ハートマウンテン日系人強制収容所 コダクロームフィルムで見る の商品レビュー
戦時下における 日系人の生活を垣間見れる本でした。 真珠湾攻撃から アメリカに移住してそれなりに生活が成り立っていた人たちが 突然収容される事になった。 荷物は手で持てるだけ。 今まで築きあげたものは 置いていくという状況。 写真の中の人たちは 悲壮感など見えず 収容所と言え...
戦時下における 日系人の生活を垣間見れる本でした。 真珠湾攻撃から アメリカに移住してそれなりに生活が成り立っていた人たちが 突然収容される事になった。 荷物は手で持てるだけ。 今まで築きあげたものは 置いていくという状況。 写真の中の人たちは 悲壮感など見えず 収容所と言えば アウシュビッツのイメージだったので 全然違う。 鉄条網の中とはいえ 緩やかな状態のようです。 が 本来 持っている移動の自由などが奪われていた 環境で過ごした年月は 帰って来ない。 これらの写真が このように綺麗な状態で後世に語り継がれていくことは 大切だと思います。
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おすすめ資料 第447回 (2018.10.19) 戦時の日系人強制収容所内で撮影されたスナップ写真。 とは思えない鮮やかなカラー写真が収められた写真集です。 写っている人物はみんなきちんとした服装で穏やかな表情です。 しかしそのすぐ隣のページには、はるか向こうに山脈がか...
おすすめ資料 第447回 (2018.10.19) 戦時の日系人強制収容所内で撮影されたスナップ写真。 とは思えない鮮やかなカラー写真が収められた写真集です。 写っている人物はみんなきちんとした服装で穏やかな表情です。 しかしそのすぐ隣のページには、はるか向こうに山脈がかすんでみえるほか全く何もない、収容所の全景が収められています。 なぜこのような写真が残されたか、収容所での暮らしがどんなものであったか、は、本文に詳しく書かれています。 もっとも多く被写体となっている「ビリー」(撮影者ビル・マンボの息子、3歳位)の姿をみていると、それだけで胸がしめつけられるような思いがします。 【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】 https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A7200157589&mode=one_line&pvolid=PV%3A7200393654&type=CtlgBook 【神戸市外国語大学 図書館Facebookページへ】 https://www.facebook.com/lib.kobe.cufs/posts/1920410151342014
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第二次世界大戦下、アメリカで強制収容された日系人の撮ったスナップ写真と、その解説。 写真と文章がそろっているからこその良書。1942-1944年。 この写真が珍しいのはカラーであることと個人的な記念であること。 おばあちゃんちの押入れを整理したらこういうアルバムがでてきそう。 ...
第二次世界大戦下、アメリカで強制収容された日系人の撮ったスナップ写真と、その解説。 写真と文章がそろっているからこその良書。1942-1944年。 この写真が珍しいのはカラーであることと個人的な記念であること。 おばあちゃんちの押入れを整理したらこういうアルバムがでてきそう。 「叔父さんの小さいころ」みたいな、本当に普通の写真だから、いろいろなことがよくわからなくなってしまう。 幼児やおじさんは髪型や服装に時代の影響が少なく、何年前の写真だかさっぱりわからない。 その辺にいそうな人たちをみると、記録の中の登場人物ではなく、普通に生きていた人たちなんだと実感する。 シンティhttp://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4759267298の時も同じように思ったけれど、自分と同じ人種のカラー写真だからより強くそう感じる。 ぜんぜん特別じゃない、歴史じゃない、普通。 写真の題材がまた普通だ。 写真を撮るからおめかししたのであろう女の人たちや、お祭り、子供などの「珍しいもの」「きれいなもの」「かわいいもの」、ありふれた「非日常」。 虹なんかこのままツイッターにアップしたって違和感がない。 祭りやスケートは楽しそうだし、服だってきちんとしている。 ある程度の範囲までなら有刺鉄線をこえて自由に歩くことだってできる。 アイスクリームを食べる子供の写真なんて、この子と同じ年齢の日本人でアイスを食えた子なんていないよなあとか考えてしまった。 だって節子がおはじき舐めてたころだよ。 この写真だけを見ると日系アメリカ人は「恵まれている」ようにすら見える。 だけどここに写っているのは自由や権利や財産や人生を奪われた人たちなのだとエッセイは何度も確認する。 虐殺はしない。ある程度の生活も与える。これが「アメリカ式の収容所」。 きちんと政府が謝罪したアメリカでも、こうやって強調しなければいけないほど偏見にさらされているのだということが透けて見える。 たとえ良い部分があったとしても強制収容の罪が相殺されるわけではないことを確認する文章があって、この写真集は完全になる。 ハートマウンテンは比較的待遇のよい場所だったらしいけれど、山と収容棟が並ぶ景色はミリキタニの描いたツールレイク(悪名高き強制収容所)とよく似ている。http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4270002387 全体的に良かったけれど訳者あとがきだけちょっとがっかり。 参考文献は読めるだけ全部読みたくなった。 余談だけど、スケートのシーンで女の人がみんなズボンをはいていて、ああ運動用はスカートじゃなくても許されるんだなあとなんか感慨深かった。
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