天盆 の商品レビュー
将棋によく似た天盆の才がある子の話。単に子の成長だけではなく、家族の物語でもあり、国の在り方の話でもある。 兄弟が多くて最初は誰が誰だかわからなかったが、それぞれ個性があってよかったが、せっかくそれぞれ個性があるのに目立たない子もいてちょっと残念だったかなー。 最後の天上戦は面白...
将棋によく似た天盆の才がある子の話。単に子の成長だけではなく、家族の物語でもあり、国の在り方の話でもある。 兄弟が多くて最初は誰が誰だかわからなかったが、それぞれ個性があってよかったが、せっかくそれぞれ個性があるのに目立たない子もいてちょっと残念だったかなー。 最後の天上戦は面白かった! 国の政治の仕組みも、天盆と絡んでいるがもっと詳細な説明も欲しかった。ページ数の関係で難しいかな? 世界観や、背景などがすばらしかったので、これはぜひシリーズとして続けて欲しいと思う。
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血はつながらずとも家族愛は成立する。 ***** 「あいつらのお陰で,どれほど俺の人生は楽しかったか。毎日毎日,やらかしてくれるあいつらを見ているだけで,どれほど俺の日比は面白かったか。その礼に,この命くらいならいくらだってやるさ」(p.226) 「天譜[棋譜のこと]など,何...
血はつながらずとも家族愛は成立する。 ***** 「あいつらのお陰で,どれほど俺の人生は楽しかったか。毎日毎日,やらかしてくれるあいつらを見ているだけで,どれほど俺の日比は面白かったか。その礼に,この命くらいならいくらだってやるさ」(p.226) 「天譜[棋譜のこと]など,何ほどでもない。それを受け継ぐ者がおるかどうかじゃ。たった一人の新たな一手を紡ぐ者こそ,この世のすべての天譜よりも尊い」(p.243)
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とても面白く、三日で読破した。 これが一番じゃないのはレーベルの問題だろうか。他の作品も気になるので読んでみたい。 カテゴリも中国にしたけど架空の国なのであくまでイメージ。 主人公は凡天だと思うが、テニスの王子様みたいな書かれ方。 戦国時代の江戸に思いを馳せたり、ヒカルの碁や北...
とても面白く、三日で読破した。 これが一番じゃないのはレーベルの問題だろうか。他の作品も気になるので読んでみたい。 カテゴリも中国にしたけど架空の国なのであくまでイメージ。 主人公は凡天だと思うが、テニスの王子様みたいな書かれ方。 戦国時代の江戸に思いを馳せたり、ヒカルの碁や北条氏綱の言葉を思い出したりした。 やっぱり小説は面白い!!と思わせてくれた小説。 この作者さんにオリジナルの戦国の戦記物を書いていただきたいと思った。
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09/03/2017 読了。 図書館から。 文庫版の表紙を見て気になったので、 図書館で見かけて借りた。 この著者は初めて読む。 さくっと読める。 架空の盤上ゲームだけど、あったら面白いだろうなっていう。将棋っぽいですが。 (コロヨシ!とかも好きだったしなぁ) 国の争乱と...
09/03/2017 読了。 図書館から。 文庫版の表紙を見て気になったので、 図書館で見かけて借りた。 この著者は初めて読む。 さくっと読める。 架空の盤上ゲームだけど、あったら面白いだろうなっていう。将棋っぽいですが。 (コロヨシ!とかも好きだったしなぁ) 国の争乱と盤上が絡みつつ、ですが、 家族の話だと思う。
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一度目、読了。 頭の中に疾走感が残る。 「天盆」のルールを知らなくても、描写に惹きつけられてページを捲る手が進む。 『ヒカルの碁』を読む感覚と似ている感じがした。ゲーム自体違うし、天盆も将棋に近いものと読んでいたが、文章の奥に盤面を挟んで向かい合う人物とその周りの世界が見えて...
一度目、読了。 頭の中に疾走感が残る。 「天盆」のルールを知らなくても、描写に惹きつけられてページを捲る手が進む。 『ヒカルの碁』を読む感覚と似ている感じがした。ゲーム自体違うし、天盆も将棋に近いものと読んでいたが、文章の奥に盤面を挟んで向かい合う人物とその周りの世界が見えてくる気がした。 文庫で新刊が出ると思って探したら旧作があったので、早く手に入るこちらを手に取った次第。 以前囲碁をやりたいな、と思ったことがあるが、また再燃しそうな気も。 将棋がわかればなお一層読んでいて面白いかもしれない。
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ドラゴンボール(全巻読んでないけど)みたいだなと思った。紹介文からもっと壮大な話を想像していたがそうでもなく、でも潔い終わり方だなと感じた。文章は読みやすくて好きなテイストでした。
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時代設定は南北朝にちょっと似てるかも、天盆のやり方は象棋というより将棋かな… 血の繋がらない家族の絆もぐっとくる。
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肉付ければもっと重厚に出来たであろう内容を、さらりと終わらせる潔さがあった。兄弟たち一人一人の造形が良かったのと、血のつながらない家族の在りようが全体を通してあたたかくにじんでいたのも良かった。面白かった!
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中国の春秋戦国時代を彷彿とさせる時代,天盆という将棋のようなゲームに治世を絡めて,一つの国の終焉を描いた物語.また,血の繋がらない家族の物語でもある.説明,描写はかなり少ないが,簡潔な会話の中などに,家族への思いが溢れるようだ.とても面白かった.
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国、時代、登場人物 そして主題となる天盆というゲーム、全てが架空又は非設定の小説。そのジャンルを分類するのも難しい。 よくこんな架空のゲームで、これだけの臨場感のある盤上ドラマが書けるものだと感心した。将棋がベースなのは確かだが、このような架空のゲームとして設定することで時代や背...
国、時代、登場人物 そして主題となる天盆というゲーム、全てが架空又は非設定の小説。そのジャンルを分類するのも難しい。 よくこんな架空のゲームで、これだけの臨場感のある盤上ドラマが書けるものだと感心した。将棋がベースなのは確かだが、このような架空のゲームとして設定することで時代や背景の制約なしに、自由に描くことができるという新しい試みが面白い。ストーリーの展開もスピーディーで見事。作者のこれからの作品が楽しみだ。
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