1,800円以上の注文で送料無料

プロフェッショナルとは何か の商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/06/29

「プロフェッショナルとは何か」についてを建築家の視点から綴られている部分が半分と、残りが建築が如何に社会や歴史と接続され、連続した存在であるかを述べている。 建築に興味がない人が読んでも理解が深まるように言語を選択している一方で、やや知識がないと理解し難い部分もある。 香山壽...

「プロフェッショナルとは何か」についてを建築家の視点から綴られている部分が半分と、残りが建築が如何に社会や歴史と接続され、連続した存在であるかを述べている。 建築に興味がない人が読んでも理解が深まるように言語を選択している一方で、やや知識がないと理解し難い部分もある。 香山壽夫さんは近年音楽ホールなどの大規模建築の設計に携わる事が多く、「ルイス・カーン」の考え方(特に光の扱い方)を上手く解釈しており、現代建築を改めて考える良いきっかけになったと思う。

Posted byブクログ

2014/12/25

香山壽夫氏による、若い建築家に向けた書。氏が色々なコラムに寄稿した文章をまとめたうえで書き下ろしの冒頭とあとがきを付している。 内容は題の通りの「プロフェッショナルとは何か」ということ以外にも、建築の各要素の考察、建築にしかできない人間社会への働きかけの考察、読書指南など多岐に...

香山壽夫氏による、若い建築家に向けた書。氏が色々なコラムに寄稿した文章をまとめたうえで書き下ろしの冒頭とあとがきを付している。 内容は題の通りの「プロフェッショナルとは何か」ということ以外にも、建築の各要素の考察、建築にしかできない人間社会への働きかけの考察、読書指南など多岐にわたる。 まとまりが一見ないようにも見えるが各章には共通して感じられる感覚と主張がある。 筆者の主張やその裏づけを知ることができるほか、建築の各要素や歴史についての理解が深まる。 観念的な話については、若くとも共感できる部分もあれば、年を経て再び読み直されるべきだと感じる部分もある。何度も読み返されるべき本であると同時に、建築の初学者は読んでおいたほうがいい本だとも思える。なんのために建築をするか?という自分の中の問いに答えられるようになる礎となるだろう。

Posted byブクログ