昆虫はすごい の商品レビュー
タイトル通りだ。 昆虫はすごい。 百花的に紹介してる内容であるが、所々社会性などの言葉に触れて説明している。 生き延びるための戦略がこんなに多様な生態を生むのか。まさに驚異的。 しかし、口絵のカラー写真だけでなく、当然中にも昆虫の写真いっぱいなので、苦手な人は手にとっちゃいかん...
タイトル通りだ。 昆虫はすごい。 百花的に紹介してる内容であるが、所々社会性などの言葉に触れて説明している。 生き延びるための戦略がこんなに多様な生態を生むのか。まさに驚異的。 しかし、口絵のカラー写真だけでなく、当然中にも昆虫の写真いっぱいなので、苦手な人は手にとっちゃいかんな。
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背中に寒いのを走らせながら読みました。 昆虫は苦手ですが、昆虫社会の、もっと大きく言うと地球世界の仕組みを垣間見知ることができたのでは〜、と思っています。上手くできているんだなと…。 そんな目線で「寄生獣」を見ているとちょっともの悲しく思えてきたりして…。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
確かにすごい。「すごい昆虫(紹介編)」なので、それで良しとするか、物足りないと思うか微妙なところ。 いろいろな昆虫のいろいろなすごさを網羅しているので、ちょっとした雑学として仕入れるにもいいし、大人になったら研究者になって○○の研究をしたいという出発点にもなりうるような書き方をしています。 例えば、これこれの分野はほとんど研究が進んでいないとか、ほとんど知られていないとか……未開拓(?)の研究テーマが紹介されてる部分もあるので。 個人的には、進化についての捉え方というか説明の語彙がちょっと特殊というか専門的なので、「何度も独立に進化している」という説明が上手く把握できませんでした。あと、文法的に「独立に」という形容動詞はないので、これは「独立した」とか「独立的に」とか「独自に」みたいな意味なのかなーと適当に判断してしまったので、その辺りはちょっと隔靴掻痒なところがありました。 もしかすると昆虫研究とか生物学的には普通な語彙なのかもしれませんけども。 他には、紹介が多岐にわたりすぎてて、ひとつひとつはサラッと触れて終わりなことが多くて物足りなく思ったところもありました。また、何かというと「人間」そのものや社会、現象に喩えることが多く、ちょっとこじつけとしか思えないようなまとめ方になった記事も幾つかあったので、そこは主旨とは違うと思いますが残念に思いました。 ……自爆して巣の仲間を守る(または利する)アリの行為を自爆テロに喩えるのはさすがにどうかと思うの……
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近くにいる自分と違う種類の蟻を殺してその体液を体中に塗りたくり、死体と一緒に殺した蟻の巣に入っていく・・・ そして女王蟻のところまで侵入し、殺して新しい女王になりかわってしまうアリがいるそうです。 アリの巣の壁になりきって、アリの幼虫を食べて暮らす虫もいるとか。 いろいろなことを...
近くにいる自分と違う種類の蟻を殺してその体液を体中に塗りたくり、死体と一緒に殺した蟻の巣に入っていく・・・ そして女王蟻のところまで侵入し、殺して新しい女王になりかわってしまうアリがいるそうです。 アリの巣の壁になりきって、アリの幼虫を食べて暮らす虫もいるとか。 いろいろなことをやっていて興味深いですが、やっぱりちょっと気持ち悪い・・・
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読了。ファーブル以来昆虫は好きで知っている方だと思ってたけど、サイズが合うアリの巣があったら入りたいくらい無知でした。農業、奴隷制、牧畜、等々。昆虫凄すぎです。特にミイデラゴミムシには参りました(笑)。
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新聞の書評欄でみて気になった本です。 地球上の生物種の大多数を占めるのが「昆虫」なのだそうですね。 著者の丸山氏は、昆虫の多様性の研究では第一人者とのこと、本書において、驚くべき昆虫の不思議をこれでもかと紹介してくれています。 本書を一貫している著者の主張のエッセンス、す...
新聞の書評欄でみて気になった本です。 地球上の生物種の大多数を占めるのが「昆虫」なのだそうですね。 著者の丸山氏は、昆虫の多様性の研究では第一人者とのこと、本書において、驚くべき昆虫の不思議をこれでもかと紹介してくれています。 本書を一貫している著者の主張のエッセンス、すなわち「私たち人間がやっている行動や、築いてきた社会・文明によって生じた物事は、ほとんど昆虫が先にやっている。狩猟採集、農業、牧畜、建築、そして 戦争から奴隷制、共生まで、彼らはあらゆることを先取りしてきた。」という指摘はとても興味深いものです。
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<目次> はじめに 第1章 どうしてこんなに多様なのか 第2章 たくみな暮らし 第3章 社会生活 第4章 ヒトとの関わり おわりに <内容> 著者はアリとシロアリなど昆虫の多様性を研究する方。あとがきにあるように、そうした昆虫をめぐる啓蒙書が近年ないことからこの本を書い...
<目次> はじめに 第1章 どうしてこんなに多様なのか 第2章 たくみな暮らし 第3章 社会生活 第4章 ヒトとの関わり おわりに <内容> 著者はアリとシロアリなど昆虫の多様性を研究する方。あとがきにあるように、そうした昆虫をめぐる啓蒙書が近年ないことからこの本を書いたとのこと。面白い。ただ、専門の関係か、どの章も必ずアリやシロアリの話があり、そこが一番詳しいのが偶にキズか…。 昆虫は必ず足が6本で、3つに分かれた節の真ん中から生えているとか、見ているようで知らないことがいっぱい。ディープな世界へと誘われます。
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いつもの光文社新書にまして、なんだか紙の手触りがよい気がします。気のせいかな? でも、気分がいいです。 生き物本の醍醐味は、その生き物そのものよりも、生き物に魅せられた著者のぶっちぎりぶりであると思う、と度々書いていますが、この本には、そのぶっちぎりは見られません。 では...
いつもの光文社新書にまして、なんだか紙の手触りがよい気がします。気のせいかな? でも、気分がいいです。 生き物本の醍醐味は、その生き物そのものよりも、生き物に魅せられた著者のぶっちぎりぶりであると思う、と度々書いていますが、この本には、そのぶっちぎりは見られません。 では魅力が無いかと言えばさにあらず。昆虫はすごい、というそのシステムを次々に紹介してくれるのです。人間もいいが、やっぱり昆虫もすごい。 ただ、昆虫がすごいのは、僕もまあまあ知ってはいるので、これをただ凄いと読むのではなくて、人間が、どれだけ凄さを失っているか、あるいは残っているかをちょっと考えてみたくなった。コオイムシのところで紹介されている「愛」。愛にも生物的な意味が含まれている。いろいろな愛は思い込みかもしれないし、システムかもしれない。 人は個々としてはかなり「すごい」部分を失った生き物だけど、種全体で見ればどの虫よりもやっぱりすごい。そういう意味では、虫の凄さをみて自信を持った。けれど僕個人はちっともすごくない。自信を失った。 ところで、貞操帯の項を読んだら、むかし松本零士がイラストを書いている昆虫の本で、あの松本零士的女性型昆虫が貞操帯をつけている、という挿絵があった。 読んだのは小学生のときだったか。なんとも艶かしくて刺激が強かったことを思い出した。調べてみると、どうも再販されているらしい。多分、「昆虫おもしろブック」がそれ。40年前の本だった。昆虫のすごさは、その後も解き明かされているだろうから、今の「昆虫はすごい」に比べたら内容はどうなのか、とは思うけれど、トラウマというか原体験というか、そういうのもあって…買っちゃおうかなあ…。 と、だいぶアウトコースに膨らみましたが、ともあれこの本は、あちこちに思考を飛ばしてくれながらも、一つ一つの項までみんな充実なので、虫嫌いの人も構わず読むべし。
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タイトル通り昆虫はすごい。 もしかしたら人間社会じゃなくて昆虫社会に人間が暮らしているのかもしれない。 個人的に食用になる昆虫を調べてみたい。食べたいわけじゃありません。
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世界には変わった生き物はたくさんいるけれど、昆虫はなんと言っても種類が多い。どこかで読んだことのあるものから聞いたこともないものまで、見事な生活ぶりを見せる昆虫の世界は、ほとんど識別できない自然観察者にも楽しめた
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