1,800円以上の注文で送料無料

日本の哲学(3) の商品レビュー

2

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/07/26

第3巻は、「政治の哲学」「経済の哲学」「歴史の哲学」があつかわれています。 「政治の哲学」で著者は、近現代の政治家と政治評論家のなかから、注目するべき人物を紹介しています。本シリーズの「哲学」が、勝義の哲学ではなく広い意味での思想全般をあつかっていることは承知していましたが、こ...

第3巻は、「政治の哲学」「経済の哲学」「歴史の哲学」があつかわれています。 「政治の哲学」で著者は、近現代の政治家と政治評論家のなかから、注目するべき人物を紹介しています。本シリーズの「哲学」が、勝義の哲学ではなく広い意味での思想全般をあつかっていることは承知していましたが、ここではいわゆる政治思想史という枠組みのなかにも入ってこない、論壇における議論のなかから著者が重要と考えるものをピック・アップしているような印象があります。 「経済の哲学」にかんしても同様の印象があり、柳井正や孫正義といった起業家や、下村治や堺屋太一といった経済評論家があつかわれています。 他方「歴史の哲学」は、岡田英弘、渡部昇一、司馬遼太郎、梅棹忠夫、内藤湖南、山本七平を中心に、日本の歴史およびアジアの文明史について大きな枠組みを提出した人物がとりあげられています。この人選もかなり独特のものだと感じられますが、著者の歴史観がはっきりと示されているように思います。

Posted byブクログ