空から見る戦後の東京 の商品レビュー
現代と戦後直後を結ぶ中間の航空写真が1975年であるという点が強い個性を発揮している美点だと思う。 だいたいこのテのテーマで遡上に上がるのは「あのころは良かった」でおなじみの60年代か江戸時代がほとんどで、正直なところ振り幅が広すぎ共感できないパターンが多いものだ。 しかし、70...
現代と戦後直後を結ぶ中間の航空写真が1975年であるという点が強い個性を発揮している美点だと思う。 だいたいこのテのテーマで遡上に上がるのは「あのころは良かった」でおなじみの60年代か江戸時代がほとんどで、正直なところ振り幅が広すぎ共感できないパターンが多いものだ。 しかし、70年代は21世紀も10年以上経過した現在ではちょうどいい観測ポイントじゃないだろうか。 実際見てみると、東京の湾岸地帯が埋立てられ、今の東京のアウトラインができ始めたという点でも比較がしやすく、よりリアリティを持って「変わったなぁ」という実感が得られたし。 今度は80年代初頭の東京と比較したものを期待したくなった。ぜひバブル前夜とバブル後の変貌ぶりを空から眺めてみたいものである。
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