「超」怖い話 甲 の商品レビュー
著者の前作(『FKB ふたり怪談 参』)のときに、いわゆる「実話怪談」の手法の枠組自体を問う話をものしていたが、ああいうの書くとその後困るんじゃないかなーと思ったらやっぱりそんな感じで、少々迷走気味。いわゆる怖い話よりも奇妙な話の比率が多く、筆致もいつもにくらべてややふんわりした...
著者の前作(『FKB ふたり怪談 参』)のときに、いわゆる「実話怪談」の手法の枠組自体を問う話をものしていたが、ああいうの書くとその後困るんじゃないかなーと思ったらやっぱりそんな感じで、少々迷走気味。いわゆる怖い話よりも奇妙な話の比率が多く、筆致もいつもにくらべてややふんわりした印象だ。後書きでも今ちょっと何が怖いのか、世間一般の人が言う怖さと自分が感じる怖さの齟齬について語っているが、これはたぶん本音なんだろう。真面目な人だな。でも、この迷走の後により独自の路線が拓けるのではないかと期待している。俺は期待している。
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震え上がる程怖いというものはありませんでした。建築関係の方のお仕事の話が多めに感じるのでそこは興味深く読ませて頂きました。
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