ニコニコ時給800円 の商品レビュー
時給800円のお仕事小説連作短編集。 う〜ん、どう評価したらいいのでしょうか。マンガ喫茶の話とアパレルの話は面白くて良かったんですが、あとの3編は正直「???」て感じで・・・。私には合わなかったようで残念です。
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連作短編集 『洋服屋のいばら姫』と『パチンコ屋の亡霊たち』のオチの意味がさっぱり分からなかった お笑い要素満載で声に出して笑ってしまうシーンが多々あり、一瞬で読み終えた 時給800円で生き生きと働く人たちの考えに触れ、気張らずに生きていくことの楽しさ大切さに気付くことができた気が...
連作短編集 『洋服屋のいばら姫』と『パチンコ屋の亡霊たち』のオチの意味がさっぱり分からなかった お笑い要素満載で声に出して笑ってしまうシーンが多々あり、一瞬で読み終えた 時給800円で生き生きと働く人たちの考えに触れ、気張らずに生きていくことの楽しさ大切さに気付くことができた気がする
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時給800円で働く人たちの短編集。正直、ほとんどの話が妙なリアリティと後味の悪さであまり好きになれなかったけど、最後のネットワークの王子様読んで、あー、なるほどってなった。文調が軽過ぎるけど、話の真髄は好きかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ニコニコ時給800円、社会全体から俯瞰すれば、いわゆる底辺の若者たちばかりが出てくる。 月給18万円の漫画喫茶店長と、そこに入ってきた東大法科大学院生のバイトくん。 ショッピングセンターのアパレルショップで働く、体育会系のノリだけで服を売る女の子たち。 パチンコ屋のオーナーだった父が亡くなり、会社を退職した後に店を引き継ぐ息子と、前科持ちばかりが揃ったバイトたち。 元バンドマンだが鬱になってしまって嫁の実家に転がり込んだ先で始めた農業で苦闘する夫婦。 そして最終話、宅配会社の仕分けをしていたバイトのリンコが河川敷で出会ったヒキオタニートのホームレス青年、リュウセイと奇妙な生活を始める。 元々リュウセイはあるゲーム会社の立ち上げメンバーで500億円の資産があったのだが、自分が面白そうだと思った事業に悉く失敗して文無しになる。 それは普通の人から見れば失敗にしか見えない。しかし、本人からすれば楽しかったから問題ないのだ。 「そもそも貨幣経済は信用という土台の上に成り立つ砂上の楼閣だ」 「問題は、この世の中に存在するほとんどのものがカネで買えることだ。だからみんなカネを欲しがる。ならば、答えは簡単だ」 「カネで買えないものを増やせばいい」 「それが楽しさだ。楽しさはカネとは無関係だ」 すべてのモノ、コトに値札を付けるのが資本主義だ。愛はカネで買える。 カネでなんでも買えるということ言う人たちがいるこの世界で、じゃあカネを持ってない人たちには価値はないのだろうか。 カネは無いけど、楽しさがある。 この小説に出てくる人たちは底辺ばかりで、どうしようもない底辺ばかりだ。 なのに、どこか楽しそうだ。もうどうしようもない、これ以上何もできない、そんな悲壮感は伝わってこない。 どうしようもない状況でも、それを肯定してくれる救いのある小説が、同じ経験を共有する同世代から発信される。 そういった薬のような小説が、この時代に必要とされているのかもしれない。
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庶民の苦悩と生き方を代弁してくれている本にゃん みんな「がんばれ」と応援したくなる気持ちと、「もうそんなにがんばらなくていいょ」という気持ちが交差するにゃん やっぱり、どうせ働くなら、ワクワクする仕事がしたいと思ったにゃん
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