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8時15分 の商品レビュー

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2024/05/11

被曝し、その後を生きた男性のお話。 厳しい、本当に厳しい状況の中でもユーモアを忘れず、力強く声をかけ続けてくれた父親のエピソードが印象に残りました。 「今は地獄じゃけ。地獄には鬼も出るわい」というものの見方がすごいなぁ、と。 どんな状況の中でも前を、未来を見ていく意思、力を...

被曝し、その後を生きた男性のお話。 厳しい、本当に厳しい状況の中でもユーモアを忘れず、力強く声をかけ続けてくれた父親のエピソードが印象に残りました。 「今は地獄じゃけ。地獄には鬼も出るわい」というものの見方がすごいなぁ、と。 どんな状況の中でも前を、未来を見ていく意思、力を感じました。 盗難にあった時計のエピソードには心から胸が痛みました。時間を要したとしても、あるべき場所に帰ってきますように。

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2024/02/29

爆心地近くで被爆した少年の経験が赤裸々に語られる。 父の形見の懐中時計を国連本部に永久貸与した後、盗難に遭い、ろくに調査もしてもらえなかった話は憤りを感じたが、それさえも許すという姿勢に感銘を受けた。 平和は共感と許しから生まれるのだなと思った。

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2023/08/17

原爆の被害や当時の世相が、生々しくも読みやすく書かれている。かといって、被害や反戦を訴えたい本ではない。強く生きていくとはどういうことか。今の子どもたちにもおすすめの一冊。

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2023/02/03

「戦争はいけん。」 22歳の私はこの言葉の真意をどこまで理解出来ていただろうか。これまで歴史で学んだこと、修学旅行で体験したこと、地元の美術館や資料館で見たものを全てと思い込み、表面上でしか分かっていなかった、と今更ながら気付かされた。 被爆を表す生々しい表現と、辛くても必死に生...

「戦争はいけん。」 22歳の私はこの言葉の真意をどこまで理解出来ていただろうか。これまで歴史で学んだこと、修学旅行で体験したこと、地元の美術館や資料館で見たものを全てと思い込み、表面上でしか分かっていなかった、と今更ながら気付かされた。 被爆を表す生々しい表現と、辛くても必死に生きようとする(それを笑いにさえ変える)父の強さに圧巻されっぱなしだった。 今の私には決してここまでの強さはないが、今後もきっと持ち得ることがないだろうと、自分の甘えた生き方が露呈された気がした。しかし、今後社会に出て、家族を持って、守るものが増えた時、自分は彼らに生きる希望や強さを与えられるだろうか。そんな「父」のようになりたいと思ったし、そのためには今以上に「筋の1本通った」生き方をしたいと思う。 これまで行く機会のなかった原爆資料館に足を運びこの本を手にしたが、この歳まで戦争の本当の愚かさを分かっていなかった私の二の舞にならないよう、少なくともこの本を自分の子供に何度も読ませることをここに誓いたい。 最後に。 現代の日本には核はなくとも、言葉で・態度で簡単に人を殺せてしまう時代である。いくら戦争を学んでも、自分たちのこととは区別して考えてしまう(重ねる、という思考にさえ至らない)。だからこそ、改めて「戦争」や「共感と許し」について考えていく必要があると強く思う。

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2022/08/21

小学校で広島へ修学旅行へ行き、平和学習をする 小学生たちは 原爆はだめ 戦争はダメ 平和な世の中にしたい と感想を持つ この本を読んで、さらに許す心と共感について子どもたちに学んでほしいと思った 戦争をしなかったら平和なのか いや、そうではない 身近な平和を守ってこそ...

小学校で広島へ修学旅行へ行き、平和学習をする 小学生たちは 原爆はだめ 戦争はダメ 平和な世の中にしたい と感想を持つ この本を読んで、さらに許す心と共感について子どもたちに学んでほしいと思った 戦争をしなかったら平和なのか いや、そうではない 身近な平和を守ってこその平和なのだと思う 以前、被爆者の方のインタビューを拝聴したとき 最後に みなさん、ケンカはしないでください。仲良くしてください とおっしゃっていた まさにその通りである。 インターネットの発達に伴い、心もとない意見が飛び交い、それが当たり前になっている世の中 それはインターネットの中だけに止まらず、教室でも心もとない言葉が飛び交っている お互いに許し、共感する心を大切にできるような平和学習をしていきたい。

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2020/11/21

1945年8月6日8時15分。朝を迎えたばかりの広島の町に、これまで経験したことのない爆風と衝撃が落とされました。全身大やけどを負いながら、父親に励まされ一命を取り留めた少年・進士の物語。著者の父親である進士さんの半生を描いたノンフィクション小説です。

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2018/01/11

1945年8月6日午前8時15分。忘れてはならない日のはずなのに…。 全国放送では平和記念式典の中継もほんの少し。 何の日か知らない人もたくさんいる。 広島では原爆について、戦争について繰り返して教育を受けた。日本中の人が同じだと思っていた。 この本は原爆投下から焼け野原の広島...

1945年8月6日午前8時15分。忘れてはならない日のはずなのに…。 全国放送では平和記念式典の中継もほんの少し。 何の日か知らない人もたくさんいる。 広島では原爆について、戦争について繰り返して教育を受けた。日本中の人が同じだと思っていた。 この本は原爆投下から焼け野原の広島で生き残り生きてきた少年の話だ。彼の父親が実際に原爆資料館で見たあの懐中時計の持ち主だったなんて驚いた。 知らないことは怖いことだ。知ることで防げる争いはある。 戦争はいけん!絶対にいけん! どんな理由があってもいけんのんじゃ! 改めて思った。

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