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戦場カメラマンという仕事 の商品レビュー

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2011/11/12

ハイリスク・ローリターン。しかし彼らは戦場へ行く。そんな『愛すべきバカヤロウ』たちを特集したムック本です。彼らの生き様は瞠目に値するべきです。 この記事を書く前にフェイスブックをのぞいていたら、なんと、ジャームズ・ナクトウェイのフェイスブックページがあるじゃないですか!いやぁ...

ハイリスク・ローリターン。しかし彼らは戦場へ行く。そんな『愛すべきバカヤロウ』たちを特集したムック本です。彼らの生き様は瞠目に値するべきです。 この記事を書く前にフェイスブックをのぞいていたら、なんと、ジャームズ・ナクトウェイのフェイスブックページがあるじゃないですか!いやぁ、現在私、狂喜乱舞です。あのナクトウェイがここまでするとははっきりいって思っていませんでした。本題に戻りますと、この本は渡部陽一さんの存在で一躍日本でも一気に知名度が高くなった戦場カメラマンが現地でどのようにして仕事をしているのか?その疑問に余すことなく答えたものになっています。 ハイリスク・ローリターン。それでも彼らが戦場を目指す理由。僕にはそれが痛いほどわかります。僕もここに取り上げられているカメラマンのうち、長倉洋海さんには何度か会ったことがあるんですよ。やっぱり普通の人とは雰囲気が違いましたね。あまたいる戦場カメラマンの中でも特に僕が一番すきなのはやっぱり『不肖・宮嶋』こと宮嶋茂樹カメラマンで、やっぱり彼の戦場体験とそれをあの独特の文体で面白おかしく修羅場を伝える作風と身の毛もよだつような写真の数々は僕も相当影響を受けました。 この本では『地雷を踏んだらサヨウナラ』で有名な一ノ瀬泰造にたいするオマージュを書いていますが 「今の日本に本当の戦場カメラマンはいません」 という一言の中に、彼の一ノ瀬泰造氏に対する思いが感じられます。そして冒頭でも紹介した「キャパの遺志を継ぐ者」として有名なジェームズ・ナクトウェイへに関する記事が森達也さんの筆で書かれており、ナクトウェイの肖像写真の穏やかなたたずまいがあのすさまじい写真をとり続けた人なのか?と思うくらいやさしい顔をしていたことが印象的でした。一読して損はないです。

Posted byブクログ