西洋哲学史(1) の商品レビュー
著者曰く「哲学者はその社会的環境やその時代の政治、制度の結果であり、また後世の政治や制度を形成してゆく諸信念の原因となる」ことがわかるような哲学史ということである。1は古代史であるが、ソクラテス、プラトン、アリストテレスの偉人がタレスを代表するミレトス派に始まり、ピタゴラス、ヘラ...
著者曰く「哲学者はその社会的環境やその時代の政治、制度の結果であり、また後世の政治や制度を形成してゆく諸信念の原因となる」ことがわかるような哲学史ということである。1は古代史であるが、ソクラテス、プラトン、アリストテレスの偉人がタレスを代表するミレトス派に始まり、ピタゴラス、ヘラクレイトス、パルメニデス、エンペドクレス(数学者としてのピタゴラスぐらいしか名前は知らなかった。)といった先人達の影響だけでなく、当時の政治、経済状況の影響をも受けていたことが理解できる。 1970年初版だけに日本語表現が現代と微妙に違うとことが玉に瑕であった。
Posted by
内容は濃いが、平易な語り口のため読み易い。スパルタの影響をかなり重視しているのが面白い。どんなに普遍的と思えるような思想も、当時の社会的背景と切り離すことはできないということがわかる。
Posted by
アリストテレスの「実体」の観念について 「実体」とは多数の出来事の束に対する一つの集合的な名称、便宜的方法なのである。主語と述語から成る文章の構造を、世界の構造にまで移行させたことによる形而上学的な誤謬である。
Posted by
図書館にはなかったが、今回お安くゲットできましたのでただいま読書中。第1巻は古代哲学なのでかなり私には興味深いです。 ラッセルの文章はさすがですよね。ノーベル文学賞とっただけの方だとおもいます。読んでいると楽しくなるのはラッセルの文筆力のたまものかと想います。小難しいような内容...
図書館にはなかったが、今回お安くゲットできましたのでただいま読書中。第1巻は古代哲学なのでかなり私には興味深いです。 ラッセルの文章はさすがですよね。ノーベル文学賞とっただけの方だとおもいます。読んでいると楽しくなるのはラッセルの文筆力のたまものかと想います。小難しいような内容も、さらりとまるで小説のように書いてあるので、すらすらと頭に入ってくるのが不思議でなりません。 じっくりと、且つ、深く理解したい人には向いている本だと想います。
Posted by
- 1