1985/写真がアートになったとき の商品レビュー

粟生田弓(著者),小林杏(著者)

2020/10/01

後半の伊藤俊治がインタビューで、「１９８０年代の写真はおもしろかった。だけど９０年代は、なにか空白の、だらんと弛緩した時代のようにみえていた」「なぜか「写真、あまりおもしろくないなあ」というような気がしたので」と語っている。
その前のところで、８０年代の「写真時代」「写真装置」の動きがにぶり、「ロッキン・オン」のようなところで写真が活性化していったのが９０年代であり、それはある種のひとたちにはよく見えない写真であった。