江戸の人になってみる の商品レビュー
エッセイストの岸本葉子が東京を散策しながら四季折々の江戸の風俗や文化に思いを馳せる。さらには長屋のおかみさんになったかのように起床から就寝までの江戸での生活を追っていく後半のエッセイ「お江戸の一日」が面白い。 朝4時頃起きる。ご飯の支度を始めるとあさり、蜆、納豆、豆腐などを売り...
エッセイストの岸本葉子が東京を散策しながら四季折々の江戸の風俗や文化に思いを馳せる。さらには長屋のおかみさんになったかのように起床から就寝までの江戸での生活を追っていく後半のエッセイ「お江戸の一日」が面白い。 朝4時頃起きる。ご飯の支度を始めるとあさり、蜆、納豆、豆腐などを売りに来る。私の子供の頃の東京も豆腐屋さんが自転車で売りに来てましたが、スーパーの豆腐よりも明らかに美味しい、とよく母に買いに行かされました。こういうのって何が豊かな暮らしなのかわかんなくなりますね。
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岸本葉子 著「江戸の人になってみる」、2014.7発行。「江戸の一年」、行事を訪ねた散歩エッセイと「江戸の一日」、長屋で過ごす起きてから寝るまでの様子が描かれています。だいたい承知してる内容でさっと一読しました。一日の始まりは早くて4時前、遅くて5時半、起床時間に関しては私も江戸...
岸本葉子 著「江戸の人になってみる」、2014.7発行。「江戸の一年」、行事を訪ねた散歩エッセイと「江戸の一日」、長屋で過ごす起きてから寝るまでの様子が描かれています。だいたい承知してる内容でさっと一読しました。一日の始まりは早くて4時前、遅くて5時半、起床時間に関しては私も江戸に行けそうですw。秋の月見がよさそうです。7月26日(二十六夜)のどんちゃん騒ぎ、8月15日(十五夜)は15の団子を餡で食べ、9月13日(十三夜)は13個の団子をきな粉で食べる。
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江戸の年中行事などエッセイ風に書かれてます 分かりやすいけど、たまに筆者の主観が邪魔をする… 丸二の「お江戸の一日」は楽しかった 自分に置き換えて妄想しました やっぱり江戸いいなぁ
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『絵本江戸風俗往来』を持って東京のまちを散策した著者。そこに見え隠れしている江戸の姿を伝えている。 今でも行われている江戸の行事は意外に少ない。江戸の人になった気持ちでその暮らしを読むと新しい発見があるかもしれない。
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+++ 「宵越しの金」はいらない?長屋での一人暮らしは快適?今の時代と、どちらが楽しそう?駒込の富士塚、山王祭、お月見、鷲神社の酉の市…『絵本江戸風俗往来』を片手に江戸を追体験。エッセイストが誘うお江戸案内にして、年中行事カレンダー。 +++ 「お江戸の一年」では、年中行事の主...
+++ 「宵越しの金」はいらない?長屋での一人暮らしは快適?今の時代と、どちらが楽しそう?駒込の富士塚、山王祭、お月見、鷲神社の酉の市…『絵本江戸風俗往来』を片手に江戸を追体験。エッセイストが誘うお江戸案内にして、年中行事カレンダー。 +++ 「お江戸の一年」では、年中行事の主なもの――それでもほんの一部だろうが――を追体験すべく、季節ごとに様々な場所に出かけ、江戸の人たちの様子を思い描きながら自らの足で歩き、感じたことを感じたままに語っている。その場に立ってみて初めてわかることごともあり、江戸っ子気質の一端を知ることができたりもするのが興味深い。そして、「お江戸の一日」では、江戸の人たちの日々の暮らしの中の素朴な疑問に答えてくれていて、これまたとても興味深い。江戸の人が現代にやってきたとしたら、どんな感想を持つのだろう、とちょっと考えてしまう。やたらに窮屈だったりするのではないだろうか。江戸の風物をちらっと覗き見ているような愉しい一冊である。
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