1,800円以上の注文で送料無料

郵便配達は二度ベルを鳴らす の商品レビュー

3.8

16件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/12/03

米国西海岸を舞台に流れ者と人妻が共謀のうえ彼女の夫に対し企てる計画殺人の顛末を描く。カミュ「異邦人」に影響を与えたことは本書の解説で初めて知ったが、確かに一人称を用いた簡潔な文体を始め物語の展開などに類似点が窺える。大谷翔平の活躍もあって個人的にLAの街を身近に感じる今日この頃、...

米国西海岸を舞台に流れ者と人妻が共謀のうえ彼女の夫に対し企てる計画殺人の顛末を描く。カミュ「異邦人」に影響を与えたことは本書の解説で初めて知ったが、確かに一人称を用いた簡潔な文体を始め物語の展開などに類似点が窺える。大谷翔平の活躍もあって個人的にLAの街を身近に感じる今日この頃、この小説に出てくる地名を検索してLAとの位置関係を確認しながら読み進めるのは結構楽しかった

Posted byブクログ

2024/03/11

もっと、どぎつい描写があるかとおもいきや、そんなことは殆どない。 二日ほどで読めた。 郵便配達は全く登場しない。 タイトルの理由ははっきりしないが、巻末に訳者により、2例ほど、記載されていたが、どれもしっくりこない。

Posted byブクログ

2023/05/09

遂にこの日がやって来ました! な、なんとなんと池田真紀子さんが原田マハさんと並んでワタクシの本棚の著者登録数ベスト5入りしたのです! え?池田真紀子さん知らない? 翻訳家ですよ!リンカーン・ライムシリーズとかで大活躍中の翻訳家さんですよ! 本作でもさすがの訳文ですよ! 翻訳...

遂にこの日がやって来ました! な、なんとなんと池田真紀子さんが原田マハさんと並んでワタクシの本棚の著者登録数ベスト5入りしたのです! え?池田真紀子さん知らない? 翻訳家ですよ!リンカーン・ライムシリーズとかで大活躍中の翻訳家さんですよ! 本作でもさすがの訳文ですよ! 翻訳家さんがベスト5に入ってきたら、もう通ですよ いよいよワタクシも海外ミステリー通の仲間入りですよ fukayanegiさんとかと同じステージです もう海外ミステリーのことならなんでも聞いて下さい なにしろ通ですから 最初は光り物からですよ(通の概念がお子ちゃま) あ、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』ですよね 忘れてませんよ『郵便配達は二度ベルを鳴らす』のレビューですよね ただこの先とんでもないネタバレが含まれていますので未読の方はご注意を! 郵便配達員… 出てきません!

Posted byブクログ

2022/05/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

語りがカミュの『異邦人』だわ、と思ったらケインのほうが早く、カミュの方が影響を受けていた!ってことで作品に古さがないのがすごい。もしかしたら犯罪の状況証拠って犯行動機とぴったり合っていることの方が少ないのかもしれないと思った。個人の気持ちは他人が知り得ることは絶対にないのに、フランクの心情はリアルで同情すら感じる。コーラもフランクも自分の気持ちが定まらないままだけど、現実の自分も同じようなもの。そこが共感を呼ぶのかも。絶版にならないでほしい心に残る一冊。

Posted byブクログ

2021/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

流れ者が立ち寄ったレストランで出会った人妻との恋愛と殺人、そして流転を重ねての意外な結末。 中盤での裁判のやり取りのスリリングさ。保険会社が結託して裁判の結果を捻じ曲げるところもとても劇的だし、若妻コーラがいないすきに他の女と出来てしまう尻軽な主人公が招く悲劇のからくりもとてもよい。元夫の殺人で揉み消された証拠が主人公に支払われた保険金を脅し取るネタに使われるところなど、テンポよく話が展開する。コーラとの愛を確かめるために行く海のシーンがとても印象的で、その直後に起こる悲劇もとてもドラマチックで、ミステリー要素満載です。 主人公は他の女と気軽に旅行する浮気性だが、コーラの為に恨みのない夫を殺すところに違和感があるが、決して長くない小説の中にたくさんの要素を織り交ぜ一気に読ませてくれる構成には関心されられる。

Posted byブクログ

2021/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

300ページにも満たないのでさくっと読める。主人公の流れ者の男は、食堂で働くコーラに恋するが、彼女には夫がいた。惹かれあう2人は、遂に夫を殺害して一緒になろうと企てる。 しかしどんなに完璧な計画を立てても上手くはいかないものだ。2人がお互いを愛し憎み傷つけあうのが生々しい。 郵便配達は二度ベルを鳴らすというタイトル。作中には郵便配達は全く出てこないのでタイトルの意味が分からなかったが、調べたところ、全てが二度繰り返される本作を象徴したタイトルらしい。 なるほど、そう言われれば似たような展開が続いていたなという感じ。 「偽のデュー警部」的な、男と女のちょっとコメディ感もはいった恋愛サスペンスなのかなと思いきや、割とハードボイルドな作品だった。 前評判が良く期待しすぎたため、あまりしっくりこなかった。

Posted byブクログ

2020/09/28

根無し草の男 安食堂で働く人妻 道ならぬ恋の顛末。 読めば、想像以上に何かが残る。 書かれた時代のやり場のない憤りが込められているよう。

Posted byブクログ

2019/09/25

世界史やってた人なら1度は聞いた事あるケインの「郵便配達は二度ベルを鳴らす」読了 タイトルからは想像できない展開で終始面白かったけど武器よさらばと同様に西洋人は悲劇が好きなんかな?あんまスッキリしない終わり方やけど逆にその方がスパッと終われてよかったのかな、短編で読みやすいおすす...

世界史やってた人なら1度は聞いた事あるケインの「郵便配達は二度ベルを鳴らす」読了 タイトルからは想像できない展開で終始面白かったけど武器よさらばと同様に西洋人は悲劇が好きなんかな?あんまスッキリしない終わり方やけど逆にその方がスパッと終われてよかったのかな、短編で読みやすいおすすめ

Posted byブクログ

2018/12/08

タイトルだけは知ってる有名小説をやっと読んだ。 ハードボイルド翻訳の困難を感じつつも、意外と楽しめた。

Posted byブクログ

2018/04/19

図書館で借りた本。1934年に発表された本で映画化もされた。流れ者のフランクが立ち寄ったドライブインで住み込みバイトする事に。オーナーはギリシャ人の男で妻のコーラと2人で店を切り盛りしていたが、フランクとコーラは不倫関係に陥り、ギリシャ人を殺す計画を立てる…という話。ドロドロ不倫...

図書館で借りた本。1934年に発表された本で映画化もされた。流れ者のフランクが立ち寄ったドライブインで住み込みバイトする事に。オーナーはギリシャ人の男で妻のコーラと2人で店を切り盛りしていたが、フランクとコーラは不倫関係に陥り、ギリシャ人を殺す計画を立てる…という話。ドロドロ不倫のような感じはしないが、2人は色々とやらかしながらも計画実行後も順調に生活していくが、最後の最後でコーラはフランクに対し、真実の愛を確かめる行動に出る。そしてフランクは… 薄い本なのですぐ読了できたし、裁判の箇所はなかなか良い。まあまあかな。

Posted byブクログ