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壊れる心 の商品レビュー

3.4

77件のお客様レビュー

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2024/04/15

 月曜日の朝、豊洲の小学校の前の通学児童の列に暴走車が突っこんだ。妊娠7ヶ月の女性が亡くなった。園児なども含めて死者は5人。警視庁犯罪被害者支援課の村野が主人公であり、ラストラインのスピンアウト小説。主人公の村野は、自らも事件の被害者、交通事故に遭って怪我を負い、捜査一課から志願...

 月曜日の朝、豊洲の小学校の前の通学児童の列に暴走車が突っこんだ。妊娠7ヶ月の女性が亡くなった。園児なども含めて死者は5人。警視庁犯罪被害者支援課の村野が主人公であり、ラストラインのスピンアウト小説。主人公の村野は、自らも事件の被害者、交通事故に遭って怪我を負い、捜査一課から志願して犯罪被害者支援課に移動した。被害者の心に寄り添い、傷が癒えるのを助ける。正解も終わりもない仕事。警察において、犯罪被害者の心のケアをするという仕事があるのだね。 「100の事件には、100通りの哀しみがある」という表現がいい。  暴走車は、ボルボ。そして、運転手は逃亡する。ひき逃げ犯であり、荒木を割り出した。 ブレーキ痕も、なかった。荒木は、酒酔い運転なのか?それとも故意に暴走したのか?そのことが、次々に暴かれていく。  大住茉奈は妊娠7ヶ月で、母子とも死亡。夫の大住は妻を失うことで、悩み、苦しみ、そして、失踪、さらに復讐をする。支援課の村野の眼差しは、優しい。被害者家族にとことん寄り添う。  この大住という男が、被害者の一つのパターンとなる。  支援課には、大学時代の同級生、松木優里がいる。常に冷静で的確なアドバイスがある。また、村野の元恋人も同級生で、二人が復縁することを期待している。新人の女子支援員を、丁寧に村野は教育する。支援課は、警察の中で、落ちこぼれのような部署だと思っている。  同僚の長住光太郎は、支援課にいながら、支援課の仕事を馬鹿にしている。こういう人物を配置することで、村野の心情が鮮明となる。

Posted byブクログ

2022/10/01

シリーズもの。 他の話を先に読んでしまっていたが、それはそれで楽しんで読むことが出来た。 人の心を扱う仕事って難しいよなぁと。

Posted byブクログ

2022/08/23

正解のない仕事。 1つの大事故が大きな事件へなるなかで、正解でないかもしれないが、事件と向き合う主人公の行動がかっこよかった。

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2022/07/09

説明調な文章な感じがするものの頭の中で絵が描ける作品。 物語のすべてが現実味がないストーリーであれば割り切って読むのかもしれないが、最初の事件(事故)の時点では、自分の身に起きてもおかしくないようなできごとなので、そこから終盤の展開に向けては気持ちの切り替えが必要だった。それは...

説明調な文章な感じがするものの頭の中で絵が描ける作品。 物語のすべてが現実味がないストーリーであれば割り切って読むのかもしれないが、最初の事件(事故)の時点では、自分の身に起きてもおかしくないようなできごとなので、そこから終盤の展開に向けては気持ちの切り替えが必要だった。それは作品の出来良しあしとは関係ないけど。 刑事でない警察官が事件と関わる新しい視点が面白い。 今刊行されている本シリーズ、全部買っちゃいました^^ 未読がたくさんあるって幸せ~

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2022/04/26

+++ 私は今、刑事ではない。被害者の心に寄り添い、傷が癒えるのを助ける。正解も終わりもない仕事。だが、私だからこそしなければならない仕事――。月曜日の朝、通学児童の列に暴走車が突っこんだ。死傷者多数、残された家族たち。犯人確保もつかのま、事件は思いもかけない様相を見せ始める。-...

+++ 私は今、刑事ではない。被害者の心に寄り添い、傷が癒えるのを助ける。正解も終わりもない仕事。だが、私だからこそしなければならない仕事――。月曜日の朝、通学児童の列に暴走車が突っこんだ。死傷者多数、残された家族たち。犯人確保もつかのま、事件は思いもかけない様相を見せ始める。-文庫書下ろし- +++ 警察官が主人公の物語である。とは言っても、刑事ではなく、犯罪被害者支援課という部署にスポットが当てられている。捜査はせず、被害者の気持ちに寄り添い、心の傷を少しでも癒して立ち直らせるための部署である。主人公の村野は、自らも事件の被害に遭って怪我を負い、捜査一課から志願して転課してきたという経緯があり、他の課員とは心構えからしていささか違っているせいか、マニュアル以上の対応をしがちではある。それがいいことなのかそうでないのかは、案件にもよるが、今回は、被害者家族にとっても、村野にとっても、他の課員たちにとっても、かなりきつい結果になったのは間違いない。被害者家族の身になってみれば、心情的には判らなくもないので、やりきれないことこの上ない。刑事課や交通課とのせめぎあいにももどかしさを感じる。正解がひとつではないだけに、さまざま考えさせられる一冊だった。

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2022/03/31

巻き添えで亡くなった子供の親は、どこに怒りを持って行けばいいのか。どんなことがあっても相手は許せない。結局、犯人は金か!

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2022/02/17

すきっとした感じが一切なかった。 でも、きっとこれが『本当』なんだろう。 小説やマンガやドラマみたいに、全部の謎が解けてスッキリするなんてことは起こらないんだろう。 こんな事件に私の家族が巻き込まれたら、どうなるんだろう。前を向けるのか、とても考えさせられた。 色んな傷を持ってい...

すきっとした感じが一切なかった。 でも、きっとこれが『本当』なんだろう。 小説やマンガやドラマみたいに、全部の謎が解けてスッキリするなんてことは起こらないんだろう。 こんな事件に私の家族が巻き込まれたら、どうなるんだろう。前を向けるのか、とても考えさせられた。 色んな傷を持っているだろう人達と、同じ世界に生きている事を…もう少し自覚しながら生きていかないとあかんと思った。

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2021/11/05

深い。 この作者の本は、あまり他の人が選ばないテーマを扱ってるものが多い。たまの気分転換によいけど、しょっちゅうだとちと重いかな。

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2021/06/05

最初あたりは事故の被害が怖すぎて… ちょっと躊躇しそうになった。 こんなに親身になってくれる警察がいたら。被害者も救われそう。 同じ警察という組織の中に支援課がある。そこで刑事と対立したりする。 もっと上手く連携してほしいと思ってしまう。 また読み進めたいシリーズになりそう...

最初あたりは事故の被害が怖すぎて… ちょっと躊躇しそうになった。 こんなに親身になってくれる警察がいたら。被害者も救われそう。 同じ警察という組織の中に支援課がある。そこで刑事と対立したりする。 もっと上手く連携してほしいと思ってしまう。 また読み進めたいシリーズになりそう。

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2021/04/20

警察には被害者のケアをする仕事があるんだなぁと知った。 これは事故なのか?事件なのか? ちょっと犯行の動機が薄い気もしたし いくら犯人を恨んでいたとしても そう簡単に復讐しようとできるものなのか…。

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