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花ならば赤く の商品レビュー

3.4

20件のお客様レビュー

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2017/01/28

読むのに時間かかってしまった〜。有吉佐和子のニッチな小説にも手をつけ始めた。 花ならば赤く。 晴子の少女から女性へと変身を遂げていく様は、まさに七色に光る口紅のよう。 読みやすくさらっと読める話なのに、私は誰にも感情移入できず、、残念。 亡くなってから50年以上もたって文庫化が決...

読むのに時間かかってしまった〜。有吉佐和子のニッチな小説にも手をつけ始めた。 花ならば赤く。 晴子の少女から女性へと変身を遂げていく様は、まさに七色に光る口紅のよう。 読みやすくさらっと読める話なのに、私は誰にも感情移入できず、、残念。 亡くなってから50年以上もたって文庫化が決まった作品。修正などされることなく出版がされているよう。

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2016/03/20

晴子という女が卒業してから就職する会社で起こる話。 様々なタイプの男に惹かれるも最後の選択がなかなかだと思う。 分からないゆえの無邪気というのは、若さゆえの特権なんだとつくづく思う。 男を知るごとにまた違う自分を発見するのは若さゆえではないけど。

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2016/01/09

晴子が女の子から女性へと変容していく。晴子はピュアなんだ。大人の男性はそこに惹かれ、戸惑う。 晴子を一番かわいがっていたのは、角田老人だったんだ。

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2015/11/19

有吉さんが30歳の頃の作品で、雑誌連載の後、単行本になることもなく、没後30周年ということで出版されたためか、ヒロイン晴子もこの作品もとても若さが感じられる。 有吉さんの作品にしては、文章が粗いようにも思うけど、若さと勢いで最後まで読めました。 晴子は天然小悪魔なんですかね……と...

有吉さんが30歳の頃の作品で、雑誌連載の後、単行本になることもなく、没後30周年ということで出版されたためか、ヒロイン晴子もこの作品もとても若さが感じられる。 有吉さんの作品にしては、文章が粗いようにも思うけど、若さと勢いで最後まで読めました。 晴子は天然小悪魔なんですかね……とても好きになれるタイプではないのですが、最後まで何だか憎めない魅力がありました。

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2015/08/13

週刊明星連載、著者30歳の時の作品というから1960年代初め。 短大卒業後、口紅の会社に就職した晴子。 男性陣の中に若い女性一人、妻子ある大人の男性、口の上手い広告担当、若手の研究開発者と男性には事欠かず、晴子の幼さ、素直さが微笑ましく、奔放さに驚かされる。 当時の世相も面白く、...

週刊明星連載、著者30歳の時の作品というから1960年代初め。 短大卒業後、口紅の会社に就職した晴子。 男性陣の中に若い女性一人、妻子ある大人の男性、口の上手い広告担当、若手の研究開発者と男性には事欠かず、晴子の幼さ、素直さが微笑ましく、奔放さに驚かされる。 当時の世相も面白く、現代からみれば、のんびりした雰囲気が羨ましくもある。 (図書館)

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2014/11/04

男性ばかりの会社で働き始めた女の子が主役の恋愛小説。蝶々の羽化を見守るようなハラハラ感。 半世紀前のお話なんだよなぁ。 時代の違いをひしひしと感じつつも、意外とさくさく読めました~。

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2014/10/18

短大を卒業後、ある人に誘われ新しい口紅の会社へ勤めることになった晴子。 子ども扱いされながらも、自分の意見を臆することなく言い溌剌と働く晴子に、男たちはときに翻弄される。 少女から大人の女性になろうとする過程でさまざまな体験と疑問にぶつかりながらも、基本的にはあくまで明るく、読ん...

短大を卒業後、ある人に誘われ新しい口紅の会社へ勤めることになった晴子。 子ども扱いされながらも、自分の意見を臆することなく言い溌剌と働く晴子に、男たちはときに翻弄される。 少女から大人の女性になろうとする過程でさまざまな体験と疑問にぶつかりながらも、基本的にはあくまで明るく、読んでいて楽しかった。 晴子のようなのをおきゃんと呼ぶのか。ほほえましい。

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2014/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後のページの一行目のセリフに凝縮されている。 「ぞっとしたわ。ああいう色に、私はなりたくないな、そう思ったのよ。」

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2014/08/12

大人だというだけで惹かれる、行動にうつさないけど、その感じわかる。どんなのとも自己責任、と潔い主人公が素敵。凛と生きてる。近くにいたら友達になりたいわ。

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2014/07/23

有吉佐和子の文庫本は、5月にhappy birthday to meで一冊買い(『仮縫』)、この没後30年の復刊がおもしろかったので、もう一冊買って読み(『処女連祷』)、こないだ『音のない世界と音のある世界をつなぐ』を探した本屋で、単行本未収録の「50年前の長編」を文庫化したばか...

有吉佐和子の文庫本は、5月にhappy birthday to meで一冊買い(『仮縫』)、この没後30年の復刊がおもしろかったので、もう一冊買って読み(『処女連祷』)、こないだ『音のない世界と音のある世界をつなぐ』を探した本屋で、単行本未収録の「50年前の長編」を文庫化したばかりというこの本を買った。 昔むかし、『週刊明星』に連載されていたそうで、単行本にならなかった理由は今となってはハッキリしないらしい。巻末で娘の玉青は、ある編集者の「忙しくて単行本にするひまがなかったのではないか」との推測とともに、実際に次から次へと作品を発表し、くわえて人生の大事が続いたその頃の母親の数年に言及している。 これは20歳の晴子のお仕事小説であり、恋愛小説でもあった。それを当時30歳だった有吉佐和子が書いている。 知人から、夫がこれから始める事業を手伝ってくれないかと声がかかって、短大を出たばかりの小河内晴子は、口紅を製造販売する小さな会社に入る。いるのは老人と、おっさんが数人、若い科学者がひとり。 ▼どうせ此の中では事務も雑用程度だろう。それが不満とは思えなかった。何より、晴子はこんな大人たちの中に一人で混りこむことに、ある新しい魅力を感じていた。どの人たちも、晴子がこれまでに見たこともない「変な」ところがある。(p.19) 社長の老人と、おっさん数人と、若者、これに加えて、マネキンとして加わったヒロミ、口紅工場の中学出の女子工員たち、そして社長夫人のとき子という人間関係のなかで、晴子の率直さ、初めてのことに飛び込んでいく大胆さが描かれる。 会社のおっさんたちにとって、あるいは年上の女性たちにとって、晴子の言動は意外なものにうつるらしい。それは世代的なものなのか、晴子という個性なのか。 世間で言われている「女というもの」「男というもの」「夫というもの」「妻というもの」…それは、こんなものなのか?と晴子は、初めてのことを知り、経験しながら考える。「処女を奪われる」のは"ひどい目に会う"ことなのか、「男と二人きりで一泊旅行をする」のは"由々しい"ことなのか、「責任」とはいったい何だろう、等々。 未知の世界に怖じない、晴子の軽やかな冒険心が読んでいておもしろい。物語の最後にはこの口紅会社を辞めた晴子の呟きがある。 ▼「陽光の足りないところでは、カンナだって赤くは咲かないと思うけど、私は大日本虹彩で、何にも遠慮しないで生きていたような気がするのよ、後悔なんかはしていないわ。ただ、赤い花は咲かなかったような気がするの。会社を変えたのは、少し環境を変えたかったのよ。(略)」(p.400) 小説が書かれたのは、50年あまり前の1961年。この年、母は主人公の晴子より1つ2つ上だが、『週刊明星』を読んでいたりしたかなー、どういう層がこの小説を読んだかなーと思った。 (7/22了)

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