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快感回路 の商品レビュー

3.9

23件のお客様レビュー

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2024/07/27

快感を感じる様々な刺激。ドラッグ、アルコール、食事、セックス、ギャンブルなどなどがどのように快感を感じさせるのか、脳科学的なアプローチで解説している。

Posted byブクログ

2022/10/26

感想 生きるための機構が暴走する。個人のせいではなく社会が欲望を煽っていることが原因の一つ。そのことを知った上でいかに快楽回路と付き合うか。

Posted byブクログ

2022/07/06

文庫化されていたので、読みやすいかと思いきや、難しい。ほぼ理解出来ていない。依存症(報酬系、快感回路)の仕組みを神経科学の方面から解明するもの。悪徳ばかりでなく、良いものとされる行いも脳科学から見ると同じようなものらしい。遺伝要素も多分にあるから、本人ばかりの責任にしてはいけない...

文庫化されていたので、読みやすいかと思いきや、難しい。ほぼ理解出来ていない。依存症(報酬系、快感回路)の仕組みを神経科学の方面から解明するもの。悪徳ばかりでなく、良いものとされる行いも脳科学から見ると同じようなものらしい。遺伝要素も多分にあるから、本人ばかりの責任にしてはいけない。けれど、回復するのは本人の責任だという。様々な治療薬は開発されているけれど、解明されていない部分もあり、見通しは未だ厳しい様だ。何事も程々が良いのだけれど、それが難しいのだなと思った。

Posted byブクログ

2022/06/09

私はタバコを辞めるまで何度も失敗した。 しばらく止めると当初の苦しみは収まり、そんなに欲しくもなくなるが、 飲み会の付き合いなどで少し貰うと、そこから止まらなくなったものだった。 一旦依存症になると、減らして、ちょうどよい付き合いということはできない。 食事やセックス、ギャンブ...

私はタバコを辞めるまで何度も失敗した。 しばらく止めると当初の苦しみは収まり、そんなに欲しくもなくなるが、 飲み会の付き合いなどで少し貰うと、そこから止まらなくなったものだった。 一旦依存症になると、減らして、ちょうどよい付き合いということはできない。 食事やセックス、ギャンブル、周りの人に優越したり褒められるなど、人が快感を感じる時に、脳内で作動する「快感回路」。 快感は生命維持の中心的な役割を果たす。 食べることや子孫を残すことに快感があるからこそ、多くの人はそこに執着する。 快感と依存症は隣り合う。 空腹になれば生物は何をおいても食べ物を探す。 これを衝き動かす快感回路に何か他のことがはまれば、それは依存症となる。 ドラッグやアルコール、ニコチン、ギャンブルなどは、この快感の仕組みをハックしている。 快感を伴う経験は記憶され、強化されていく。 依存症が個人の意思で克服できない構造がよくわかる。 例えばアルコール依存症の人がしばらく断ってから久しぶりに摂取したとき、非常に強い快感が発生する。 これを感作といって、依存症が再発をしやすい原因のひとつ。 個人的には、快感回路を刺激する別のものを見つけるのがよいのかなと思う。 酒を飲みたくなったらとにかく何か食べて胃に満足感を与えるとか。太るけど。 快感を覚える時、ドーパミンの放出が中心的な役割を果たすことは共通しているが、ドーパミンの放出が快感の本質ではないと筆者は述べる。それ自体は無味乾燥な刺激でしかない。 食事でいうと味の素のようなものか。 美味しい料理には適切なうまみが含まれているが、うまみの結晶である味の素をただ舐めても美味しい訳ではない。他の風味や香り、食感など複数の豊かな刺激が幸福な体験となる。 体験は重層的。 腹側被蓋野(ふくそくひがいや、ventral tegmental area, ventral tegmentum、VTA)のニューロンからドーパミンが放出される。

Posted byブクログ

2022/02/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

専門用語が難しかったが、ためになることが多かった。快感と行動の関係性のメカニズムを知るだけでも行動をコントロールしやすくなると思う。 最後にあった、人間が完全に快感をコントロールできるようになったら果たして何を求めるのか、という問いを見て、別の本で読んだ映画のサブスクについての記述を思い出した。レンタルビデオの返却期限に不便さを感じ始まった映画、ドラマのサブスクサービス。だが、サブスクが主流になるとマイリストにいれたまま観なくなってしまうという皮肉な状況となった。 人間はただで(または安易に)手に入るものに価値を感じなくなる。著者の問いに対し私は、そのような世界が来れば、過程に価値が置かれる世の中となり人間は努力する過程自体、よって時間を欲するようになる、または欲求が満たされ自己実現がしやすくなるためより個性が求められるようになるのではないかと予想する。 皮膚感覚と脳の関係性についての次作も気になる。

Posted byブクログ

2021/08/16

■ 快楽回路 悪徳なドラッグも、美徳とされるエクササイズも脳にとっては同じ「快楽」である。 ■ 依存する 依存してしまうと、思った程快楽を感じなくなる。 しかし、しばらく間を取ってから摂取した場合、以前よりも大きな快楽を得ることが出来る「感作」が生じる。 ■ 遺伝 太りやす...

■ 快楽回路 悪徳なドラッグも、美徳とされるエクササイズも脳にとっては同じ「快楽」である。 ■ 依存する 依存してしまうと、思った程快楽を感じなくなる。 しかし、しばらく間を取ってから摂取した場合、以前よりも大きな快楽を得ることが出来る「感作」が生じる。 ■ 遺伝 太りやすい太りにくいと言う脳の構造は、遺伝による影響が大きいのは事実である。しかしこれに対して、外的な要因(社会や文化など)の影響も十分に大きい。 よって、先天的な要因と後天的な要因をうまく理解し使い分けて、ダイエット目を標達成していく必要がある。 ■ 依存性のある食物 脂肪、糖分、塩など。 近年急激な社会の変容が起こったが、体の構造はそれに追いついていない。 脂肪と糖分と塩分が多いおいしい食べ物を長期にわたって食べ続けると、快楽経路の配線が変わって、欲求を増幅することにつながる。 ■ 快感回路を変化させる能力 経験により快感回路を長期的に変化させる能力がある。 人間は様々なものを自由に報酬と感じることができ、抽象的観念さえも快いものにできる。 ★ どんなことでも習慣化し長期的に継続することで、苦痛やストレスを快楽に変換し、体の報酬とさせていくことが可能かもしれない。

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2021/07/25

凄い、人の脳には知らないことがまだまだ沢山ある 動物が変わった自慰行為をすることも、デブもコミュ障も恋愛ですらそもそも遺伝子の問題だとか、人間を知るために必読の本な気がする

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2021/07/11

自分がこれまで味わってきた快感がある神経の動きによって引き起こされてきたということが分かっただけでも読んだ甲斐があった。この快感回路を人間が操れたら完全に人間は全知全能になる気がする。

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2021/07/03

この本は、メンタリストのダイゴさんがお勧めしていた本です。 本書は、ドラッグやアルコール、高カロリー食、セックス、ギャンブル、さらに運動や慈善行為にまで影響を与える「快感回路❕」について書かれています。 医学的用語や専門用語があり、読みにくいところもありますが、一読する価値あるの...

この本は、メンタリストのダイゴさんがお勧めしていた本です。 本書は、ドラッグやアルコール、高カロリー食、セックス、ギャンブル、さらに運動や慈善行為にまで影響を与える「快感回路❕」について書かれています。 医学的用語や専門用語があり、読みにくいところもありますが、一読する価値あるの本です。 ぜひぜひ読んでみてください

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2021/02/11

脳内物質の放出や脳内部位の活性化の観点から快感について解説する本 依存症患者は強い快感を得ているわけではなく、快感の閾値が高く、そこに達するための渇望のために、依存に陥るというのは、非常に勉強になった。 また、惜しかった結果は、達成したものと同じような快感に感じることなど、パ...

脳内物質の放出や脳内部位の活性化の観点から快感について解説する本 依存症患者は強い快感を得ているわけではなく、快感の閾値が高く、そこに達するための渇望のために、依存に陥るというのは、非常に勉強になった。 また、惜しかった結果は、達成したものと同じような快感に感じることなど、パチスロのようなギャンブルは工学的によく計算されたものであることが分かった。 具体的な報償ではなく、情報を得ること自体も快感になっている点については、身につまされた思いで、私も依存症患者の1人なのかもしれないという心持ちになった。

Posted byブクログ