ヒップな生活革命 の商品レビュー
今から10年前の本を今更ながら読了。現在日本にも定着したサードウェーブコーヒーや、地元の食材を好んで取り入れることをはじめとするサステナビリティな動向の始まりを少し理解できた気がする。 効率化や大量消費の観点ではなく、生産背景を大事にしてみたり、その後の持続的な発展や支援に繋がる...
今から10年前の本を今更ながら読了。現在日本にも定着したサードウェーブコーヒーや、地元の食材を好んで取り入れることをはじめとするサステナビリティな動向の始まりを少し理解できた気がする。 効率化や大量消費の観点ではなく、生産背景を大事にしてみたり、その後の持続的な発展や支援に繋がることを大事に考えてみたり、自分の手の届く範囲でそういったことに着目して生活してみるのは、自分自身の心も豊かにするのではないかと思った。
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『世界中に散らばった小さなコミュニティは、呼応しあってより大きな文化の潮流を形成し、大きな力を前に、ただ無力感に打ちひしがれながら何もできずに生きていく必要はない、ということを私たちに教えてくれる』 『自分の身の回りの小さなところから始めて自分の場所や仲間を見つけ、自分の表現を...
『世界中に散らばった小さなコミュニティは、呼応しあってより大きな文化の潮流を形成し、大きな力を前に、ただ無力感に打ちひしがれながら何もできずに生きていく必要はない、ということを私たちに教えてくれる』 『自分の身の回りの小さなところから始めて自分の場所や仲間を見つけ、自分の表現を形にすることで、独立した存在になることは、「できる」ということ』 グルーヴはひとりじゃ生まれない。
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2008年ごろ、危機を迎えたアメリカでその後起きたオルタナティブな文化の潮流について、背景とともに説明している本。 ヒップ、サードウェーブなど、言葉だけは聞いたことがあるような事柄を、丁寧に紐解いている。特にアメリカの食の変化、ポートランドのコミュニティの成立についてが面白かった...
2008年ごろ、危機を迎えたアメリカでその後起きたオルタナティブな文化の潮流について、背景とともに説明している本。 ヒップ、サードウェーブなど、言葉だけは聞いたことがあるような事柄を、丁寧に紐解いている。特にアメリカの食の変化、ポートランドのコミュニティの成立についてが面白かった。
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hip hipster 珈琲を飲むにも、買い物するにも、スターバックスやウォルマートのような大手チェーン店や量販店は避け、地元の個人経営の店を好み、健康志向で、添加物や保存料が入った食料を嫌う。服装も、大量生産された商品でなく、古着や個人経営のブランドの商品を好む。ネルシャツ、ヴ...
hip hipster 珈琲を飲むにも、買い物するにも、スターバックスやウォルマートのような大手チェーン店や量販店は避け、地元の個人経営の店を好み、健康志向で、添加物や保存料が入った食料を嫌う。服装も、大量生産された商品でなく、古着や個人経営のブランドの商品を好む。ネルシャツ、ヴィンテージ風味の鼈甲縁のメガネ、タトゥー、コンバースまたはバンズのスニーカー。ヘアスタイルは床屋カットが優勢。電話はiPhone、コンピュータは必ずMac、テクノロジーの恩恵は享受しながら、アウトドア、ガーデニングが好き。政治や社会への関心が強く、圧倒的にリベラル寄り。自己表現の一環として音楽やアートを嗜み、価値観は主流に与する事なく自分のものを持っているが、パンクやヒッピーと言ったかつてのカウンターカルチャーの旗手とは違い、主流と共存しながら自分の商売や表現を通じて自己の価値観を主張している。文化の嗜好に於いて先鋭的なセンス、主流に対する対抗的、アウトサイダー的要素を持つ。それが「ヒップ」な人。
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国外で大量生産・国内で大量消費の社会から、身近なところで作られたものを買う社会へと変わっていくアメリカが紹介されていました。 地産地消は直売所あるし、旬のものを食べることも日本はやってたので目新しい所ではありません。この本が10年前くらいの出版だし。。ファーマーズマーケットとなると横文字だけれど、直売所というと途端に道の駅に。 でも、服飾やカルチャーも地産地消(?)というのはアメリカからのムーブメントなのだなと思いました。今でこそminneやBASEみたいなのあるし、ZINEも増えたけれど。 でもなんかこう…この企業理念が素晴らしい、に時折息が詰まる感じがしました。ビジネスなので成功しなければならないけれど、目が行き届いて誠実に作れる範囲で始めたはずのブランドが「このムーブメントがきてる!」みたいに系列店増やしていったりするのも(???)と。資本主義の難しいところです。経営者やクリエイター側に立ったことが無いのでこういう感想になってしまうけれど、この立場な人たちが読まれたらまた違う感想になるのでしょう。 「企業理念に賛同するから買う」もNot for Meだなと思います。商品の宣伝はしないといけないけど、そのものが良かったり気に入ったりしたら、企業理念をアピールしなくても買われる気がします。「このへんのこれ美味しいから商品にして販売・流通させる事にした。美味しいから食べてみて!!」はアリ。美味しいはつよいです。 あるムーブメントをそのまま取り込まずに、背景などを知ってから…というのを改めて気を付けたいです。そのまま取り込むと表面だけのものになって廃れるのが早いので。
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「食べ物が安かったら誰かがどこかで損をしている」と言われてどう感じるでしょうか? もしかすると、「別に自分は損してないしどうでもいい」と感じる人が居るかも知れません。また、「可哀想だとは思うけど、それが資本主義なんだから仕方ない」と感じる人も居るかもしれません。でも、その損をしている人が自分の身近に居る人だったらどう感じますか?? …みたいな説教くさい話は一切書いてなくて、ただただ、「お金があれば誰でも手に入れられるようなものを持つことはちょっとダサいよね」「そんなストイックにはやれないけど、テクノロジー革命の恩恵はしっかり受けつつ無理の無い範囲で自分らしさを見つけていきたいよね」「全部の持ち物をそうする事は難しいかも知れないけど、作り手の思いが伝わるものってやっぱり良いよね」みたいな感じの、アメリカ人の変わりつつある価値観について書かれた本。 やっぱりお金が無い時は価格の安いものに目がいってしまいがちだしそれはそれで仕方ないと思います。そして多分、僕自身もオーガニックやフェアトレード系の商品しか置いていないお店でしか買い物しないとかそういった極端な事はする気も無いです^^;。世の中を変えてやるとかそういった大それた事は考えていませんし、ひょっとするとただの自己満足なのかもしれませんが、無理の無い範囲で自分の身の回りの小さなところから自分がちょっと良いなと感じる行動をしていきたいと思いました☆また、それが目的になってしまうとおかしな事になりそうですが、そうする事で結果的に自分と同じ価値観を持った人たちが少しずつ自分の周りに増えていくとより良いな♪
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自分の手の届く範囲で自分にしか作れないものを作ること、そうすることで自分の居場所を作ること。何かをコピーしたり、揺るぎない大きな物語を信じるのではない在り方。一人一人がこうした在り方を持っていくことは、分散的で民主的な社会につながりそう。実際につくるまでのハードルを下げることが大...
自分の手の届く範囲で自分にしか作れないものを作ること、そうすることで自分の居場所を作ること。何かをコピーしたり、揺るぎない大きな物語を信じるのではない在り方。一人一人がこうした在り方を持っていくことは、分散的で民主的な社会につながりそう。実際につくるまでのハードルを下げることが大事に思える
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“ヒップ”とはヒップスター、つまり大量生産・大量消費を良しとせず、衣食住に独自の価値観を持ちながらも、デジタルの恩恵を受けているクリエイティブな人々のこと。 ポートランド、ブルックリン、デトロイトなどの地域で、彼らヒップスターによる新しい生き方が提唱されるアメリカの実例をもとに、...
“ヒップ”とはヒップスター、つまり大量生産・大量消費を良しとせず、衣食住に独自の価値観を持ちながらも、デジタルの恩恵を受けているクリエイティブな人々のこと。 ポートランド、ブルックリン、デトロイトなどの地域で、彼らヒップスターによる新しい生き方が提唱されるアメリカの実例をもとに、これからの日本人の生き方を考えさせられる。
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ブルックリンに行くと、今まで経験したことのない、新しい息吹のようなものを感じる。本著は、その漠とした雰囲気を「ヒップな生活革命」として明らかにしてくれた。 著者は、長くアメリカに滞在し、現在、ブルックリンの住む。その実体験、インタビュー等を通じた現場の生の情報から、変わりゆくアメ...
ブルックリンに行くと、今まで経験したことのない、新しい息吹のようなものを感じる。本著は、その漠とした雰囲気を「ヒップな生活革命」として明らかにしてくれた。 著者は、長くアメリカに滞在し、現在、ブルックリンの住む。その実体験、インタビュー等を通じた現場の生の情報から、変わりゆくアメリカ人の意識、そしてそこから生まれる新しい生活スタイルを「ヒップな生活革命」と名付けた。 ここで、著者は「新しいアメリカ人」を定義している。 一言で表現するのは難しいのだが、社会の歯車になることを嫌い、生活の充実感を重視し、人との繋がり、コミュニティを大切する。衣食住については、オリジナリティを大切にし、大量生産商品を嫌い、環境を意識する。 食の分野で具体的なところは、コーヒー、クラフトビール、ニューアメリカンレストラン。 興味深いところは、リーマンショック金融危機がアメリカ人の意識を変えるきっかけになった、としているところ。 行政の後押しもあるのだが、地域に根差した起業家意識が経済活動を押し上げている。アメリカらしいダイナミックな動きになっている。 日本でも東北震災以降、「ヒップな生活革命」的な動きが出ていて、身近に共通点を感じることもあり、そのドットが繋がれば面白い動きになるのだろう。 以下引用~ ニューヨークのような大都会で農業をする。少し前だったら想像もできなかったことが、いま現実になっています。意外にも、都会の農業には多数の利点があることが分かったのです。生産者側からすると、ビル風など田舎での農業にはない難しさはあるけれど、他方で害虫が劇的に少ないために、有機農業を行うには都会は適しています。市からすると、こうした屋上の農園には、その存在自体によって空気を浄化したり温暖化を軽減したりする効果を期待できますが、地元のレストランやスーパーに野菜を卸すためサプライチェーンが短くなり、市内の輸送トラックが減るなど環境コスト低下も見込めます。かなりの数の雇用創出が予想できることも、歓迎すべき点のひとつです。 株式会社が株主の利益を最優先に考えるのに対して、彼らが提唱した新しい企業形態は、企業の社会的責任を評価して、当該企業が「Bコーポレーション」として基準を満たしているかどうかの認定を行います。 ブルックリンを代表する企業として名前が挙がることの多いオンラインのクラフトマーケット「Etsy」では、従業員に自転車を貸し出す、食料は地域のスモールビジネスから調達する、生ごみを地元の庭園に寄付するといった努力をしていますが、こういったことが評価の対象になります。 今、ポートランドやブルックリンのような場所を歩いていて、いわゆるブランドものを持っている人をまったくみかけないなと思うことがあります。一目見て何かわかるものを身に着けるより、自分独特のスタイルで装う方が「ヒップ」なのです。 ファッションから工芸品まで、日本のものづくりのセンスや独特の感覚は、アメリカの、そして世界の最前線で活躍する作り手にも今も影響を及ぼしています。さらに今ブルックリンやポートランドで起きていることは、すでに日本の文化のそこここでも起きています。その地域の旬の食べ物を食べること、自分の周りで作られたものを支援すること、自分の手の届く範囲から何かを変えようとすること、そんな価値観で海外のコミュニティとつながり何か始めた人もいるでしょうし、日本の伝統の根底に流れる哲学から何かを吸収した人もいるでしょう。 こうしたことは日本人でも忘れがちなことですが、アメリカが危機にさらされて自らの歴史を振り返ったように、いまこそ日本人も自分の文化の核にある考え方をあらためて見つめ直してみることが必要なのかもしれません。
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発行から結構たっているので、今更な話題もあったけど、まだまだ知らないネタもありつつ、、これからの生き方に参考になればと。
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