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ぼくらは夜にしか会わなかった の商品レビュー

2.8

15件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    2

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2023/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

6篇からなる短編集。 1篇目、2篇目、3篇目と読んだところで これは連作短編?かと思い登場人物を確認したが まったく別の人物なのがわかり 考えたら舞台となる場所が同じではないかということに気付いた。 そいういうことが分かりにくいくらい物語がベールに包まれている感じや、SF的な要素も入っているLove Storyになっている。 ほぼほぼ、SF恋愛短編集。 全部が全部 納得できなかったのでこの評価にしただけで、好みでないものがなければ ☆4でした。

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2023/05/14

余韻がすごいお話。気づくと涙が零れましたがなんとか読み切りました。綺麗な言葉がたくさんちりばめられていて素敵。

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2023/04/14

読了日:2018/07/18 「気持ちを察する」という言葉がある。 社会に馴染むには必要不可欠とされています。 登場する人物たちは、皆あまりにまわりの世界を察し、過敏といえるほど取り込んでしまう人たちでした。 普通の人なら傷つかないような事でも傷つく。 考えないでいいようなことで...

読了日:2018/07/18 「気持ちを察する」という言葉がある。 社会に馴染むには必要不可欠とされています。 登場する人物たちは、皆あまりにまわりの世界を察し、過敏といえるほど取り込んでしまう人たちでした。 普通の人なら傷つかないような事でも傷つく。 考えないでいいようなことでも、立ち止まる。考える。 悩むことはなく、ただ受け止めすぎる。 ここで描かれている人たちは、自分かもしれないし、あの人かもしれない。 彼らの不器用すぎる生き方に、ハッとさせられる人がいるかもしれません。

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2022/06/01

6つの物語からなる短編小説 男女の儚げない心情を詩的な言葉で情景豊かに描かれた、研ぎ澄まされた純愛小説のよう。 だれかを好きになって、愛して、自分の中に芽生えた感情が、物語の中にも存在していて既視感を覚える。

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2021/03/02

世界観が幻想的すぎてついていけず。短編集ではあるけれど各話に登場する場所や人物が似ていてとても読みにくかった。 とても儚く綺麗なファンタジーのよう。

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2020/10/07

似たような作品ばかりの短編集。 ストーリーこそ少しずつ異なるが、エッセンスはすべての短編で共通している。 周囲と自分が違うことに戸惑い、うまく生きられない少年と少女の物語。 登場する小物もかなり共通している。 天文台や植物園、船、夢、スモック、病、幼い母親など。 『ねえ、委員長...

似たような作品ばかりの短編集。 ストーリーこそ少しずつ異なるが、エッセンスはすべての短編で共通している。 周囲と自分が違うことに戸惑い、うまく生きられない少年と少女の物語。 登場する小物もかなり共通している。 天文台や植物園、船、夢、スモック、病、幼い母親など。 『ねえ、委員長』にもうまく生きられない少年と少女が出てきたので、これは市川拓司の作品に共通するテーマなのかもしれない。 同じような作品ばかり書かないで、その材料を一つの作品に投入すればいいのではないかと思う。 しかし、主人公たちのような息苦しさを抱えている人にとっては、救いになる物語がたくさんあったほうがいいのかもしれない。 「白い家」☆☆☆ 本屋で立ち読みして気に入り、本作を購入するきっかけとなった短編。 とてもやわらかい詩的な雰囲気であふれている。 その雰囲気はほかの短編にも共通していて、この作品を気に入った人なら、他の作品を嫌うことはほぼないと思う。 主人公たちの関係性としては、少年の方が症状が重く、それに少女が寄り添って少年を追いかけていく。 「スワンボートのシンドバッド」☆☆☆ この短編集の中で唯一、少年と少女が寄り添うというよりも、前向きに歩いていくような作品。 病んでいる人に前向きな言葉は毒にもなりうるが、その言葉にトゲがないので、素直に受け止められるのではないかと思う。 「ぼくらは夜にしか会わなかった」☆☆☆☆ 物語としてかなり出来のいい短編。 主人公の立ち位置もちょうどいい。 少女のほうが症状が重く、少年がなんとか寄り添おうとする。 「花の呟き」☆☆☆ 女性の方は正常。 可もなく不可もなくで、一番印象が薄かった。 「夜の燕」☆☆ この登場人物たちはうまく生きられないとかではなく単純に病気なので、ただ寄り添うのではなく病院に行った方がいい。 結末も重たい。 「いまひとたび、あの微笑みに」☆☆☆ 今の世界ではうまく生きられなくとも、夢の世界では幸せに暮らせるらしい。 「あの世」の考え方と似ている。 しかし、子供たちは施設ではとてものびのびと暮らせているのだから、夢に逃げる必要はあったのだろうか。 いや、夢というものがなければ、子供たちが施設に集まることはないのだから、彼らは眠り続ける必要があったのか。

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2018/11/11

読んでいて、まだ終わらないのかなと思ってしまった。 中編なのにだらだら長い、登場人物も存在が希薄。 特別な感性を持っていないと楽しめないかな。

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2018/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

SFチックな短編恋愛小説集。 短編ならではのインパクトにかけていて、これが良かったなどと印象に残りづらい印象。 わたしを離さないで、に似た雰囲気の短編があった。

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2017/12/28

ある種の、生きづらさを抱えてそれぞれ互いに行き着いたカップルたちの、再生だったり、終焉だったり、希望だったりを綴っている。 短編集でひとつひとつ独立した話だけれど、すべてが綺麗で神秘的な物語。 周囲に同調しにくい、過剰で、敏感な、隠れているけれど一定数必ず存在している、小さな仲間...

ある種の、生きづらさを抱えてそれぞれ互いに行き着いたカップルたちの、再生だったり、終焉だったり、希望だったりを綴っている。 短編集でひとつひとつ独立した話だけれど、すべてが綺麗で神秘的な物語。 周囲に同調しにくい、過剰で、敏感な、隠れているけれど一定数必ず存在している、小さな仲間のような人たち。

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2017/03/31

市川先生の作品は初読み。この本は純愛小説集で、短編が収録されている。 女性的、あるいは詩的に純愛が語られる本なので、読む人によっては退屈に感じると思われる。 きれいな文章が綴られているけど、物語の背景などがハッキリしないものが多いので、何か釈然としなかった、かな。きれいだけれど...

市川先生の作品は初読み。この本は純愛小説集で、短編が収録されている。 女性的、あるいは詩的に純愛が語られる本なので、読む人によっては退屈に感じると思われる。 きれいな文章が綴られているけど、物語の背景などがハッキリしないものが多いので、何か釈然としなかった、かな。きれいだけれどぼんやりもしている。そんな印象。 どちらによせ書店で立ち読みして、詩的文章が気に入った人が買った方がよいと思われる。

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