてはエッセイになるのだろうが、庄野潤三の家族小説のように暖かい味わいがあった。この時代の文士は家に招いたり招かれたり、人間関係が濃密だなぁ。
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